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サムスン電子、実績「新記録」行進


◆ サムスン電子、また「びっくり実績」 ◆

サムスン電子は今年の第1四半期、市場予想よりもなんと1兆ウォンも多い15兆6000億ウォンの営業利益を出す「アーニングサプライズ(びっくり実績)」を記録した。「チェ・スンシル国政壟断事件」に巻き込まれて拘束されて2月に釈放された李在鎔(イ・ヂェヨン)副会長が、対外活動を再開した中では第一四半期の実績で最高の実績だ。サムスン電子は6日に公示した今年の第1四半期の暫定業績(ガイダンス)で、売上げ60兆ウォンと営業利益15兆6000億ウォンを記録したと発表した。

今年の第1四半期の営業利益は、前年同期比で57.6%も増加した。好況を享受した昨年の第4四半期(15兆1470億ウォン)よりも3%多くなり、4四半期連続で最大値を更新した。売上げは市場予想をやや下回ったものの、4四半期連続で60兆ウォン台を守ることに成功した。売上げに対する営業利益率はなんと26%に達した。 100ウォンを売って26ウォンを残したという意味で、やはり過去最高の収益性を示した。サムスン電子の関係者は、「中小型OELD需要の減少でディスプレイ部門の実績が悪化したが、メモリー半導体が好調を持続しており、ギャラクシーS9の早期発売などの効果でスマートフォンの販売増加が予想を上回った」と説明した。事業部門別の数字はこの日は公開されなかったが、半導体部門の営業利益は営業利益全体の4分の3を占めたものと推定される。第1四半期に史上最高の実績を出したことで、市場では今年のサムスン電子の営業利益は60兆ウォンをはるかに超えるものと期待している。

しかし市場の歓声とは異なり、サムスン電子の内部では危機論が容易に静まらずにいる。米国と中国の間の貿易戦争とウォン高などの対外経営環境が悪化しているうえに、52時間勤務制の導入、金産分離などの支配構造改善の圧迫、李副会長の最高裁の上告審、検察の捜査の継続など、国内の不確実性は日増しに悪化しているからだ。実際に史上最高の実績を記録したこの日、検察が「労組瓦解疑惑」と関連してサムスン電子サービスに対する全面的な捜索を行ったことで、内部の雰囲気は終日動揺した。

財界の関係者は、「半導体超サイクルが予想よりも長くなっている点は幸いだが、いつまでも続くだろうという保証はない」とし、「サムスン電子をめぐる経営の外的変数が多すぎて、びっくり実績でも緊張を緩めるのは難しいだろう」と語った。
  • 毎日経済_ファン・ヒョンギュ記者/イ・ヂェチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-04-06 20:24:54




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