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ウェハ加工からモジュール製造まで...ロボットが「てきぱき」

ハンファQセルズ「鎮川2工場」を公開 

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世界の太陽光で1位企業のハンファQセルズは30日、忠清北道の鎮川2工場のスマートファクトリーシステムを電撃的に公開し、太陽光分野の技術力と競争力を誇示した。

鎮川2工場は、太陽電池セルの原材料であるウェハの入庫からモジュール出荷までの全工程を自動化した「製造実行システム(manufacturing e * xecution system・mes)」を備えたところだ。特にビッグデータを活用して、24時間プロセスの最適化を通じて効率を最大化している。

今年の第1四半期から太陽電池セル1.6ギガワットとモジュール1.4ギガワットの年間生産設備を備えて大量生産を開始した、鎮川2工場のスマートファクトリーシステムが公開されたのは今回が初めてだ。

ハンファQセルズコリアのリュ・ソンヂュ代表理事はこの日、「鎮川事業所の人力は中国の工場の3分の1水準の1600人あまりだが、生産能力は1.5倍上回っている」と述べた。太陽光発電分野の構造調整とチキンゲームでも、ハンファQセルズが1位を維持できる秘訣だ。ハンファQセルズ鎮川事業所は、世界で単一の太陽電池セル工場では最大規模だ。鎮川1工場と第2工場の太陽電池セルの総生産能力は3.7ギガワットに達する。これは年間で約500万人が利用できる電気量に相当する。

事業所の延べ面積は19万平方メートルで、サッカー場が26面入ることができる規模だ。毎日220万枚の太陽電池セルを生産し、このうちの70%以上を輸出する。

鎮川2工場の全工程は、数多くのロボットによる自動化タスクで行われる。 230あまりの機器が絶えず太陽電池をセル作る。このことから、むしろ現場で勤務する人を探すほうが難しい。

ハンファQセルズ側は「製造実行システムを通じて、作業環境をリアルタイムで監視して制御し、物流・作業内訳の追跡管理、状態把握、不良管理を行うことができるスマートファクトリを実現した」と説明した。

工場勤務者は手首に着用する「ウェアラブル機器」を通じて、リアルタイムで稼動現況に対するアラームを受け、設備の障害かどうかを確認する。続いて、措置を関係部門と共有するシステムまで導入した。また設備で発生する障害情報を収集し、体系化された措置を直ちに取ることができるプラットフォームを備えた。

ハンファQセルズは業界で唯一の、太陽電池セルの前面にレーザー識別マーク「トラキュー(tra.q)」を刻んだ。

太陽電池セルが生産されたラインと生産日、生産時に使用した資材情報などを収集し、ビッグデータにして活用するものだ。このように収集されたデータを分析し、現場で問題をすぐに発見して改善し、再発を防止することができる。

ハンファQセルズは昨年末の時点で、米国・日本・韓国などの主要市場でシェア1位を達成した。鎮川事業所だけでなく、ウムソン事業所や中国のチヅン工場、マレーシアのサイバージャヤ工場を含むハンファQセルズのセルとモジュールの生産規模は、それぞれ8.0ギガワットで世界1位だ。8.0ギガワットは年間1200万人が利用できる電気量に該当する。

ハンファQセルズとハンファ先端素材は11月1日に合併手続きを終了する。

新たに作る法人は「ハンファQセルズアンド先端素材」だ。グローバルな市場変化に能動的に対処しつつ、経営の効率化を図って太陽光発電や先端素材とバランスの取れたポートフォリオを備えている。

ハンファグループの関係者は、「ハンファQセルズアンド先端素材の発足で、ハンファソーラー事業は持分構造を簡素化し、経営効率を向上させることができるようになった」とし、「先端材料のグローバルな販売ネットワークと研究開発能力を太陽光発電事業に適用し、今後は強力な相乗効果も期待される」と説明した。
  • 毎日経済_カン・ゲマン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-10-30 19:40:05




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