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LGディスプレイ、中小型OLEDも育てる


  • LGディスプレイ、中小型OLEDも育てる
  • 中・小型OLEDラインの概要


大型有機発光ダイオード(OLED)パネルの生産量拡大に事業構造の転換に総力を傾けているLGディスプレイは、中小型OLEDパネル事業にも拍車をかける。今年末の新型iPhone用の製品供給を皮切りに、来年はスマートフォン用OLEDパネルの供給量が1000万台を超えるという見通しも出ている。

2日のディスプレイ業界によると、LGディスプレイは第4四半期の初めに、京畿道坡州(パヂュ)のE6-1ラインで中小型OLEDパネルを量産する。生産能力は月1万5000枚規模で、現在稼働中の慶北亀尾E5ライン(1万5000枚)と坡州E2ライン(5000枚)を合わせると、ひと月の生産能力は総3万5000枚に増加する。

業界と証券業界では、LGディスプレイが新たに稼動するE6-1ラインで、アップルが年末に発売する予定のiPhoneの新製品に使用されるOLEDパネルを生産すると推定している。先だってブルームバーグをはじめとする外信は、LGディスプレイはアップルの新規OLEDパネルサプライヤーになると予想した。

KB証券によると、アップルは今年の9~10月頃に発売する新型iPhoneの3種のうち2つの製品にOLEDパネルを採用し、残りの1種は液晶表示装置(LCD)で発売する見通しだ。これにより、LGディスプレイは新型iPhoneの300万~500万台にOLEDパネルを、2500万~3500万台にLCDパネルを供給することが期待される。KB証券のキム・ドンウォン研究員は最近の報告書で、「LGディスプレイの中小型OLEDの歩留まりが、年初来で倍以上に大きく改善されたと判断される」とし、「今年の第4四半期に新型iPhone用のOLEDパネルの供給を開始して、来年はOLEDパネルの供給が1000万台以上に拡大される見通しだ」と説明した。

LGディスプレイはモバイル事業部内の自動車用ディスプレイ製品を担当するオート事業担当でも、来年からOLED部門で目に見える成果が出てくると見ている。現在、オート事業部門の受注量のうちのOLED製品は全体の10%台で、その比重は徐々に大きくなっている。自動車用のOLEDはインストルメントパネル、インフォテインメントシステム、テールランプ、照明などの応用範囲が広く、市場性は非常に良いという評価だ。

中小型OLEDの拡大は企業の事業ポートフォリオの多様化の面でも不可欠だ。中小型OLED事業が安定して拡大されると、LGディスプレイはウェアラブル機器に適用される小型パネルからテレビ用パネルまでOLED製品の構成を拡大し、高付加価値のLCD製品などを加えて、前方市場による業績変動を低減できるものと期待されている。 LGディスプレイは内部的に、2020年までにOLEDの売上げ比率を10%のレベルから40%にまで上げるという方針であることが伝えられた。

LGディスプレイは、また異なる中小型OLED生産ラインであるE6-2に対する投資は、今後の市場の状況に応じて調整することにした。今回の下半期には第8世代LCD生産ラインを大型OLEDラインに切り替えるかどうかが決定される見通しだ。
  • 毎日経済_チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-08-02 19:45:04




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