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柳韓洋行、緑十字、韓美薬品など…製薬会社の実績、過去最大

製薬「1兆クラブ」時代 

柳韓洋行(ユハン洋行)と緑十字(ノクシプチャ)や韓美薬品(ハンミ薬品)など、国内のトップ製薬会社は史上最高の実績をあげた。

各製薬会社がこの第3四半期に売上げと営業利益・純利益などの全部門で、例年に比べてはるかに改善された成績表を受けたのは、独自に開発した新薬の効果が本格化するなど、質的に一段階成長したことを示しているという診断だ。

これまで各製薬会社は成功可能性が不確実でコストのかかる新薬開発ではなく、海外の製薬会社の製品を国内に持ち込んで販売するレベルにとどまったために、成長に限界があったし収益性も低かった。

ユハン洋行は1日、今年に入って第3四半期現在で累積売上げ1兆786億ウォンと営業利益665億ウォン(別途財務諸表基準)を記録したと発表した。

国内の各製薬会社が3四半期ぶりに、累積売上げ1兆ウォンを超えたのは今回が初めてだ。ユハン洋行は2014年、国内の製薬業界で初の年間売上げ1兆ウォンを超えて以来、4年連続で「1兆クラブ」を達成した。 B型肝炎治療剤「ビリアード(Viread)」と糖尿病治療剤「トラゼンタ(Trajenta)」など、海外から導入した製品の実績も良かったが、ユハン洋行が独自に開発した新薬の販売が急成長したおかげだ。

独自に開発した高脂血症配合剤「Rosuvamibe」は第3四半期に累計売上げ153億ウォンを記録し、昨年の同じ期間に比べて253.2%も急増した。高血圧と高脂血症を同時に治療する配合剤「Duowell」の売上げも120億ウォンで、前年同期比で32.8%上昇した。直接開発した配合剤が市場で良い反応を得たことから、ユハン洋行は改良新薬のパイプラインをさらに拡大している。臨床試験の最後の段階である3相に突入した高血圧・高脂血症配合剤のみでも4種類に達する。

緑十字は第3四半期のみで3561億ウォン(連結財務諸表基準)の売上げを達成し、四半期ベースで過去最大を更新した。

年初から第3四半期までの累積売上げは前年同期比9.7%増の9616億ウォンを記録し、すでに1兆ウォンに迫った。主力製品であるワクチンと血液製剤の販売はすべて好調を見せている。

緑十字が2015に年開発して昨年に発売した4価インフルエンザワクチン(一回の接種で4種類のインフルエンザウイルスを防ぐことができる次世代ワクチン)の市場シェアは、今年は30~40%上昇した。免疫グロブリンをはじめとする血液製剤の、海外売上げの増加率も二桁を記録した。緑十字が国内企業では初めてバイオ医薬品工場を北米地域に建てたことによって、血液製剤の輸出はさらに活発になる見通しだ。

同社の関係者は、「年間生産能力(血漿処理能力)100万リットル規模の血液製剤工場の竣工で、北米生産拠点の確保はもちろん、血製剤全体の生産能力は270万リットルにまで増え、世界第5位のレベルに上がることになった」と説明した。

韓美薬品の実績も「サノフィ社との技術輸出契約解除」の衝撃から抜け出して回復を見せている。昨年は収益とされたサノフィ社との技術輸出契約が今年は損失として認められた影響で、3四半期の累計売上げは小幅で減少したが、営業利益は89%増の808億ウォン(連結財務諸表基準)に達した。国内製薬会社の中で最も積極的な研究開発投資を行っている韓美薬品の独自開発製品の販売比率は71.5%に達している。

大熊製薬(テウン製薬)もまた、今年の第3四半期までの売上げはもちろん、営業利益と純利益の両方で二桁の増加率を記録した。
  • 毎日経済_キム・ヘスン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-11-01 17:18:18




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