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ロッテケミカル、次世代合成ゴムで年5000億稼ぐ


  • ロッテケミカル、次世代合成ゴムで年5000億稼ぐ
  • 23日に開かれたロッテベルサリスエラストマーの全羅南道麗水合成ゴム工場の竣工式で、ロッテケミカルのキム・ギョヒョン社長(左3め)、許壽永(ホ・スヨン)ロッテグループBU長、パク・チョンチェ麗水市議会議長、チェ・ジョンソン麗水市副市長とマルコ・デッラシータ駐韓イタリア大使、ベルサリスのダニエル・フェラーリ代表取締役などが参加し、テープカットをしている。写真提供=ロッテケミカル



「次世代高付加合成ゴム市場を先行獲得し、年間売上げ5000億ウォン以上を上げたい」。ロッテケミカルとイタリアの総合石油化学会社ベルサリス社の合弁会社であるロッテベルサリスエラストマーは23日、着工2年ぶりに全羅南道の麗水市で、低炭素・エネルギー効率素材の高付加合成ゴム工場の竣工式を開いた。この日の行事には、許壽永(ホ・スヨン)ロッテグループ化学BU長とキム・ギョヒョン ロッテケミカル代表取締役、ダニエル・フェラーリ ベルサリス代表取締役、チェ・ジョンソン麗水副市長、パク・チョンチェ麗水市議会議長など約200人が参加した。

キム・ギョヒョン代表は挨拶の辞で、「ロッテケミカルはこれまでの40年間に蓄積された、最上級の工場運営の秘訣と物流を含むインフラを提供し、ベルサリスは特許や技術そしてエンジニアリングを提供する戦略的提携の成果物」だと述べた。

キム代表は「ロッテケミカルは今回の高付加価値の新規事業を通じて、より信頼性の高い製品ポートフォリオを確保することになり、名実共に世界的な総合化学会社として持続的な成長が期待される」と述べた。

麗水ロッテケミカル工場近くの14万2000平方メートルの敷地に建てられた複合ゴム工場は、次世代の合成ゴムであるソリューションスチレン・ブタジエンゴム(SSBR)と二重合成ゴム(EPDM)を年20万トン規模で生産する予定だ。現在は商業生産のための試運転の進行中であり、来年上半期に正常稼動すれば、年間5000億ウォン以上の売上げを上げることができると期待される。国内のライバル社であるLG化学や錦湖石油化学は、それぞれ6万トン規模のSSBR生産能力を持っているがEPDMは生産していない。

ブタジエンとスチレンを原料として作られるSSBRは、エネルギー消費が低いながらも耐久性が高く、安全で環境にやさしいタイヤ製造の核心素材としてあげられる次世代合成ゴム製品の原料だ。回転抵抗力が低く、濡れた路面での接地力が優れており、耐摩耗性が高くて低燃費で、環境にやさしいを目指しているタイヤの製造に適している。

エチレンとプロピレンを原料として使用するEPDMは、耐オゾン性と耐候性、耐熱性と耐溶剤性などに優れ、比重が小さく経済性に優れた特殊ゴムだ。自動車用換気ダクト、ラジエータ、タイヤチューブ、ホース、ベルト、電線、各種工業用品など多様に使われる。

ロッテケミカルは今回の事業をきっかけに、同社の核心成長戦略である原材料の多様化と、地域・製品ポートフォリオの多様化にいっそう力を注ぐ予定だ。実際に、現代オイルバンクと合弁で作った現代ケミカルは、昨年から混合キシレン(MX)の生産に本格突入しており、ロッテケミカルの原料安定化に役立っている。 2006年に三菱レーヨンと合作したロッテMRC、2013年に三井化学を手を握って設立されたロッテ三井化学、昨年は官民合弁でウズベキスタンに設けたガス田化学団地などの実績に支えとなった。

ロッテグループは今後、化学部門と海外市場の投資にも注力する方針だ。現在、インドネシアをはじめとする東南アジア市場での投資先を物色していると伝えられた。このために7月にはマレーシアの子会社「ロッテケミカルタイタン」を現地の証券市場に上場し、確保した1兆ウォンの資金を活用するものと見られる。

昨年は国内の石油化学社の中で初めて、北米シェールガスを活用したエタン粉砕工場建設のために30億ドルを投資し、米国Axiall Corporation(アキシオール)と合弁契約も締結した。エチレン生産に低価格のシェールガスを活用して収益性を高め、既存の事業構造を安定化させるためだ。
  • 毎日経済 カン・ドゥスン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-11-23 19:37:38




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