トップ > 数字経済 > 企業 > サムスン電子「5G・フォルダブルフォン」で反転ねらう
サムスン電子の携帯事業部は来年の上半期、「5G・フォルダブルフォン」の発売で実績反騰をはかる。
スマートフォン市場が本格的な低迷期に入った中で、サムスン電子のスマートフォンもその余波から抜け出せずにいる。サムスン電子は革新的な技術が集積された5G・フォルダブルフォンで反転に乗り出す。
◆ いつ、どのように発売されるのか？
サムスン電子はフォルダブルフォンと5Gスマートフォンを、来年の上半期に公開する予定だ。
先だって高東真（コ・ドンヂン）サムスン電子IM部門長（社長）は、来年上半期のフォルダブルフォン発売を公にしたことから、5Gスマートフォンも同じような時期になると業界は見込んでいる。
去る7日、サムスン電子は「開発者カンファレンス2018」で「インフィニティフレックスディスプレイ」を初めて公開した。公開された製品はフォルダブルフォンのプロトタイプではなく、ディスプレイのみだった。実際の動作デモは行われなかった。
とは言え、サムスン電子は紹介映像を通じて、フォルダブルフォンは強力なマルチタスクエクスペリエンス（体験）を提供するだろうと公言した。この日、ジャスティン・デニソン（Justin Denison）サムスン電子米国法人常務はジャケットの内ポケットから「インフィニティフレックスディスプレイ」を取り出して見せ、場内は歓声でいっぱいになった。
フォルダブルフォンの最大の利点は「拡張性」にある。広げたときは7.3インチになり、既存のスマートフォンでは限界があった作業が可能だ。またビデオ視聴やゲームなどの、コンテンツの利用率もさらに広がることになるだろう。もちろんこのような部分はゲーマーなど、一部のユーザー層にのみ購入するだろうという観測もある。
フォルダブルフォンは5Gではなく、4G LTEをサポートすることが分かった。代わりに5Gをサポートする最初の携帯電話「ギャラクシーS10」を、早ければ来年2月にリリースする予定だ。
ウォールストリート・ジャーナル（WSJ）や携帯電話アリーナなどによると、サムスン電子はギャラクシーS10を3つのモデルで出荷すると同時に、コードネーム「ビヨンドX」と呼ばれるハイスペック携帯電話をリリースする計画だ。ビヨンドXは5Gをサポートし、6.7インチ大画面と6つのカメラを搭載することが特徴だ。また、前・後面にそれぞれ2つのカメラが搭載される。
◆ 10年ぶりのモバイルイノベーション...パフォーマンスの向上を期待
かつての主力事業だったサムスン電子IM部門だが、しかしここ何年かの間はなかなか実績改善を成し遂げられれずにいる。去る2013年には約25兆ウォンの営業利益を出して好況を享受したが、翌年から10兆ウォン台に落ちてこれまではこのような基調が続いている。
これにはグローバルなスマートフォンの業況低迷も一役買った。特に2016年以降のスマートフォン市場は、徐々に限界を見せ始めた。市場調査機関のSAによると、世界的なスマートフォン市場の成長率は、昨年の第4四半期（-8.7％）から今年の第1四半期（-2.4％）と第2四半期（-2.8％）まで、3四半期連続でマイナス成長を続けている。
今年はさらに深刻だ。別の市場調査機関のカウンターポイントによると、2018年の世界スマートフォンの出荷台数は前年比で1.3％減少すると予想した。年間での出荷量が減るのは今年が初めてだ。
スマートフォン市場の低迷の理由は、新型スマートフォンの交換サイクルの縮小、新規需要の限界、上方平準化された技術の発展などがあげられる。
これらのことから、全く新しい形を備えたフォルダブルフォンと5Gスマートフォンに対する業界の期待感は大きい。
通信業界の関係者は「最近、スマートフォンが性能やスペックでは技術の進歩が停滞した状況で、今回のサムスン電子が出すフォルダブルスマートフォンはそれ以上の意味をもつものとみられる」と述べた。
KB証券のキム・ドンウォン研究員は、サムスン電子のフォルダブルフォンが超高級市場に正しく安着すれば、2007年のiPhoneの発売以来、10年ぶりに行われるモバイル革新になるだろうと予想した。
キム研究員は「2019年からプレミアムスマートフォン市場の生態系がサムスンのフォルダブルフォンを中心に再構築されたならば、今後サムスン電子はグローバルスマートフォン市場でアップルに比較して競争上の優位性を確保するだろう」と予想した。
サムスン電子「5G・フォルダブルフォン」で反転ねらう
業績改善と市場支配権を変える革新的製品になるか
サムスン電子が7日（現地時間）、米国サンフランシスコで開催された開発者会議で公開した「インフィニティフレックスディスプレイ」 イメージ＝ユーチューブからキャプチャ
サムスン電子の携帯事業部は来年の上半期、「5G・フォルダブルフォン」の発売で実績反騰をはかる。
スマートフォン市場が本格的な低迷期に入った中で、サムスン電子のスマートフォンもその余波から抜け出せずにいる。サムスン電子は革新的な技術が集積された5G・フォルダブルフォンで反転に乗り出す。
◆ いつ、どのように発売されるのか？
サムスン電子はフォルダブルフォンと5Gスマートフォンを、来年の上半期に公開する予定だ。
先だって高東真（コ・ドンヂン）サムスン電子IM部門長（社長）は、来年上半期のフォルダブルフォン発売を公にしたことから、5Gスマートフォンも同じような時期になると業界は見込んでいる。
去る7日、サムスン電子は「開発者カンファレンス2018」で「インフィニティフレックスディスプレイ」を初めて公開した。公開された製品はフォルダブルフォンのプロトタイプではなく、ディスプレイのみだった。実際の動作デモは行われなかった。
とは言え、サムスン電子は紹介映像を通じて、フォルダブルフォンは強力なマルチタスクエクスペリエンス（体験）を提供するだろうと公言した。この日、ジャスティン・デニソン（Justin Denison）サムスン電子米国法人常務はジャケットの内ポケットから「インフィニティフレックスディスプレイ」を取り出して見せ、場内は歓声でいっぱいになった。
フォルダブルフォンの最大の利点は「拡張性」にある。広げたときは7.3インチになり、既存のスマートフォンでは限界があった作業が可能だ。またビデオ視聴やゲームなどの、コンテンツの利用率もさらに広がることになるだろう。もちろんこのような部分はゲーマーなど、一部のユーザー層にのみ購入するだろうという観測もある。
フォルダブルフォンは5Gではなく、4G LTEをサポートすることが分かった。代わりに5Gをサポートする最初の携帯電話「ギャラクシーS10」を、早ければ来年2月にリリースする予定だ。
ウォールストリート・ジャーナル（WSJ）や携帯電話アリーナなどによると、サムスン電子はギャラクシーS10を3つのモデルで出荷すると同時に、コードネーム「ビヨンドX」と呼ばれるハイスペック携帯電話をリリースする計画だ。ビヨンドXは5Gをサポートし、6.7インチ大画面と6つのカメラを搭載することが特徴だ。また、前・後面にそれぞれ2つのカメラが搭載される。
◆ 10年ぶりのモバイルイノベーション...パフォーマンスの向上を期待
かつての主力事業だったサムスン電子IM部門だが、しかしここ何年かの間はなかなか実績改善を成し遂げられれずにいる。去る2013年には約25兆ウォンの営業利益を出して好況を享受したが、翌年から10兆ウォン台に落ちてこれまではこのような基調が続いている。
これにはグローバルなスマートフォンの業況低迷も一役買った。特に2016年以降のスマートフォン市場は、徐々に限界を見せ始めた。市場調査機関のSAによると、世界的なスマートフォン市場の成長率は、昨年の第4四半期（-8.7％）から今年の第1四半期（-2.4％）と第2四半期（-2.8％）まで、3四半期連続でマイナス成長を続けている。
今年はさらに深刻だ。別の市場調査機関のカウンターポイントによると、2018年の世界スマートフォンの出荷台数は前年比で1.3％減少すると予想した。年間での出荷量が減るのは今年が初めてだ。
スマートフォン市場の低迷の理由は、新型スマートフォンの交換サイクルの縮小、新規需要の限界、上方平準化された技術の発展などがあげられる。
これらのことから、全く新しい形を備えたフォルダブルフォンと5Gスマートフォンに対する業界の期待感は大きい。
通信業界の関係者は「最近、スマートフォンが性能やスペックでは技術の進歩が停滞した状況で、今回のサムスン電子が出すフォルダブルスマートフォンはそれ以上の意味をもつものとみられる」と述べた。
KB証券のキム・ドンウォン研究員は、サムスン電子のフォルダブルフォンが超高級市場に正しく安着すれば、2007年のiPhoneの発売以来、10年ぶりに行われるモバイル革新になるだろうと予想した。
キム研究員は「2019年からプレミアムスマートフォン市場の生態系がサムスンのフォルダブルフォンを中心に再構築されたならば、今後サムスン電子はグローバルスマートフォン市場でアップルに比較して競争上の優位性を確保するだろう」と予想した。
- 毎日経済デジタルニュース局＿キム・スンハン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2018-11-23 18:08:39
