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崔泰源SK会長、親族に株式9228億ウォンを贈与


崔泰源(チェ・テウォン)会長は保有している持株会社SK(株)の約9228億ウォン規模の株を親族に贈与する。チェ会長の弟であるチェ・ギウォンSK幸福分かち合い財団理事長が一緒にさし出す株までを含めると、贈与規模は約9600億ウォンに達する。 SKグループは23日、チェ・テウォン会長が崔鍾賢(チェ・ヂョンヒョン)先代会長の他界でグループ会長に就任してから20周年を迎え、チェ・ヂョンヒョン アカデミーにSK(株)の株式20万株を出捐したことに続き、グループの成長の根幹になった兄弟などの親族にもSK (株)の株式329万株(4.68%)を贈与することにしたと公示を通じて明らかにした。取得価格は去る21日の終値28万500ウォンを基準にして9228億ウォンに達する。

これに加えて、チェ会長の妹であるチェ・ギウォン理事長もチェ会長のこのような贈与の趣旨に共感し、374億ウォン規模にあたる13万3332株(0.19%)のSK株を親族に贈与する。チェ・テウォン会長は今回の贈与で、持ち株比率はこれまでの23.4%から18.72%に減少した。チェ・ギウォン理事長も持分率が従来の7.46%から7.27%に低下する。チェ会長は弟のチェ・ヂェウォンSKグループ首席副会長(166万株)をはじめ、いとこの兄の故チェ・ユンウォンSKケミカル会長の家族(49万6808株)、いとこの兄のチェ・シンウォンSKネットワークス会長とその家族(83万株)などの親族に株式を贈与する。

チェ会長は最近の家族の集まりで、この20年の間に兄弟経営陣の全員が一つになって、通貨危機(IMF)と世界金融危機などを克服する過程で今日までともに声援して支持してくれた親族に報いる次元で株式贈与が必要だと判断し、このような提案をしたと伝えられた。

財界では、チェ会長の経営承継20周年を迎えてグループの基盤が安着したと判断し、チェ会長が先送りにしてきた家族間の株の整理を仕上げたという次元で解釈している。

SKに精通した財界の関係者は、「チェ・テウォン会長就任当時はグループ内外を見たときに余力のなかった状況だったが、SKハイニックスの善戦などでグループ経営が安定段階に入っており、このような決定を下したものとみられる」とし、「チェ会長としては長いあいだ積み残していた心の借金を整理できることになった」と説明した。

特に今回の贈与の過程では、チェ会長の弟であるチェ首席副会長に対する贈与規模が4656億ウォン(166万株)に達して目を引いた。継承過程で葛藤なく心強い後援者になってくれたチェ首席副会長に対する感謝の気持ちが反映された結果だという解釈だ。チェ首席副会長は今回の株式贈与を契機に、チェ会長とともに兄弟経営にも積極的に乗り出すものと観測される。

チェ首席副会長は今回の株式贈与を受けると、約2700億ウォンの贈与税の負担を抱えることになる見通しだ。最大株主と特殊関係の持分を継承する場合は、「割増」税率が適用されるからだ。最大株主と特殊関係人が保有しているSK(株)の持分率が50%未満であることから、割増率は20%に達すると見られる。チェ副会長は株式を担保に融資を受けて贈与税を支払ったり、国税庁の規定に基づいて5年間の分納を行うことができる。

チェ・テウォン会長とチェ・シンウォンSKネットワークス会長、チェ・ジェウォン首席副会長、チェ・チャンウォンSKディスカバリー副会長など、SKグループの崔氏一家4人の兄弟はしっかりした兄弟愛で存在感を表わした。最近ではSKグループが優勝した今年の韓国シリーズ最終戦を、一般席で会社の従業員、SKワイバーンズのファンとともに観覧して熱い応援を繰り広げることもした。

これと関連し、チェ・シンウォンSKネットワークス会長は「チェ・テウォン会長がまず親族に株式を贈与するという意志を提案した」とし、「SKグループをさらに丈夫で信頼性の高いグループにしていく」と語った。

SKグループ側は「チェ・テウォン会長中心の、現在のグループ支配構造には変化はないだろう」と説明した。
  • 毎日経済_カン・ドゥスン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-11-23 23:43:40




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