ハンファケミカル、今年の営業利益「1兆クラブ」なるか


昨年は史上最大の業績を上げたハンファケミカルは、ポリ塩化ビニル(PVC)をはじめとする主力製品の価格高騰にささえられ、今年は営業利益「1兆クラブ」参加への期待感を高めている。昨年末の人事で昇進した金昌範(キム・チャンボム)副会長は、技術参入障壁が高くて供給過剰の懸念がない高付加価値製品群中心の事業構造を多様化しつつ勝負手を投じた。

12日の化学業界によると、8日の時点でトン当たり980ドルを記録している国際PVC価格は、先月1日の920ドルからひと月のあいだに60ドルほど上がって強気を続けている。 2014年10月にトン当たり1000ドルを記録した後の3年5ヶ月ぶりの最高値だ。

PVCは日常で一般にビニールと呼ばれるプラスチック素材で、柔軟性と弾力性が良くホースやパイプ、ビニールハウスやカーペット材などを作るときに使われる。

PVCの価格高は、中国に発する環境規制の強化による影響が大きい。中国政府が大気汚染を誘発する代表的な業種である化学産業の生産規制を強化する中で、さまざまな日常製品や産業資材などの中国内の需要が継続して増えて供給が追いつかず、価格上昇をあおっているという分析だ。

これによってPVCを主力製品として生産するハンファケミカルに対する恩恵が期待される状況だ。ハンファケミカルは2020年までにPVCの原料である塩化ビニル(VCM)15万トンとPVC 13万トンの増設に約1600億ウォンを投資し、構造的な好況局面に備えるという計画だ。

このような中でハンファケミカルは最近、国際原油価格の上昇にともなう原材料の負担増からも一歩下がっている。塩素・苛性ソーダ(CA)、PVC、トルエンジイソシアネート(TDI)などは塩素ベースのビジネスであり、ハンファケミカルは他の化学企業に比べて相対的に原油価格の上昇による影響を少なく受け、安定した実績達成が期待されるというわけだ。

特に昨年は史上最大の実績を牽引した苛性ソーダは、今年も価格高が予想され、業績改善に助けとなる見通しだ。世界的な需要の堅調な成長が持続しており、中国や欧州などの環境規制で主要企業の工場稼働率は依然として限定的だからだ。これとともに、太陽電池の原料であるポリシリコン事業も今年は初めて黒字転換するものと期待を集めている。

このような好材料の中で昨年、売上げ9兆3418億ウォンと営業利益7901億ウォンを記録して史上最大の実績をあげたハンファケミカルは、今年も過去最大の実績を塗り替えるだろうと注目される。市場では主要製品の価格高が続くなどの条件が裏付けされると、営業利益9000億ウォンを超えて1兆ウォンを達成できるのではないかという観測が出ている。

このような中で再任に成功したキム・チャンボム副会長は、年初から国内外の事業所をめぐって意志を火をつける姿だ。キム副会長は昨年末、副会長に昇進して朴鎮洙(パク・チンス)LG化学副会長、許壽永(ホ・スヨン)ロッテケミカル副会長とならんで、国内化学業界のトロイカ時代を開いている。キム副会長は高付加価値特化製品の比重を増やす戦略を推進するとともに、新事業である太陽電池事業の拡大に拍車をかける姿だ。

  • ハンファケミカルの売り上げの推移(単位=億ウォン)

  • 毎日経済_カン・ドゥスン記者
  • 入力 2018-03-12 17:31:46.0

Copyright mk.co.kr, All rights reserved