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未来アセット大宇「金融も輸出」...1千億の海外収入


「韓国経済はいつまで製造業でかせいだドルだけを見つめて暮らすのか。金融を輸出産業として育て、ウォンでドルを稼ぐ必要がある。失敗しても、まずは乗り出すべきだ。巨大な市場が外にあるのに、私たちが乗り出して新しい市場を開拓しなければならない。製造業も最初はすべてそうだった」。(2016年毎日経済パク・ヒョンヂュ未来アセット大宇会長インタビューで)パク・ヒョンヂュ未来アセット大宇香港会長が、暇さえあれば強調してきた金融輸出論が実を結んだ。未来アセット資産運用が公示した営業報告書によると、今年の上半期に未来アセット運用が国外で稼いだ金は、史上初めて1000億ウォンを突破した。

未来アセット運用の12の国外法人が上半期に稼いだ収益は計1309億ウォンで、前年同期(720億ウォン)に比べて約2倍に急増した。資産運用社の営業収益は手数料収益と証券評価・処分利益、派生商品関連の利益と利子収益などをすべて含む。半期純利益も252億ウォンで、前年同期との対比で50億ウォンに増えた。これは未来アセット運用が2003年に香港法人を設立し、海外への進出を宣言して15年ぶりのことだ。特に未来アセット運用が世界36カ国の金融会社を通じ、未来アセットファンドを売って稼いだ金であることから、さらに大きな意味がある。国内の資産運用会社の中で国外でファンドを直接販売して金を稼ぐところは未来アセット運用だけだ。

パク・ヒョンヂュ会長は5月、未来アセット大宇の会長職から退いて国内事業から手を引き、香港会長兼グローバル経営戦略顧問(GISO)職として残っている。パク会長は香港法人を設立する前から「ウォンは国際通貨ではなくても、現地に乗り出して現地通貨として金を稼ぐことができる」とし、ウォンでドルを稼ぐ金融輸出論を説いてきた。現地に法人を設立して外国人の資金を仲介・運用しながら金を稼ぐ、金融が輸出産業になりうるという話だった。

最近、未来アセット運用が国外で頭角を現していることもパク会長が、はやくから買収・合併を通じた成長と国外の現地法人の独自の成長を同時に追求した結果だ。

未来アセット運用は国外でも韓国上場投資信託(ETF)市場の大物だ。おかげで韓国だけでなく、カナダ、豪州、香港、コロンビア、米国などの6カ国に上場させたグローバルETF商品だけでも300あまりで、純資産規模は300億ドルを超えた。グローバルなETFリサーチ会社のETFGIによると、未来アセット運用は世界のETF運用会社のうちで10位に上がったほどだ。 ETFで規模の経済を達成するやいなや収益は付き従った。香港の未来アセット運用の国外ETF運用法人(グローバルETFホールディングス)が今年の上半期に稼いだ営業利益だけでも390億ウォンに達する。前年同期に比べて収益は4倍に急増した。これに加えて、新たに買収した「グローバルX」も331億ウォンを稼ぎ、国外法人全体の収益の半分をETFで稼いだ。

高速成長のためにM&Aのみをにらんでいたわけではない。未来アセット運用は、遅いがゆっくりと収益を出す現地法人営業も怠らなかった。例えば香港法人は2008年にルクセンブルクにオフショアファンドを設定して、香港をはじめとする海外投資家に商品を販売しており、インド法人は2006年に独立した運用会社として現地に進出し、最近には受託額が3兆ウォンを突破した。
  • 毎日経済_ハン・エギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-09-17 20:04:38




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