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現代モービス…未来車開発で欧州のスタートアップと提携


  • 現代モービス…未来車開発で欧州のスタートアップと提携
  • 現代モービスが開発した自律走行車「エムビリー(M.BILLY)」の走行の様子。 写真提供=現代モービス



現代自動車グループの部品会社である現代モービス(HYUNDAI MOBIS)は、欧州の未来車の中堅企業やスタートアップと手を組んで、自律走行車などの先端部品の量産体制に速度を加える。現代モービスは「技術輸血」などを通じて高感度センサーの開発に乗り出し、2022年から「条件付き自律走行(レベル3)」システムを量産するという目標を立てた。

19日、現代モービスの関係者は「ドイツなど欧州のスタートアップと未来車の技術提携を検討している」とし、「スタートアップだけでなく、中規模以上の企業とも協力を考えている」と語った。この関係者は「未来車の競争が加速しているが、まだ自律走行やエコ車、コネクティビティ部品で大規模な市場を形成した企業はない」とし、「伝統部品の製造から脱し、市場に参入する機会」だと強調した。

これに関連して現代モービスはこの日、独自開発した自律走行車「エムビリー(M.BILLY)」が世界の道路で本格的な試験走行に乗り出すと明らかにした。エムビリーはレベル3~4の自律走行システムの開発を狙って、今月の中旬から米ミシガン州の道路を走る。来月からは韓国とドイツでも順次、試験走行に突入する。レベル3は通常は自動車が自律走行しているが、突発状況でのみ運転者が介入し、レベル4は運転者が介入する必要のない技術段階だ。試験車両はカメラとレーダー、ライダー(レーザーセンサー)、超音波センサーなど、現代モービスが独自開発した8種類のセンサーが搭載される。

現代モービスの関係者は、「正確度の高い独自センサーの開発に注力している」とし、「現在は600名あまりの自律走行分野の研究人材を、2021年までに毎年15%以上増員する」と述べた。 2021年までに研究開発投資額を部品売上げの10%線まで引き上げて、こうして確保した財源の半分は自律走行センサーなどの情報通信技術(ICT)分野に投入する。

現代モービスが未来車の技術確保に加速を加えている理由は、来月から始まるグループの支配構造改編が断行されると、未来事業に対する懸念に直面せざるを得ないからだ。

現代自動車グループは現代モービスを2つに分けて、モジュール・AS事業部は現代グロービス(Hyundai Glovis)と合併し、存続部門(未来車部品・投資事業)は鄭夢九(チョン・モング)会長と鄭義宣(チョン・ウィソン)副会長が買い取る改編案を推進中だ。このようになるとグループの循環出資輪は切断され、存続部門がグループの支配会社になる。その代わりに、二桁の利益率(10.2%・2017年)を出しているモジュール・AS部門は現代グロービスにわたることになり、現代モービスの収益構造は弱体化することになる。

昨年の現代モービスの営業利益率は7.8%(営業利益2兆200億ウォン)に達したが、「最も核心事業」のモジュール・AS部門を差し出せば、存続部門の利益率は2.1%に過ぎない。存続部門の主力は部品事業だ。独自の投資事業と海外子会社のモジュール・AS部門も握っているが、グループの支配会社で「一人立ち」に成功するには、最終的には営業活動から収益を出す構造を構築する必要がある。

ある部品メーカーの関係者は、「現代モービスはゼロベースから未来技術を確保するまでには時間がかかりすぎると判断したようだ」とし、「海外の技術企業との提携カードを取り出したのは、未来車の部品の量産時期を早めるという腹案」だとした。
  • 毎日経済_キム・ジョンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-04-19 19:50:54




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