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手を付ける事業ごとに下り坂…SM・JYPに押され3位に転落したYG


一時期エンター株のトップにまで上り詰めていたYGエンターテイメント(以下、YG)の下落が連日続いている。SMエンターテイメント(以下、SM)にトップの座をそうそうに明け渡したのに続き今年に入ってJYPエンターテイメント(以下、JYP)より時価総額が下がって3位に転落した。BIGBANGメンバーたちの軍入隊により売上の空白が可視化されているうえ、子会社を通じた新規事業は赤字を続けており、反騰の兆しさえ簡単に見つけられない状況だ。

9日、金融投資業界によると前日終値基準のYGの時価総額は5328億ウォンだ。

エンター3社として数えられるSMの時価総額は8093億ウォン、JYPエンターテイメントは5747億ウォンで、2011年に上場して以来、一度もJYPに追い越されたことのなかったYGが先月中旬、初めて2位の座を奪われたて格差はさらに広がっている。

時価総額だけでない。SMとJYPの株価が昨年の初め以後43.6%と237.1%跳ね上がるあいだ、YGはわずか3.4%の上昇にとどまった。同じ期間のコスピ収益率である18.8%よりも下回った。

専門家はYGのこのような下落と関連して最大のリスクとしてアイドルグループBIGBANGの軍入隊を挙げた。

BIGBANGはYG全体の公演売上の約半分を背負っていることで知られている代表的なキャッシュカウだ。第2のBIGBANGとして企画されたボーイズグループWINNERとiKONの売上が大きくない状況で、売上の空白は大きくならざるを得ない。BIGBANGのメンバーたちは昨年の年末のコンサートを最後に完全体の活動を中断し、今年の春から順次入隊して少なくとも2020年まで完全体の活動が不可能だとエンター業界は見込んでいる。一部メンバーの再契約についても不透明でリスクが長期化する見通しだ。

意欲的に推進した俳優のスカウトに対する株式市場の反応は熱くない。キム・ヒエ、チェ・ジウ、チャ・スンウォン、カン・ドンウォン、イ・ジョンソクなどのスター俳優を高い契約金で相次い連れてきたが、毎回株式市場の反応は大きくなかった。トップスター中心だった映画やドラマの制作環境が変化したうえに、以前とは異なり俳優たちの作品活動も大幅に減少して会社の売上に大きな影響を与えていないからだ。作品活動が減ると自然と広告収入も減るというのが業界関係者の説明だ。

様々な分野への事業拡大も限界に直面したという評価だ。YGは去る2014年、YG PLUS(旧フェニックスホールディングス)を買収した後、外食フランチャイズ、コスメ、モデルマネジメント、金融投資業、ゴルフマネージメントなど全方位に事業を拡大してきた。アーティスト中心のエンターテイメント社の収益構造を多様化するという腹案だったが、YG PLUSはM&A(買収合併)の後、昨年第3四半期まで営業損失と当期純損失を続けており、赤字を持続している。YG PLUSの株価もここ3年間で最低値を記録している。

証券業界では今年もYG PLUSの赤字が続くと見込んでいる。YG PLUSが投資したYG FOODS(外食)とコードコスメインターナショナル(化粧品)も、それぞれ営業損失を記録しており、一部の海外法人は清算手続きを踏んだりもした。

これにより一部ではヤン・ヒョンソク代表を含む役員のリーダーシップ欠如を指摘する声が挙げられている。今年上半期、iKONとWINNERのカムバックによりYG所属アーティストたちが当分のあいだ国内の活動に注力することも、これを補うための決定だという分析だ。

最終的には事業拡大に起因する赤字をアーティストで埋める方法で迂回したわけだ。

会社は苦しいが、登記理事の賃金が上がった点は注目に値する。昨年第3四半期の登記理事1人当たりの平均給与は1億3400万ウォンと、前年比4.68%増加した。

ハナ金融投資のイ・ギフン研究員は「最近のYGの不振は単純にBIGBANGの入隊に対する懸念というよりは、iKONとWINNERのファン層の不振と『MIX NINE』の興行失敗など、YGのコンテンツに対する失望が含まれている」とし「結局、これを反転させることも最終的にコンテンツとなるので、カムバックするiKONとWINNERの成果がこれまで以上に切実になった」と指摘した。
  • 毎日経済 デジタルニュース局 ペ・ユンギョン記者 / キム・ギョンテク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-02-10 01:31:21




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