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ますます高級化する愛犬産業…愛犬幼稚園、犬礼節まで教える


  • ますます高級化する愛犬産業…愛犬幼稚園、犬礼節まで教える
  • イリオン動物病院内愛犬幼稚園で犬たちが間食を食べている

8月22日水曜日午後3時、清譚洞イリオン動物病院1階。20坪余りの犬幼稚園には、ウェブカメラ2台が設置されている。愛犬の主人が携帯電話でリアルタイム動画を見ながら愛犬の状態を随時確認する。自身の犬を近くで見せてほしいという要求も躊躇しない。授業が終わる午後4時になると愛犬の主人が一人二人と押し寄せ、一日の活動内容がぎっしりと書かれた「愛犬日誌」を手に握り病院の門を出る。

イリオン経営支援チームのベ・ヨンジン部長は、「1日利用料金が4万ウォンと他の幼稚園よりは高い方だが、愛犬の状態を随時確認することができ安心して預ける」と伝えた。

愛犬産業に高級化の風が吹いている。大企業と流通業者が愛犬市場に飛び込みながら、診療や愛犬分譲のような基本サービス以外の各種超豪華サービスをともに提供したのが始まりだ。これら大型業者が運営する複合愛犬センターでは幼稚園、ホテル、カフェ、美容室サービスをワンストップで受けることができる。ベ・ヨンジン部長は「診療が占める売上比重が60%で、残りは幼稚園、ホテル、用品販売などが占める」と明かした。

その中で最も目を引く部分は、犬幼稚園。他の犬たちと仲良くすることができ各種訓練を通じて社会性を養うことができ人気だ。おもちゃ遊びや獣医者の健康検診はもちろん排便訓練、社会化訓練などを通じ、基本的な礼節を学ぶ。昼食と間食、昼寝時間が含まれたのも一般幼稚園と類似する。利用料は1万ウォンから4万ウォンライン。週3~5日登院させる場合が大部分だ。

愛犬幼稚園であるフォーウッズ関係者は「主に10~15匹の犬がともに生活していると見ればよい」とし「シングル族が主に利用しており、朝預けて夜8~9時の間に連れて行く場合が多い」と伝えた。

愛犬幼稚園が人気を呼ぶとカリキュラムを差別化する業者も登場した。Eマートが運営する愛犬複合センターであるモリースショップは愛犬幼稚園内にリーダーシップ、ダイエットスクール教育プログラムを別途に進行する。Eマート広報担当者キム・ジュヒ氏は「社会性が不足した愛犬や肥満犬などを集中管理する」と伝えた。

愛犬ホテルは、出張が多かったり家を頻繁に空ける場合、愛犬を預けられるサービスだ。一日利用料金は2万~4万ウォンの間。とくに名節や休暇節に訪ねる顧客が多い。

インターネットショッピングモールでも高級化の風が吹くのは同じだ。オープンマーケット11番街によると、今年上半期の愛犬関連用品売上は、昨年対比60%増えた。とくに高価用品と有機農飼料の売上が急増した。今年上半期の有機農飼料と手製間食の販売量は、昨年同期対比38倍も増えた。

業界によると、国内愛犬市場は年平均11%の成長率を見せ、今年2兆ウォン近く成長した。

大企業飛び込みながら零細業者急減

関連市場が大きくなりながら、大企業と大型流通業者がずらりと飛び込んだ。2008年初め、複合愛犬売場「クールペット」を始めたアイパーク百貨店は、毎年売上が20%以上増えるなり、昨年3月83㎡(約25坪)だった売場を661㎡(約200坪)規模に拡張した。昨年2月大韓製粉が出資し設立したイリオン動物病院も1年の間で売上を4倍に増やした。

大型業者が運営する複合愛犬センターが人気を呼びながら、既存の地域動物病院と愛犬ショップが大きな打撃を受けるという声も出る。実際に、愛犬ショップ密集地帯で有名だった忠武路一帯は2000年代初めだけでも愛犬センター・動物病院などが60か所余りだったが今は3分の1水準に急減した。

韓国ペットショップ協会のキム・ヨンドク会長は「4~5年前だけでも全国に愛犬ショップが2500カ所余りあったが1000か所余りが姿を消した」とし「最近、大企業と大型流通業者が関連事業に拍車をかけながら地域愛犬ショップが立つ場所を失った」と吐露した。
  • 毎日経済エコノミー_イム・ヘリン記者/写真_パク・ジョンヒ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2012-09-03 09:23:53




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