韓国ネクセンタイヤ...グローバル4大挙点、目前



自動車関連産業が全体的に低迷する中で、タイヤ業界の後発走者であるネクセンタイヤ(NEXEN TIRE)の動きがあわただしい。グローバルな生産・研究開発(R&D)能力の拡充のためのこれまでの投資が一つ二つ、結実を控えているからだ。姜鎬讚(カン・ホチャン)ネクセンタイヤ社長(写真)が陣頭指揮するグローバルプロジェクトが順調に進めば、今年のグローバルな生産量は初めて4000万本を超え、5年後の2023年には5000万本を突破する見込みだ。国内業界1位のハンコックタイヤ(Hankook Tire)の世界生産量が年間1億本を超える点を勘案すればまだ半分にも満たないが、急速に追い上げており、業界関係者の関心が集まっている。

去る26日のタイヤ業界などによると、カン・ホチャン社長の4大拠点構築プロジェクトは、この年末と年始に続々と可視的な成果を出す予定だ。まず今月、米国のR&Dセンターがオハイオ州リッチフィールドに拡張移転する。竣工式にはカン社長も直接参加するとみられる。

ネクセンタイヤの関係者は、「これまで独自の建物がなかったが、リッチフィールドの開発団地に一番最初に新しい建物を建てて入居する」とし、「北米市場で販売する新車用タイヤ(OE)と交換用タイヤ(RE)を設計・開発・テストすることが研究所の主な役割になるだろう」と語った。全世界的に自動車産業の景気が悪くなると新車用タイヤ市場は低迷するが、交換用タイヤ市場は潜在力がまだ他界という評価だ。タイヤ業界関係者によると、全世界のタイヤ市場で新車用タイヤが占める割合は30%、交換用タイヤの割合は70%に達するほど交換用タイヤ市場の割合は2倍以上大きい。

ネクセンタイヤは米国のR&Dセンターの新築拡張を契機にして、市場シェア拡大にも乗り出す方針だ。ネクセンタイヤの関係者は、「米国の自動車会社と地元の顧客のニーズを適時に把握し、新車用タイヤの供給とその後の交換用タイヤ市場の拡大を通じて、米国市場の攻略をより強化していく計画だ」と明らかにした。

ネクセンタイヤは米国のR&Dセンターの拡張に先立ち、9月に独ケルクハイムに欧州R&Dセンターを新築し、営業とマーケティング部門までを、R&Dセンターに統合・移転した。ドイツの欧州R&Dセンターは、全世界のタイヤ市場の中で最も大きいヨーロッパを攻略するための前哨基地というわけだ。

米国の次のイベントはチェコ共和国になる見通しだ。去る9月から試験稼動に入ったチェコのジャテツ工場が来年初めから本格稼動に乗り出す予定だ。正常に稼動すれば、初年度にあたる来年には年間350万本のタイヤを生産するが、総1兆2000億ウォンの投資が完了する2023年には年間1200万本のタイヤがチェコ工場で生産される見通しだ。中国の青島工場の生産能力が1100万本である点を勘案すれば、チェコ工場の生産規模はネクセンタイヤの海外工場の中で最も大きい。

2015年10月、チェコ工場の起工式でネクセンタイヤのカン・ビョンヂュン会長は、「チェコ工場は中国の青島に続く第二の海外工場で、会社の第2の跳躍を知らせる重要なモメンタムになるだろう」と述べた。

チェコ工場は優れた立地が最大の強みとしてあげられる。高速道路とアクセスが良く、半径40キロメートルに30社の自動車メーカーが位置しているからだ。ネクセンタイヤの関係者は、「主要自動車メーカーの本場である欧州に生産拠点を確保することにより、プレミアムな新車用タイヤの供給とその後の交換用タイヤ市場拡大を期待している」と述べた。

チェコ工場の地理的強みで、ネクセンタイヤは物流費の削減効果もねらっている。来年初めのチェコ工場の正常稼動を準備中のネクセンタイヤは25日(現地時間)、首都のプラハで開かれたKBS交響楽団のチェコ建国100周年記念公演を後援するなど、認知度の強化作業も行っている。

来年の上半期に予定されている最大のイベントは、ソウル市江西区麻谷(マゴク)地区に入居する「マゴグ中央研究所」の竣工だ。麻谷中央研究所とチェコの工場は、ネクセンタイヤの未来を担う中核拠点としてあげられる。地下2階~地上8階の延べ面積5万7146平方メートル規模で建てられ、国内外の4つの技術研究所を統合・管理するコントロールタワーの役割を引き受けることになる見込みだ。麻谷中央研究所はネクセンタイヤのR&Dの心臓になるだろうと期待を集めている。

ネクセンタイヤの関係者は、「マゴグ中央研究所はR&Dセンター、性能研究センター、材料研究センターとして構成されている」とし、「低コスト・高効率のエコタイヤと電気自動車用タイヤなど、尖端タイヤ開発のハブになるだろう」と説明した。生産とR&Dの二匹のウサギをつかんだネクセンタイヤの、国内外の位相は大きく上がると思われる。ネクセンタイヤは去る第3四半期に売上げ5190億ウォンと営業利益522億ウォンを上げ、自動車業界の全体的な不振の中でも良好な業績を収めた。

売上げは前年同期比で1.5%減少したが、営業利益は9.4%増加した。中国市場の不振が売上げ減少につながったが、超高性能タイヤ(UHPT)の売上げ増加が利益改善につながったものと解釈される。最近、米国でのタイヤの販売価格を上げたことも、第4四半期以降の業績改善につながる見通しだ。
  • 毎日経済_ムン・ヂウン記者
  • 入力 2018-11-30 19:59:51.0

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