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ロッテ、インドネシアへの投資を本格化


  • ロッテ、インドネシアへの投資を本格化

ロッテケミカルは4兆ウォン規模の、インドネシア油化団地プロジェクトを本格的に推進する。29日のロッテグループによると、ロッテケミカルはインドネシアのバンテン州に購入したロッテケミカルタイタン(Lotte Chemical Titan)工場用地で、早ければ来月6日に油化団地の建設起工式を開く。起工式にはインドネシアのジョコ・ウィドド大統領と辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ会長(写真)が参加する予定だ。

今回の起工式をきっかけに、ロッテケミカルはインドネシアをこえて東南アジア市場で「第2のタイタン」成功神話を書くことになると思われる。

ロッテケミカルタイタンは、マレーシアとインドネシアに事業所を持つ東南アジアの代表的な化学会社で、2010年にロッテケミカルが1兆5000億ウォンで買収した。当時、タイタンケミカルはマレーシアのポリオレフィン市場の40%とインドネシアのポリエチレン市場の30%を占めるなど、16億ドル以上の売り上げを記録して、東南アジア市場で強力な事業基盤を構築した。エチレンは「石油化学の米」と呼ばれるほど、グローバル市場で需要が高い。ロッテケミカルはタイタン買収で規模の拡大を通じて生産・営業など、さまざまな部門でシナジーを創出するなど、内部生産能力の強化と海外市場の支配力拡大という二匹のウサギを捕まえた。

辛東彬(シン・ドンビン)会長の化学事業の成長ビジョンはここで止まらなかった。ロッテケミカルタイタンの現地工場があるインドネシアのバンテン州シーレゴンに、NCC(ナフサ分解施設)などの高度化石油化学設備を構築し、アジア市場全体をロッテケミカルの事業領域にするという構想がタイタン買収の直後から稼働した。

ロッテは2016年、インドネシア国営鉄鋼会社「クラカタウスチール」の用地買い入れに成功した。続いて同年7月にはロッテケミカルタイタンがマレーシアの証券市場に上場し、十分な資金を確保した。 4兆ウォンに達する高度化設備投資が来年から本格的に断行されると、ロッテの化学部門はアジア市場でより強力な影響力を確保するだろうと期待される。

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ロッテは、今回のインドネシアのプロジェクトと米国ルイジアナ州に建設しているシェールガス基盤のエタン分解施設(ECC)プロジェクトに総8兆ウォンを注ぎこむ。米国のECCプラントは完成後、年間100万トンのエチレンを生産する。国内(麗水)とインドネシアそしてウズベキスタンの生産拠点を稼動すると、エチレン年産450万トン時代を開くことができる。

ロッテケミカルの関係者は「タイタン買収後、ロッテならではの突破力と現地従業員の専門性が結合して、生産量と工程の安定化で最高の成果を出している」とし、「インドネシアに石油化学団地が構築されると、ロッテ化学事業の凝縮された可能性が再び爆発し、アジア市場を先取りする跳躍の契機になるだろう」と述べた。

ロッテグループがインドネシアとともに「ポストチャイナ」市場としてあげたベトナムでの事業にも速度を加える。シン・ドンビン会長は、起工式の前にベトナムに寄って事業現場を見学し、激励する計画だと伝えられた。ベトナムのホーチミン市の党書記長と面談して、ホーチミン市の開発現場とハノイロッテモールなどを訪問する。

ベトナムではロッテグループの流通系列会社と連携した、複数の複合都市建設プロジェクトが行われている。代表的なプロジェクトはホーチミンで推進している「トゥーティエム新都市(Thu Thiem New Urban Area)」だ。ロッテはホーチミン市の東のトゥーティエム地区に、2021年までにエコ・スマートシティを構築する。 10万平方メートル規模の団地にデパートとショッピングモール、オフィス、ホテル、住宅団地などを開発する。総投資費は約2兆ウォンと予想される。ロッテは今回のインドネシアの石油化学団地起工式とともにトゥーティエム エコ・スマートシティの着工式も推進したが、事業調整の問題で着工を延期した。ロッテはトゥーティエム エコ・スマートシティプロジェクトは来年に着工するだろうとにらんでいる。
  • 毎日経済_ソウル=イ・ヂェチョル記者/イ・ユヂン記者/ベトナム=ホン・ヂャンウォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-11-29 20:04:47




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