トップ > 数字経済 > 企業 > 「G2クジラ」紛争で反射利益...現代自、中国で「ひょっこり」

「G2クジラ」紛争で反射利益...現代自、中国で「ひょっこり」


  • 「G2クジラ」紛争で反射利益...現代自、中国で「ひょっこり」


米国と中国の貿易紛争の中で、現代・起亜自動車が反射利益を得たことが分かった。両国間の関係の悪化で中国消費者が米国車の購入を敬遠する中で、自動車関連の需要が現代・起亜児童車などに自然に移った形だ。

昨年はサード(THAAD・高高度ミサイル防衛システム)の対立に起因する韓・中関係の梗塞で、現代・起亜自動車の販売が急減した。この時、多くの中国消費者は日本車と米国車の購入を増やしたが、今回は反対になったわけだ。

現代・起亜自動車はこの機会に中国内のマーケティングを強化して、サードの痛い記憶を消し去ろうという覚悟だ。 13日、中国自動車工業協会が発表した先月の国別自動車販売現況によると、ゼネラルモーターズ(GM)とフォードなどの米国系ブランドの販売台数は18万1200台で、前年同期比で22.9%減少したことが分かった。ビュイックとシボレー「キャデラック」ブランドを生産・販売している、GMの中国内合弁会社の上海GMは先月の販売台数が8%減少した。フォード自動車も先月は6万2057台を販売するにとどまり、前年同期比で38%も減少した。これにより、フォードの上半期の販売台数は25%減の40万443台にとどまった。

米国車の販売が減少したかなりの部分は、韓国・日本・ドイツ系ブランドが手にした。特に韓国系自動車メーカーの先月の販売台数は11万4100台で、前年同期比で2倍以上も増加した。に日本系も3.5%増の37万4200台、ドイツ系は4.9%増の40万900台を記録した。業界関係者は、「過去にサード事態が大きくなった時も、中国消費者が韓国製品の不買運動を行いつつ、日本ブランドの市場シェアが上昇した」とし、「今回の現代・起亜自動車の販売増加も米・中の貿易戦争による反射利益の影響を無視できない」と説明した。

米国産自動車の販売減少は、市場シェアの下落にもつながった。昨年の上半期に12.0%を記録した米国系ブランドの市場シェアは、今年の上半期は10.7%に下がったのに対し、サードで痛みを受けた韓国系ブランドのシェアは同期間に3.8%から4.7%に増加した。ドイツ系は20.2%から21.0%であり、日系も17.7%から17.8%にそれぞれシェアが小幅で増加した。

米・中間の貿易戦争の様相が長期化する兆しを見せ、米国系ブランドの販売減少はさらに大きくなるものと思われる。中国は6日、米国の中国産輸入品に対する関税発効に対抗し、自動車関連の製品28種を含む米国産製品340億ドルに報復関税25%を課した。これにより、米国から輸入される車は輸入完成車に対する関税15%を含めて計40%の追加関税が付けられている。

中国市場に友好的な雰囲気が形成され、現代・起亜自動車は、積極的な市場拡大戦略を駆使している。最も力を入れている部分は中国専用モデルだ。国内で開発された車両を少し手直しして販売するのではなく、開発段階から中国の消費者の好みに合わせて設計された専用モデルを通じて、主力消費層である若い世代を攻略するというものだ。

現代自動車は第4四半期に、中国専用の準中型スポーティセダン「ラフェスタ(LAFESTA)」の販売に乗り出す。北京現代の5番目の生産拠点である重慶工場で生産されるこの車両は、中国の新主流として通じる「85・95世代(1985年生まれ・1995年生まれ)」をターゲットとした。

起亜自動車は下半期に、中国専用スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)モデル「イパオ(変?)」の販売を開始する。

最近、現代自動車グループが中国最大のインターネット企業「百度(Baidu)」とコネクテッド・カーでのコラボレーションを強化したことも、中国の若い消費層を攻略するための戦略だ。中国の若者たちが日常的に使用する百度と人工知能(AI)技術などを共同開発することで、「情報通信技術(ICT)の変化に先行する企業」というイメージを植え付けることができるからだ。

チュ・ギョウン現代・起亜自動車インフォテインメント開発室長は、「中国の自動車市場は若い世代を中心に、車両コネクティビティ技術を重要な購入要素として見ている」とし、「百度との協約は中国消費者の期待を超える、革新的なコネクテッドカー開発につながると確信している」と語った。
  • 毎日経済_イ・スンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-07-13 20:54:06




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア