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ポスコ、9年目の結実…豪ロイ・ヒル鉱山
豪州中西部のピルバラ地域、広大なアウトバック（Outback）の真ん中に位置するロイ・ヒル（Roy Hill）鉱山。鉄鉱石の埋蔵量が23億トンに達する、単一の鉱山では豪州で最大の規模だ。今後、27年間は採掘が可能だ。ポスコが2010年の鉱山開発の初期から、総14億9000万豪ドル（約1兆3000億ウォン）を出資したところだ。草創期には国際原材料の価格下落によって投資失敗の論難にまき込まれたが、ポスコは中長期的な原料供給先を確保するために、ロイ・ヒル鉱山の開発と工事管理に専念した。
ついに2015年、ロイ・ヒル鉱山から10万トンの鉄鉱石が初めて列車に載って、ポートヘッドランド港を経てポスコの光陽製鉄所に移された。以来、ロイ・ヒル鉱山は2年あまりの量産努力を経て、今年4月には当初の目標だった年間5500万トンの鉄鉱石生産体制を完全に構築した。ロイ・ヒル鉱山は昨年の会計年度（2017年7月～2018年6月）に純利益5億5800万豪ドルを稼いだし、これは毎年着実に増加するものと思われる。ポスコは浦項と光陽製鉄所の年間鉄鉱石需要量の28％に当たる1500万トンをここから購入する。価格割引きも受けている。
鉄鉱石は石炭とともに銑鉄を作る主原料で、最終的には鉄鋼製品のコストの60～70％を占めるだけに、安定した供給源の確保はコスト競争力につながる。ポスコはロイ・ヒル鉱山の近くで、二次電池の中核素材であるリチウムを確保するために「ピルガングラ（Pilgangoora）リチウム-タンタル鉱山」にも投資している。ポスコの鉄鉱とリチウムなど、2つの未来の成長エンジンが豪州で加速度を加え始めた。
ロイ・ヒル鉱山は赤い色の大地の表面が土と鉄鉱石で覆われているので、露天採鉱方法で行われる。今後の20年のあいだの開発面積は、横7キロメートルと縦27キロメートルの1億8900万平方メートルに達する。大型フォーククレーンは休む暇もなく、地面から鉄鉱石を採掘して300トン積みのトラックに盛り上げる。その後、トラックは1～2次粉砕設備にこれを運ぶ。これを細かくくだいて白色のパイプラインで引いてきた水を噴射して異物をろ過すれば、高品位の鉄鉱石が得られる。最終的な製品は2キロメートルの長さの列車に積まれ、線路に沿って北に344キロメートル離れたポートヘッドランド港に運ばれる。船に載せられた鉄鉱石は、韓国・中国・日本などに輸出される。ロイ・ヒル鉱山は鉄鉱石の分離技術をさらに高度化して、2020年には年間生産量を6000万トンに拡大する計画だ。
ロイ・ヒル鉱山は1日2交代で、24時間稼動している。鉱山の従業員は約1200人だが、採掘現場では見つけることが難しいほどの「スマート鉱山システム」で運営される。毎日、ドローンを浮かべて生産現場を点検し、CCTVで再確認する。 9つの無人掘削システムを導入したので、従業員は別に設けられた管制室でモニターを見ながら、ジョイスティックで機械を遠隔操縦している。無人ドリルが10分で約13メートルずつ、一定間隔で鉱山現場に底穴を開けながら移動すると、その後に火薬を設置して爆破させて地表面付近に土を跳ね上げる作業を繰り返す。このような無人ドリルシステムに支えられ、生産性は11～14％も増大した。また採掘した鉱石のサンプルを持ってきて成分を分析することも、すべてをロボットが進める。
ロイ・ヒル鉱山のバリー・フィッツジェラルド最高経営責任者（CEO）は、「こうして収集された鉱山の需要・供給・物流のすべての情報は、西オーストラリア州パース市のROC（ロイ・ヒル オペレーションセンター）にリアルタイムで伝達され、ビッグデータとして活用されている」と説明した。
ロイ・ヒル鉱山の持分構造は、豪州のハンコック（Hancock Prospecting）社70％、ポスコ12.5％、丸紅商事15％、チャイナスチール（China Steel／中国鋼鉄）2.5％などで構成された。ポスコのハン・ギホ西オーストラリア州事務所長は、「ロイ・ヒル鉱山は総72億ドルのプロジェクトファイナンスにも成功し、今では元利金の利子を順調に返済している」とし、「6年後にはすべて返済する」と説明した。
ポスコは鉄鉱石・石炭・マンガン・ニッケル・クロムなど世界の鉱山の23ヶ所に投資している。
ポスコ、9年目の結実…豪ロイ・ヒル鉱山
ロイ・ヒル鉱山で待機している鉄鉱石の輸送列車。 写真提供＝ポスコ
豪州中西部のピルバラ地域、広大なアウトバック（Outback）の真ん中に位置するロイ・ヒル（Roy Hill）鉱山。鉄鉱石の埋蔵量が23億トンに達する、単一の鉱山では豪州で最大の規模だ。今後、27年間は採掘が可能だ。ポスコが2010年の鉱山開発の初期から、総14億9000万豪ドル（約1兆3000億ウォン）を出資したところだ。草創期には国際原材料の価格下落によって投資失敗の論難にまき込まれたが、ポスコは中長期的な原料供給先を確保するために、ロイ・ヒル鉱山の開発と工事管理に専念した。
ついに2015年、ロイ・ヒル鉱山から10万トンの鉄鉱石が初めて列車に載って、ポートヘッドランド港を経てポスコの光陽製鉄所に移された。以来、ロイ・ヒル鉱山は2年あまりの量産努力を経て、今年4月には当初の目標だった年間5500万トンの鉄鉱石生産体制を完全に構築した。ロイ・ヒル鉱山は昨年の会計年度（2017年7月～2018年6月）に純利益5億5800万豪ドルを稼いだし、これは毎年着実に増加するものと思われる。ポスコは浦項と光陽製鉄所の年間鉄鉱石需要量の28％に当たる1500万トンをここから購入する。価格割引きも受けている。
鉄鉱石は石炭とともに銑鉄を作る主原料で、最終的には鉄鋼製品のコストの60～70％を占めるだけに、安定した供給源の確保はコスト競争力につながる。ポスコはロイ・ヒル鉱山の近くで、二次電池の中核素材であるリチウムを確保するために「ピルガングラ（Pilgangoora）リチウム-タンタル鉱山」にも投資している。ポスコの鉄鉱とリチウムなど、2つの未来の成長エンジンが豪州で加速度を加え始めた。
ロイ・ヒル鉱山は赤い色の大地の表面が土と鉄鉱石で覆われているので、露天採鉱方法で行われる。今後の20年のあいだの開発面積は、横7キロメートルと縦27キロメートルの1億8900万平方メートルに達する。大型フォーククレーンは休む暇もなく、地面から鉄鉱石を採掘して300トン積みのトラックに盛り上げる。その後、トラックは1～2次粉砕設備にこれを運ぶ。これを細かくくだいて白色のパイプラインで引いてきた水を噴射して異物をろ過すれば、高品位の鉄鉱石が得られる。最終的な製品は2キロメートルの長さの列車に積まれ、線路に沿って北に344キロメートル離れたポートヘッドランド港に運ばれる。船に載せられた鉄鉱石は、韓国・中国・日本などに輸出される。ロイ・ヒル鉱山は鉄鉱石の分離技術をさらに高度化して、2020年には年間生産量を6000万トンに拡大する計画だ。
豪州ロイ・ヒル鉄鉱石鉱山
ロイ・ヒル鉱山は1日2交代で、24時間稼動している。鉱山の従業員は約1200人だが、採掘現場では見つけることが難しいほどの「スマート鉱山システム」で運営される。毎日、ドローンを浮かべて生産現場を点検し、CCTVで再確認する。 9つの無人掘削システムを導入したので、従業員は別に設けられた管制室でモニターを見ながら、ジョイスティックで機械を遠隔操縦している。無人ドリルが10分で約13メートルずつ、一定間隔で鉱山現場に底穴を開けながら移動すると、その後に火薬を設置して爆破させて地表面付近に土を跳ね上げる作業を繰り返す。このような無人ドリルシステムに支えられ、生産性は11～14％も増大した。また採掘した鉱石のサンプルを持ってきて成分を分析することも、すべてをロボットが進める。
ロイ・ヒル鉱山のバリー・フィッツジェラルド最高経営責任者（CEO）は、「こうして収集された鉱山の需要・供給・物流のすべての情報は、西オーストラリア州パース市のROC（ロイ・ヒル オペレーションセンター）にリアルタイムで伝達され、ビッグデータとして活用されている」と説明した。
ロイ・ヒル鉱山の持分構造は、豪州のハンコック（Hancock Prospecting）社70％、ポスコ12.5％、丸紅商事15％、チャイナスチール（China Steel／中国鋼鉄）2.5％などで構成された。ポスコのハン・ギホ西オーストラリア州事務所長は、「ロイ・ヒル鉱山は総72億ドルのプロジェクトファイナンスにも成功し、今では元利金の利子を順調に返済している」とし、「6年後にはすべて返済する」と説明した。
ポスコは鉄鉱石・石炭・マンガン・ニッケル・クロムなど世界の鉱山の23ヶ所に投資している。
- 毎日経済＿豪州ロイ・ヒル＝カン・ゲマン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2018-11-26 17:39:26
