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韓国自動車産業の「ドミノショック」…雇用6万が蒸発危機


◆ 韓国経済自動車ショック ◆

先月、商工会議所が発表した「第4四半期の製造業景気見通し指数(BSI)」調査で、忠清北道は68という低調な記録を出した。全国17の市道のうちの13位で、前年同期の数値(75)に比べてもさらに低下した。指標の低下を主導したのは、忠清北道の鎭川(チンチョン)や陰城(ウムソン)などに密集する自動車部品企業だったという分析だ。

BSIは、100以上であればこの四半期の景気は前の四半期よりも優れたものとみなす企業が多いという意味であり、100以下であれば、その反対だ。

暗い景気見通しは最終的に雇用の減少につながる。特に自動車産業は造船などの他の製造業とは異なり、全国の雇用市場に影響を与える。国内の自動車産業が急速に崩壊している中で、このままであれば年末までに全国で5万人の雇用がさらに消える可能性があるという暗鬱な展望が出た。

29日、毎日経済新聞が韓国銀行の産業連関表を活用した経済波及効果を推定した結果、このように集計された。

今年の上半期、現代・起亜自動車や双竜自動車などの自動車業界上場3社の、上半期の売上げの減少分は1兆8820億ウォンに達する。自動車産業の就業誘発係数(10億ウォンの財を生み出すときに創出される雇用者数)が8.6人であることを勘案すると、上半期に雇用1万6187人ぶんの減少要因が発生したわけだ。

部品メーカーの不振はさらに痛い。韓国自動車産業協同組合によると、今年の第1四半期の上場部品メーカー89社の売上高は、前年同期比で8.6%減少した。今年の国内完成車の生産台数も大幅に減少し、9月末までの累積ベースでみると前年同期比で8.4%減少した。国内自動車部品業界の昨年の売上高は72兆6937億ウォンだったが、もし今年の年末までに8%減少が持続すると仮定すると、今年の部品メーカーの年間売上高は前年比で約6兆ウォンが飛ぶことになる。

これを雇用に換算すると5万の雇用がなくなることになる。今年一年で完成車と部品業界で6万6000人以上の雇用が消えることがありうるという計算だ。

昨年、自動車産業学会長を務めたソウル大のキム・スウク教授は、「第三次産業は垂直産業連関だけでなく水平的産業連関も強く、自動車産業が崩れるとITやサービス、鉄鋼などの隣接業界にもドミノのように悪影響を与えることになり、雇用もドミノのように消えるだろう」と述べた。

一方でこの日、チェ・ジョング金融委員長は全州の現場訪問で記者らと会って、「来月1日から自動車部品メーカーに対する1兆ウォン規模の信用保証基金・技術保証基金の保証プログラムをすぐに起動する」と述べた。

  • 毎日経済特別取材チーム | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-10-29 18:02:52




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