ハンファトタル、売上げ10兆ウォン時代開く



ハンファグループは今年、石油化学事業での大ヒットを予告している。

2015年にサムスングループと化学事業の「ビッグディール」で買収したハンファトタル(Hanwha-Total)は、年平均売上げを1兆ウォンずつ増やし、最終的に今年は初の10兆ウォン時代を開くものと期待される。ハンファはこれを契機に、成長速度を加速するために拠点生産基地である忠南・大山工場に1兆4000億ウォンを注ぎ込んで大々的な増設に乗り出す。

4日、ハンファトタルによると同社は第3四半期までに売上げ8兆4091億ウォンを上げ、前年同期(6兆9906億ウォン)比で20%(1兆4185億ウォン)増の実績を記録した。

これによって今年の全体的な売上げは、創立以来におさめた昨年の最大売上げの9兆6793億ウォンを超えて、史上初めて10兆ウォンの壁を貫通する勢いだ。昨年の第4四半期(2兆6888億ウォン)と同じ水準の実績だけを達成しても、最大11兆ウォンにまでの売上げ記録を得ることができる状況だ。同社の関係者は、「まだ控え目だが、伝統的なオフシーズンの第4四半期の特性と最近の一部の製品の業況鈍化の流れを考慮しても、10兆ウォン達成には大きな無理はないものと見られる」とした。

金升淵(キム・スンヨン)会長は2014年末、サムスングループの防衛産業・化学系列会社であるテックウィンとタレス、総合化学、トタルの4企業を同時に取得する、いわゆる「ビッグディール」以後、化学事業をグループの成長エンジンとして育ててきた。特に去る8月に化学部門に5兆ウォンの投資計画を発表し、ハンファトタルとハンファケミカルなどの主力社が持続可能な成長環境を構築するために力を注いでいる。

これと関連し、ハンファトタルはこの日に理事会を開き、忠南の大山工場に年間ポリプロピレン40万トンとエチレン15万トン、プロピレン4万トンなど、さらに生産量を拡大するための設備投資案件(総投資5300億ウォン)を議決した。同社は昨年4月と12月にも総9000億ウォンの設備投資計画を相次いで発表した状態で、この日の増設プロジェクトまで加えると、2020年までに大山工場に総額1兆4300億ウォンを投入することになる。増設が完了すると、ハンファトタルのポリプロピレン年間生産能力は112万トンに増え、国内首位に躍り出る。ポリプロピレンは石油化学基礎原料であるプロピレンを原料として生産される合成樹脂で、電気電子材料、自動車内外装材、フィルムおよび包装材、食品容器などの生活の中にさまざまに使用されるプラスチック素材だ。

同社の関係者は、「全世界のポリプロピレン市場が高付加価値製品を中心に、今後5年間は毎年5%、1940万トン規模で持続的な成長を続けるだろう」と、大規模な投資の意味を説明した。

ポリプロピレンとともに、大山工場内のナフサ分解施設(NCC)のガスクラッカー増設を通じて、エチレン15万トンとプロピレン4万トンを追加で増産する。

ハンファトタルの今回の増設プロジェクトは石油化学「基礎原料の生産設備」と、その原料を活用する「合成樹脂生産設備」の拡大を同時に推進するという点で目を引く。同社の関係者は、「同時増設を通じて投資効率を高めることはもちろん、増設の完了後の大山工場全体の生産バランスを最適化するためにも、かなりの効果を得ることができる」とし、「工場の生産と運用効率を最大化するために有利な戦略」だと強調した。

何よりも今回の増設投資は現在、国内最大の生産規模を誇るスチレンモノマー(SM)とパラキシレン(PX)などの基礎油分事業に偏重した主力事業群を合成樹脂事業まで拡張し、石油化学市場の変動に備えるところに有利に作用すると会社側は期待した。

今年の上半期には大山工場で、石油化学の高付加価値製品の一つである高純度ノーマル・ヘプタン(normal heptane)工場の建設を完了し、商業生産を開始した。総300億ウォンを投資したこの工場は、高純度のノーマルヘプタン7500トンをはじめ、年間1万2000トン規模の高付加価値石油化学製品を生産する。高純度ノーマルヘプタンは有機発光ダイオード(OLED)などのディスプレイコーティングと製薬原料の抽出など、化学製品の製造工程の溶剤・溶媒として使用される。
  • 毎日経済_イ・ヂェチョル記者
  • 入力 2018-12-04 19:13:15.0

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