トップ > 数字経済 > 企業 > 現代自動車の株価、連日「新低価」

現代自動車の株価、連日「新低価」

業績不振にリコールまで 

  • 現代自動車の株価、連日「新低価」

業況不振に加えて米国でエンジンのリコール論難まで起こり、現代自動車グループの株価が「新低価」を更新しながら下落する傾向を免れなかった。このような中で、現代自動車は年初比で株価が大きく落ちたが、しかし業績がそれよりも低下して、理論的には株価が高評価される笑えない状況に直面することになった。

22日、現代自動車の株価は前日の取引日との比で5.11%(5000ウォン)下落した、9万2800ウォンで取引きを終えた。場中で一時は9万2500ウォンまで落ち、52週「新低価」を更新した。

この日は現代モービスと現代グロービスなど、現代自動車グループの株価は軒並み下落した。現代モービスは前取引日との比で8.65%落ちた16万9000ウォンに、現代グロービスは前取引日との比で4.26%落ちた11万2500ウォンでこの日の取引きを終えた。現代モービスもこの日、一時は16万7000ウォンまで落ち、52週新低価を更新した。ここ最近続く業況悪化に加えて、前日に報道された米国での「シータ2」エンジンのリコール報道が下落に火をつけたと思われる。

先だってロイター通信は21日(現地時間)、米国の検察が米国道路交通安全局(NHTSA)と協力して、現代・起亜自動車のシータ2エンジンの欠陥に関連するリコールが適切かについて調査していると報道した。現代・起亜自動車はエンジンの故障を理由に、2015年と2017年にそれぞれ米国で170万台をリコールしている。このような報道内容について、現代・起亜自動車は「確認されていない事案だ」と明らかにした。

このような悪材料に、この日も外国人と機関を中心に売りが続いた。韓国取引所によると、今年に入って外国人は去る21日までに、現代自動車株式を総133万8943株(1421億8714万ウォン)を売り越した。

この日、現代自動車の株価(9万2800ウォン)は昨年の高値との比較で53%水準だ。しかし収益性で株価を評価する株価収益率(PER)は、他のグローバルな自動車企業に比べて依然として高い数値を記録した。ユージン投資証券によると、2016年の現代自動車のPERは5.9倍だったが、2017年に8.5倍で今年は10.1倍を記録すると予想される。

PERは企業の株価を一株当たり純利益で割った値で、企業の株価が適切に定められているかどうかを、実績を基盤に比較する際に容易な指標だ。事業分野と規模の似ている企業間で平均PERが5倍であれば、この企業の株価は業績だけをみたとき、他の企業よりも株価が倍に高評価されたわけだ。

問題は、現代自動車のPERが他のグローバル自動車メーカーと比較しても高い水準ということにある。国内の証券各社は今年、現代自動車のPERを10~11倍に展望した。 KB証券とハイ投資証券は現代自動車のPERが13倍を超えると予想した。一方でトヨタとホンダなどは、昨年は現代自動車よりもPERが高かったが、今年はそれぞれ8.11倍と7.87倍を記録した。独フォルクスワーゲンの2018年の予想PERは5.88倍に過ぎない。他の完成車企業のPERの平均値と比較すると、まだ下落する余地が残っているわけだ。

ある証券会社の関係者は、「世界的に完成車メーカーのPERはどれも似たようなものだが、実績が悪化しながら現代自動車が最も高いレベルにまで上昇した」とし、「第3四半期の業績を下げたリコール費用が一時的なのかも見守る必要がある」と明らかにした。

PERではなく配当と清算価値で評価しなければならないという意見も出された。実績が短期間にくずれただけに、PER数値が歪みやすいからだ。ハイ投資証券のコ・テボン リサーチセンター長は、「実績があまりにも悪くなった状況なので、PERでの比較は意味がない。配当を基準に見れば、現代自動車の株価は非常に安いと見なければならない」と語った。
  • 毎日経済_チョ・ヒヨン記者/チョン・ヒヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-11-22 17:51:52




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア