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現代自動車、W杯マーケティングを展開


  • 現代自動車、W杯マーケティングを展開


現代・起亜自動車は「2018ロシアワールドカップ」をきっかけに、新興市場に対する全面攻略を宣言した。W杯が開催されるロシアだけでなく、サッカー人気の高いブラジルやメキシコなどでもW杯を活用したマーケティングを強化するという戦略だ。サッカー熱の高い中国もW杯マーケティング効果が現れるものと期待している。

現代自動車は1999年以来、国際サッカー連盟(FIFA)の公式スポンサーとして20年めになる。起亜自動車も2007年からFIFA公式スポンサーとして参加した。現代自動車は国内企業の中で唯一、ロシアW杯のスポンサーでもある。 19日の現代・起亜自動車によれば、両社は第1四半期にロシアで9万1092台を販売した。前年同期(6万7614台)に比べて約34%の成長率を記録した。現代・起亜自動車は年初から進めているロシアでのW杯マーケティングが、最近の販売成長に役立っているという分析を出した。

現代自動車は現代モータースタジオモスクワブランド館で、W杯を記念する特別展を開催して現地市場に対する攻略を強化している。ここにスイスのチューリッヒに所在するFIFAワールドサッカー博物館に所蔵された主要な展示品を持ってきて、モスクワを訪問する世界各国のサッカーファンに見せている。W杯の歴史と伝統を広め、興味深い観光スポットなどの特別な経験をプレゼントするという趣旨で企画された。ペレのサッカーシューズ、マラドーナのユニフォーム、ヤシンのユニフォーム、ジダンのサッカーシューズ、ロナウドの主将腕章など、第1回FIFAワールドカップから現在までのFIFAワールドカップ史上で時代の伝説と呼ばれる有名なサッカー選手に関連する物品70点あまりを大挙展示して豊かな見どころを提供する。

現代・起亜自動車は、W杯特需効果が高いと分析されるメキシコやブラジル、インド市場でのシェア拡大も期待している。現代・起亜自動車はこれらの3つの地域では、去る第1四半期はすべて販売台数が増加したことが分かった。メキシコでは第1四半期に3万5016台販売され、前年同期比で20%の成長率を記録した。ブラジルは10%、インドは6%の成長を記録した。

業界関係者は「現代自動車が自動車市場が大きくなる新興市場での成長を続け、良いスタートを見せている」とし、「W杯マーケティング効果が本格化する下半期には、より大きな販売量の拡大も期待できるだろう」と見通した。

また世界最大の市場である米国・中国・欧州の各地域での販売回復にも速度を加えると分析される。ロシアW杯の大会運営車両も現代・起亜自動車が引き受けた。現代自動車はサンタフェ、ツーソン、スターレックス、ソラリスなど530台を、起亜自動車はK9、ソレント、スポーティジ、シードなど424台を支援した。 32カ国の代表チームの移動用バスも提供した。

現代自動車はW杯を迎えて、世界的なバンド「Maroon 5」と協業し、新しいグローバルブランドキャンペーンを進めている。今回のキャンペーンは世界中の顧客に、現代自動車のブランドの方向性は安全な技術だけを強調するのではなく、すべての消費者が現代自動車の技術を利用して貴重な時間をすごすことができるというメッセージを含んでいる。

現代自動車はマルーン5と協業して、歌手ボブ・マーリーの名曲『Three Little Birds』をリメイクした。現代自動車はワールドカップ期間にマルーン5とリメイクした曲をBGMとして活用し、スマートで革新的な現代自動車のブランドメッセージが込められたテレビ広告(サンタフェ編、コナ編)を全世界に放映する。

国内ファンのためのマーケティングにも積極的に乗り出した。

ソウル市江南区のCOEX前の永東大路一帯に、さまざまなW杯コンテンツを楽しめるファンパークビレッジを運営する。韓国代表の本戦競技の日程に合わせて、国内最大規模のW杯街頭応援も予定されている。去る18日、スウェーデン戦を皮切りにメキシコ戦(24日)とドイツ戦(27日)など、国家代表チームの試合日程に合わせて応援戦を繰り広げる。

現代自動車の関係者は、「ワールドカップ公式スポンサーとして、韓国代表の善戦とロシアワールドカップの成功裏の開催はもちろん、ワールドカップの開催を通じて全国民が一つの束になるきっかけにしてほしい」と語った。
  • [イ・スンフン記者/カン・ヨンウン記者]
  • 入力 2018-06-19 18:12:43




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