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豊山FNS、構造物の動的変位の計測技術を開発

ダム・橋・高層ビルなど構造物の変形をリアルタイム検出 

豊山(プンサン)グループの系列会社でセンサー開発企業である豊山FNS(POONGSAN FNS)は、大型ビルが3ミリ震えても捉える技術を開発した。これまでほとんど輸入に依存してきた大型ビルの振動・地震計を代替する効果が期待される。

6日、豊山FNSは「この3年間、韓国科学技術院(KAIST)と共同研究して、高精度の加速度を用いた構造物の動的変位計測(振れ測定)技術を開発し、国土交通部から建設新技術認証を取得した」と明らかにした。

この技術はダム・橋・高層ビルなどの構造物の変形をリアルタイムで検出し、測定する一種のセンサーだ。

車両が運行する橋や高速エレベーターのある高層オフィスやマンションあるいはショッピングモールなどで、微細なブレが発生すると監視センターに警報を知らせて危険に備えるようにする。複合システムで運用すると地震までも把握するなど、安全性を予測するために優れた機能を発揮する。

豊山FNS側は「既存の変位計測センサーに比べて精度と解像度は高く、コストを下げて十分な市場競争力を備えた」とし、「特に豊山FNSの新技術は独自に開発した加速度計を追加で利用することから、高価な輸入機器を代替することができる」と説明した。豊山FNSは永宗大橋と李舜臣大橋、米サンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジなど、国内外の橋で変位計測を行った結果、1~2ミリの精度を見せて新技術を実証している。

高層構造物の安全性に対する関心が高まっていることから、世界中の変位計測市場は2022年までに9億ドル規模に成長すると予想される。しかし現在、国内の安全診断装置は90%以上を海外製品に依存しているのが実情だ。

豊山FNS側は「動的変位計測技術は、構造物の亀裂・崩壊を事前に検出する安全度評価だけでなく、残存寿命予測と耐震力評価などにも活用することができる」とし、「海外インフラ市場への進出も期待する必要があるだろう」と強調した。

豊山FNSは防衛産業部品の専門企業で、誘導兵器用センサーと弾薬のヒューズを専門的に生産する。センサー技術を土台に、国内外の防衛産業と精密機械企業に部品を供給しており、昨年の売上高は290億ウォンを記録した。
  • 毎日経済_カン・ゲマン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-11-06 17:41:08




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