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デザイン賞さらう現代自動車...人材戦略が奏功


自動車の品質でリードしたがデザイン部門では「ピョンバン(辺方/辺境)」にとどまっていた現代・起亜自動車がいよいよ大変身する雰囲気だ。

ペーター・シュライヤー(Peter Schreyer)グループデザイン総括社長などのグローバルな人材スカウト効果に力づけられてデザイン賞の「受賞マシーン」に変身した。業界では鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車副会長のグローバル人材輸血戦略が成果を収め始めたものと見ている。

現代自動車によると16日、グループはさいきん世界3大デザイン賞のひとつである「レッドドットデザイン賞」自動車部門で5つの賞をさらう気炎を吐いた。

起亜自動車スポーツセダン「スティンガー(STINGER)」が最優秀賞を受け、現代自動車の水素自動車「ネクソ(NEXO)」と小型スポーツ多目的車(SUV)「コナ(KONA)」、起亜自動車製小型SUV「ストニック(Stonic)」、軽自動車「モーニング(Morning)」などが大量獲得した。

現代自動車グループのデザイン経営は、昨年から弾みをつけた。「現代自動車のアップグレード」特命を受けた外国人社長のシュライアー氏がその中心にある。シュライアー社長は2006年、起亜自動車デザインセンター長(副社長)に合流した外国人の専門家1号だ。

現代自動車グループは2006年まではろくなグローバルデザイン賞を受賞していないが、シュライアー社長の合流後は年平均で8個の賞をさらって国際舞台にデビューした。「K5」「新型i20」「G80スポーツ」などが独レッドドットやiF、米IDEAなど世界3大デザイン賞の常連受賞者として登場した。昨年は車両部門だけでなんと21個のデザイン賞を独占した。

シュライアー社長は現代自動車がそうそうに海外人材スカウトに乗り出して、組織の純血主義を崩した象徴として評価される。チョン・ウィソン副会長は「いくら良い車を作ってもデザインが悪いと消費者が財布を開かない」という方針に基づいて、シュライアー社長をスカウトし、のっぺりした起亜自動車の「タイガーノーズ」ファミリールックで大ヒットを放った。

これに力づけられて、シュライアー社長は2013年から起亜自動車だけでなく現代自動車まで網羅するデザイン総括社長になった。シュライアー社長がルックスに責任を負うあいだ、年初に社長に就任したアルバート・ビオマン(Albert Biermann)現代自動車試験・高性能車担当社長は、高性能な「心臓」を担当してコンビを成した。グローバルな感覚を備えた外国人人材が続々と社長職として舵を取り、輸入車に対抗するデザイン・高性能車はより迅速に生み出されるだろうという観測が出ている。ある完成車メーカーの関係者は、「現代自動車が高級車市場にすばやく定着するために、人材ショッピングをもっと強化するだろう」と雰囲気を伝えた。
  • 毎日経済_キム・ヂョンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-04-16 23:40:21




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