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韓国産バイオシミラー、世界市場でシェア拡大

サムスンバイオエピスやセルトリオンが健闘 

  • 韓国産バイオシミラー、世界市場でシェア拡大

欧州市場で発売された韓国製バイオシミラー(バイオ医薬品ジェネリック医薬品)の各製品は、同じ時期に出荷された外国産の複製薬を圧倒していることが分かった。

医薬品市場調査機関IQVIA(アイキュービア)によると10日、先月にヨーロッパで発売されたサムスンバイオエピス社製バイオシミラー「IMRALDI(イムラルディ)」は、ヨーロッパ最大の市場であるドイツで発売した月に62%のシェア(複製薬市場)を記録した。イムラルディは米国のバイオメーカーAbbVie(アッヴィ)社の開発した、リウマチ関節炎などの自己免疫疾患治療剤「HUMIRA(ヒュミラ)」のバイオシミラーだ。ヒュミラは年間の売上げが20兆ウォンに達する世界最大のバイオ医薬品で、特許期間満了などで去る10月中旬にはイムラルディを含めて5種のバイオシミラーが欧州市場に出荷された。

アイキュービアがこの一ヶ月間に集計した結果、イムラルディがバイオシミラー製品のうちで販売1位となった。一般的にバイオシミラーは、市場に最初に進入する「ファーストムーバー」が市場シェアの面で有利な立場を占めるだけに、イムラルディの成長可能性は高いという分析だ。ただし発売してからまだ一ヶ月しか経っていない状態なので、オリジナル薬のヒュミラの市場シェアとはまだまだ差は大きい。ヒュミラまで含めるとイムラルディの市場シェアは6.8%水準だ。

自己免疫疾患治療剤「Enbrel(エンブレル)」のバイオシミラーであるサムスンバイオエピス製「Benepali(ベネパリ)」は、2016年2月に欧州に進出した。今年に入って初めて市場シェアが30%台に進入した後、継続して伸び続けて第3四半期は約37%まで上昇した。去る3月にヨーロッパで発売された「Ontruzant(オントゥルザント)」も受注を伸ばし、6ヶ月めで市場シェア3.5%を超えた。オリジナル薬「Herceptin(ハーセプチン)」のバイオシミラーは種類が比較的多いという点を勘案すれば鼓舞的な成果だ。

サムスンバイオエピス(Samsung Bioepis)は、フランス最大の病院連合体が発注した入札で、1270万ユーロ(約160億ウォン)でオントゥルザントの納品契約を獲得した。2013年9月に欧州市場に初めてローンチしたセルトリオン社のバイオシミラー「レムシマ(Remsima)」は発売後5年あまりが過ぎてようやくオリジナル薬(セントコア社製レミケード)を超えた。

レムシマの欧州市場全体での割合は、発売1年目の2014年は1%にとどまったが今年の第3四半期現在で57.6%にまで急激に拡大し、年内に60%のシェアをにらんでいる。

血液がんの治療に主に使われるバイオシミラー「Truxima(トゥルクシマ)」の場合、市場シェアの拡大速度はレムシマよりも速い。 2017年4月にヨーロッパに上陸したトゥルクシマは、その年の第3四半期には一気にシェア9%を獲得し、今年に入って発売2年めで市場シェアが32%を超えた。セルトリオン社製品の海外販売を担当するセルトリオンヘルスケア側は、「昨年の第2四半期にヨーロッパでローンチしたトゥルクシマの成長は、5年前のレムシマのヨーロッパ進出よりもはるかに速い」とし、「トゥルクシマの競合製品はオリジナルのMabthera(マブテラ)ともう一つのバイオシミラーだけなので、来年初めにはシェアが50%に高まるだろう」と予想した。
  • 毎日経済_キム・ビョンホ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-12-10 19:45:48




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