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韓国半導体、輸出増加率が3.5%に「すとん」


わが国の経済をしっかりと牽引していた半導体分野で、異常な信号が相次いでいる。 11月は半導体輸出額の増加率が、2年ぶりに一桁台に落ちた。そのうえ、先行指標と見ることができる半導体製造用装置の輸入額も、減少幅がいっそう大きくなった。国内の景気が下降局面に入った中で、半導体景気さえも折れるのではないかという懸念が提起されている。

21日に関税庁が発表した11月1~20日の品目別輸出入状況を見ると、半導体の輸出額は前年同期比で3.5%の増加にとどまった。これは10月の月間増加率(22.2%)と比較すると著しく鈍化したものだ。昨年の12月には67.6%だった半導体輸出増加率は、一年もたたずに一桁に落ちてしまったわけだ。半導体輸出の二桁増加に歯止めがかかったのは、2016年10月以後の2年1ヶ月ぶりだ。

半導体製造用装置の輸入額の減少幅も大きくなって、さらに懸念を加えている。半導体製造用装置の輸入は、半導体景気の先行指標としての役割を果たす。半導体企業は半導体景気が良いと予想すると、生産を拡大するために製造用機器の輸入を増やす。たとえば世界の半導体好況が本格化する直前の2016年8月、半導体製造用装置の輸入は前年同期比で138.0%も増加し、2017年3月には152.8%、同年6月には266.5%にまで輸入が増えた。しかし半導体製造用装置の輸入は、今年の5月から本格的に減少し始めた。 10月(6.2%)はやや回復するような気配だったが、今月は再び-25.3%と大幅に下落した。

産業界では来年の半導体の見通しに対しても否定的だ。全国経済人連合会はこの日に「2019年業界予測セミナー」を開催し、「半導体の来年度の景気見通しは、車よりはましだが不透明だ」とした。特に半導体価格の下落を懸念した。 NAND型フラッシュメモリは2019~2021年、供給過剰が続くことで価格上昇を期待することは難しいだろうと分析した。

とは言え、DRAMは最近の現物価格は下落傾向を見せているが、来年には新規スマートフォンの発売、「リネージュ2M」などのハイスペックモバイルゲームの発売の本格化、プレミアムノートパソコンの需要増、データセンターの需要増加などによって需給は改善されるだろうと予想した。

現代経済研究院のチョン・ミン産業分析チーム長は、「世界的に来年は半導体の過剰供給状態で、価格と投資の両方ともに減るだろう」と説明した。
  • 毎日経済_カン・ドゥスン記者/キム・ヨンヂュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-11-21 20:20:59




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