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寒波の経済学…冬将軍の猛威でオンラインモール熱く


  • 寒波の経済学…冬将軍の猛威でオンラインモール熱く
# ソウル市の杏堂洞(ヘンダンドン)に住む主婦のパク・ウンシルさん(37)は去る12日午前9時、イーマートモールアプリを起動させて驚いた。ふだんは午前10時頃に注文しても即日発送が可能だが、この日は近くの店舗で夜9時の配送までに既に締め切りになっていた。パクさんは「体感温度が零下12度まで下がったので買いに出る気にならなくて、オンライン注文をしようとしけれど締め切りでどうにもできず、家の前のスーパーでとりあえず急ぎの飲料水だけを1パック購入した」と語った。

# 去る12日午前7時15分、GSショップで放送した「ヘンリーコットンゴルフヘビーダウンコート」は男性用1500着と女性用3500着が売れて、一気に売り上げ10億ウォンを記録した。

この日の午前9時20分に販売した「ソウルハンガリーグースダウン」(39万9000ウォン)、「ナネット天然フォックスファーマフラー「(9万9000ウォン)も平日の午前の時間にもかかわらず、主要な色とサイズは次々と完売になった。GSショップのキム・ウンジョン編成戦略チーム長は、「ショッピング最高のマーケティング担当者は天気」だとし、「商品編成のために刻々、気象庁と各種ポータルサイトの天気情報を参照している」と語る。今年は寒さが例年より早く、ショッピングモールの防寒衣類の編成は昨年よりも大きく増えた。

超強力な寒波が全国を席巻し、市場は急速に再編されている。まず、なるべく外に出ずに買い物をしようとする人が増えたことで、大型マートのオンライン注文が跳ね上がった。ソウルの最低気温はそれぞれマイナス11度とマイナス12.3度を記録した去る11日と12日、イーマートのオンラインモール注文顧客数は一週間前の同じ曜日とくらべて4~9%増加した。全州もすでに最低気温が零下6~8度を記録した状況であることから、オンライン注文が多くなったが、冬将軍が猛威をふるうやいなや一週間めにとつぜん注文が増えたわけだ。

イーマートでは、「オフィス用品やオフィス備品などすぐに必要としない商品は販売が減ったが、当日のおかず用に購入する生鮮食品は全体的に売り上げが増えた」と分析した。韓牛と豚肉、卵、ミネラルウォーター、牛乳などのカートによく追加される食品は、寒波の直後に多いときは50%注文が急増した。一方、オンライン注文をしても店舗に商品を受け取りに行かなければならない刺身やインスタントのピザなどは売上げが減少した。

宅配などの物流現場も、同様に忙しい。大型宅配業者の関係者は、「寒さでいわゆるポッポギと呼ぶ冷気遮断用断熱材(エアークッション)と温水マット、温熱マットなどの防寒用品の配送が増えた」とし、「冬だからといって全体の取扱量が大きく増えるわけではないが、大雪になると送料が困難になることがあるので、天候を注視しながら備えに万全を期している」と語った。

気象庁によると、昨年の12月1~12日までに最低気温が氷点下5度以下に下がった日は二日だけだった。今年は12月に入って、マイナス5度以下に下がった日が12日のうちでなんと8日だ。特に12~14日の三日間、零下10度以下の厳しい寒さが続いた。流通業界の関係者は、「気温が0度からマイナス5度までは天気が販売に大きな影響を与えないが、零下10度を行き来する厳しい寒さが来ると、一日だけ寒くてもすぐに越冬商品の販売が大きく増える」とした。

漢陽大のハン・サンリン経営学科教授は、「ビッグデータの分析がますます精巧になり、関連商品を企画して供給システムを備えるなどの準備をしっかり整えた企業ほど、天候の変化にともなう季節マーケティングもうまく活用して恩恵を享受する可能性が大きくなる」と説明した。

「確実に寒くなければこそ」売れる高価な越冬用品は久しぶりに笑った。今年は10月から初冬の寒さが始まり、冬服の販売は活況だ。ロッテホームショッピングでは有名毛皮ブランド「チンド(JINDO)」の毛皮が今月に入って6000着以上も売れた。平均100万~2000万ウォンもする高価な商品だが、今年は例年よりも早い寒波で注文金額は前月よりも50%以上増えた。ロングパディング製品もほとんど売り切れて好調だ。現代ホームショッピングでは今年、温水マットや電気毛布など温熱マットの放送1回ごとに、平均10億~14億ウォンの売り上げ記録を更新した。温熱マットは数年前から冬に人気を集めている商品だが、昨年よりも一回当たりの平均売上げが18%以上高く現れているという分析だ。

厳しい寒さにつられてよく売れる、意外な「伏兵」も登場した。ロッテデパートで11月から今月12日まで、家電の売上げが29.8%もサプライズ伸長したのは、洗濯乾燥機やスタイラーなどがよく売れたおかげだ。デパートの関係者は、「今年の冬は頻繁な雨や雪で洗濯物を広げることができない日が多くなって需要が上がった」と語る。

オンラインショッピングモールでは、小柄で軽い防寒用品が人気を集めている。今年の冬に入って初めて気温が氷点下10度以下になった12日、Gマーケットの人気検索キーワードは防寒関連の用品で埋まった。

急上昇の人気検索語1位は「ホットパック」だったし、10位以内に手袋やネックウォーマー、カイロや暖房テント、耳覆いなどが上がった。寒さが猛威をふるった7~12日の前月比での売上増加率も、手袋・耳覆い・マスクが238%、睡眠靴下とブーツは199%、タイツ189%、ホットパック166%などが倍以上に上がった。オープンマーケット11番街も今月1~12日の時点でホットパック(101%)、下着(99%)、電気マット(19%)、電気ヒーター(14%)、温風器(16%)などの売上げが前年同期比で増加した。

防寒用ファッション商品も大人気だ。オークションではこの期間に防寒皮ブーツの販売量が前月比で876%も上昇した。パディング・ニットブーツ(720%)、耳栓(679%)、毛皮ブーツ(678%)など、寒さから身を守る商品の伸びが目立った。これに加えて、ふとんセット(629%)や足温器(227%)、温熱カーペット(194%)などの家庭用温熱用品もよく売れた。ピザ・チキン・豚足などを注文して食べることができるeクーポン(26%)の販売も増加した。外出することを嫌うところに需要が集まったわけだ。

均一価格の生活用品ショップ「ダイソー」の関係者は、「とつぜんの寒波で防寒用品販売1位の製品に断熱シートが上がった。昨年の同じ期間に比べて売上げは2倍に増えた」と語る。断熱シートは実際に隙間風を遮断して、窓を介して失われる熱エネルギーを減少させる、安価な投資で室内の温度を暖かく保つために役立つ。

コンビニのGS25、は最低気温が氷点下10度以下に下がった11~12日の二日間、ホットパックの販売量が前年比で224.8%も増えた。マスク(75.5%)とハンドクリーム(38.8%)、リップクリーム(20.4%)などもよく売れた。 CUもマスク(32.1%)やストッキング(27.4%)などの販売量が大幅に増えた。

食品市場の変化も目立つ。冬と言えば浮び上がる焼き芋がコンビニの親孝行商品として定着した。セブンイレブン(11~13日あたり)では焼き芋の売上げが前年比で243.8%も跳ね上がり、CUも今月の1~12日、焼き芋の販売数が215.7%も急騰した。デザートとデザートカフェ、パン屋などを含むロッテ百貨店デリカパートは、11月以降は伸び率が33%に達した。活動量が減るやいなや、甘いデザートに憩いを求める者が増えたからだ。

酒類の売上げも明暗が分かれた。セブンイレブンではビールの売り上げが5.7%下落したのに対し、アルコール度数の高い酒は17.4%増加して、コントラストを成した。焼酎とワインも売り上げがそれぞれ3.4%と4.1%増加した。天気が寒くなるほど体を温めてくれる度数の高い酒が人気を呼んだものと解釈される。

外食業界では、伝統的に冬に強いオムク・麺類・クッパ売り場の売上げが伸びて、ジュースやアイスクリームなどの売上げは落ちている。ノルブのチョ・ソンヨン パート長は、「プデチゲも寒いと客が多く求めるメニュー」だとし、「寒さがそれほどでもなかった去年の冬よりも売り上げが増えた」と説明した。寒波が売り場の大きさに応じて与える影響もある。イ・ギョンヒ創業センターのイ・ギョンヒ所長は、「急速に寒くなれば客が入ってきて座ることのできる大型店はうまくいき、テイクアウト中心の小型店はうまくいかないことが外食業界の公式」だとし、「店舗の場所も地下鉄駅の近くはうまくいくが、遠いところは訪問客が減る」と説明した。
  • 毎日経済_イ・ユジン記者/イ・ドクチュ記者/ペク・サンギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-12-16 00:38:48




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