サムスングループ「180兆投資」決断...雇用の糸口に


  • サムスングループの投資計画


◆ サムスングループが180兆投資 ◆

サムスングループは8日、今後の3年間で半導体やバイオなど、国内130兆ウォンを含めて総180兆ウォンを投資し、4万人に達する大規模な人員を採用すると発表した。年投資額は例年の平均よりも50%、採用規模は2倍に増えた天文学的な数字だ。財界で当初予想していた投資規模である100兆ウォンを大きく上回る。今後のサムスングループの経営に負担として作用するのではないかという、懸念が一部で出てくるほど果敢な投資と採用規模だ。

李在鎔(イ・ヂェヨン)副会長に対する「チェ・スンシル国政壟断」関連の上告審裁判が進行する中で、金東兗(キム・ドンヨン)経済副総理のサムスン電子平沢工場訪問をひかえて「大企業クゴル(大手企業の政府請託)」論難まで浮き彫りになり、発表じたいに相当な負担を抱えた状況で、サムスングループが破格的な数値を出したことから「正攻法」を選択したという分析が出ている。先月初めの文在寅(ムン・ヂェイン)大統領の印ノイダスマートフォン工場訪問時から練られてきた投資と採用計画は、ややもすると李副会長をめぐって政治的に解釈されうる状況だったが、「ありのままに評価を受ける」という正面突破を選択したものだ。当初、この案は6日の金副総理が平沢半導体工場を訪問する場で公開される予定だったが、青瓦台の思いもよらない「クグル(求乞=物乞い)」論難で発表が遅れるなど紆余曲折を経た。

投資資金180兆ウォンのうち、相当額は核心事業である半導体とディスプレイに投入されるものと思われる。第4次産業革命がもたらしたデータの爆発が、今後10年間は半導体需要を牽引すると見て、先制的な投資決定に乗り出したわけだ。この機会に中国などの後発走者の挑戦を完全に引き離すという勝負手もうかがえる。「第2の半導体事業」として育てているバイオ・5G・電装・人工知能(AI)などの4大未来事業にも25兆ウォンが投入される。

際立つ点は、ソフトウェアの専門人材1万人を育てるために全面的な支援を行うことにした点だ。電子業界の関係者は、「サムスングループはもちろん韓国経済が第4次産業革命で生き残るために、多方面にわたってソフトウェア人材の基盤を拡充することが必須だと見て支援策を整えたようだ」とした。サムスンはまた、2020年までに4万人を直接採用することを決め、当初の計画(2万~2万5000人)に比べて2倍近く増やす決断を下した。サムスン電子の主力事業である半導体とディスプレイ業種が尖端化し、新規人材の採用余力が縮小しているにもかかわらず、「国難」と呼ばれる青年雇用問題を解決するために喜んで苦痛を分担するという趣旨だ。サムスンの果敢な投資と採用は、内外の悪材料で意気消沈した財界に活気を吹き込むことが期待される。サムスンのほかに現代自動車、SK、LGなどの主要企業も厳しい状況だが、投資と採用は増やすという意志を一つ二つずつ整えている。

いまや政府が答える番だ。ソン・テユン延世大経済学部教授は、「経済が全体的に企業に依存することには限界がある。企業環境が全体的に改善されてこそ、投資効果を最大化できる」と注文した。規制緩和と雇用環境の改善など、産業界の現場全般に対する問題点を聴取して経済的自由を増や、企業の起業家精神を盛り上げてこそ雇用も存続するという主張だ。

経済を生かそうとする現場の努力に「クグル」という偏狭な尺度を突きつける青瓦台も変わらなければならないという声も高い。財界の関係者は、「青瓦台の融通の利かない性質から取り去ってこそ、政府の雇用政策は成功するだろう」と診断した。
  • 毎日経済_イ・ヂェチョル記者/チョン・ギョンウン記者
  • 入力 2018-08-09 08:14:43.0

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