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LG電子、今年の売上げ60兆ウォン…過去最高


  • LG電子、今年の売上げ60兆ウォン…過去最高
  • 趙聖鎮(チョ・ソンジン)LG副会長



LG電子は趙聖鎮(チョ・ソンジン)副会長就任1年めで、売上げ60兆ウォンと過去最高の営業利益という成果に挑戦している。 40年のあいだ「洗濯機の名将」として働いてきたチョ・ソンジン副会長が昨年に単独で司令塔に登った後、LG電子の全事業に1等DNAを吹き込むことに注力した成果だ。

証券業界によると29日、今年のLG電子の営業利益は2兆5000億~2兆6000億ウォンと推定される。昨年よりも2倍近く増えた数字で、2兆6807億ウォンを記録した2009年の水準に近い。売上げは60兆ウォン達成が確実視され、歴代最大記録だった2014年の59兆408億ウォンを超えるものと見られる。

チョ・ソンジン副会長は来月1日に就任1周年を迎えるが1年前の就任直後、LG電子が6年ぶりに営業損失を記録した昨年第4四半期と現在の状況は全く異なる。このことから、30日の理事会後に発表された年末定期人事で、テレビ事業を担当しているクォン・ボンソクHE事業本部副社長の社長昇進などが有力だと伝えられた。

チョ副会長は「製造会社の核心競争力=品質」という経営理念を基盤に、一等品質を経営の大きな軸にして実現するという就任第一声をずっと強調してきた。先月26日に昌原コンベンションセンターで開かれた「第16回世界韓商大会」の講演でも、「顧客価値に対して絶えず質問し、本質に集中する」とし、「数多くの失敗の中でもあきらめない姿勢が変化をもたらす」と語った。

チョ副会長はここ1年のあいだ量的成長にこだわらず、収益性を前提とした成長に重点を置いて事業を運営してきた。 B2C分野では事業構造の高度化と高級ブランドの強化を通じ、どんな状況でも利益を出すことができる体力を作ってきた。

特に企業間取引(B2B)分野では顧客密着型ビジネスを行う方法で成長を加速させながら、積極的な投資を基盤に成長率を高め、市場機会を先取りするために努力してきた。

浴槽の近くに服をかけておくとシワが延びるという妻の助言に着想し、「スタイラー(styler)」などの創造的な家電を開発したチョ副会長は、「融・複合」戦略でLGの家電の高級イメージをさらに強化している。スタイラーをはじめフィセン(WHISEN)デュアルエアコン、ピュリケア(PuriCare)360度空気清浄機、氷浄水器冷蔵庫、ツインウォッシュなどの融複合家電を相次いで成功させた。

昨年末の組織改編で、顧客の生活パターンを考慮してH&A事業本部傘下の冷蔵庫とキッチンのパッケージ事業部を統合し、キッチンスペース中心の「キッチンアプライアンス事業部」として運営している。洗濯機・掃除機を担当していた洗濯機事業部は、生活空間の中心の「リビングアプライアンス事業部」に改編し、「A9」コードレス掃除機などのヒット商品を誕生させた。その結果家電事業は、今年は史上最大の売上げと営業利益の達成が有力なだけでなく、来年は二桁の営業利益と目標に挑戦できる能力を育てた。また高級テレビの販売増加で、HE事業本部はこの3四半期の営業利益率が9.9%という、四半期の業績では史上最高値を記録した。

しかし2年目を迎える来年の、LG電子の携帯電話事業はまだ解決しなければならない問題だ。今年は「G6」「V30」などの戦略スマートフォンを出したし、事業構造の改善によって前年同期比で改善される傾向を続けている。昨年はMC事業本部の営業利益率がマイナス10.4%に低下したが、今年はマイナス5.9%で赤字幅を減らしている。

チョ副会長は今年2月、スペインのバルセロナで開かれた世界最大のIT通信展示会「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2017」に直接関与した。チョ副会長は昨年末のCEOへの就任以来は週に1回以上、MC事業本部の幹部に会って開発・生産・製造・購買・品質・デザイン・マーケティングなどすべての分野をもれなく取りまとめている。
  • 毎日経済 イ・ドンイン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-11-29 19:31:11




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