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LG電子、家電レンタル事業を大きく育てる


  • LG電子、家電レンタル事業を大きく育てる

LG電子は事業組織を拡大・格上げして、本格的に「家電レンタル事業」育成に乗り出した。生活パターンの変化にしたがって、家電を購入するよりもレンタルして使用しようとする需要者が増加しており、商業施設などでもこれを積極的に活用しようとする傾向が現れるやいなや、成長の可能性が高い事業と見て積極的に市場攻略に乗り出す信号弾として解釈される。

LG電子によると13日、今回の組織改編でレンタルサービスを担当する「ケアソリューション組織」を拡大した。従来は1つのチームで運営したが、これを3つのチームに拡大しながら「ケアソリューション担当」に格上げしたものだ。総括は韓国営業本部が担当した。LG電子内の組織構造は、チーム→室→担当の順に拡大される。したがって、今回の改編は二段階ほど組織を大きくしたことことを示唆している。

LG電子は2009年に浄水器をはじめとしてレンタル事業を開始し、昨年下半期から電気レンジ、スタイラー、乾燥機、空気清浄機などに品目を大幅に拡大した。現在、レンタルサービスを実施している項目はマッサージチェアなどまでを含めて総7種類だ。先月はレンタル商品の管理サービスを大幅にアップグレードした「ケアソリューション」を発足させた。

LG電子の関係者は「ケア・ソリューションでは定期的に核心部品を新しく交換し、見えないところまで衛生を管理する」とし、「常に最高のパフォーマンスを維持できるように、入念にチェックするためのサービスを提供するのが特徴」だと説明した。

例えばピュリケア(PuriCare)浄水器をLG電子からレンタルすると、ケアソリューションによってフィルタだけでなく、内部の直水道管も毎年無償で交換してくれる。ピュリケア空気清浄機は、フィルタの交換はもちろん、センサーまで一緒にチェックしてくれる。ディオス(Dios)電気レンジをレンタルした顧客は、3年後に天板とセラミックガラスを無償交換してくれる。トロムスタイラー(TROMM styler)は2年ごとに給水筒と排水筒を交換して香りシートを提供する。トロム乾燥機を使用する顧客は、余分の2重安心フィルタを受け取ることができ、6ヶ月ごとに訪問するマネージャーが繊維柔軟シートを提供する。

LG電子の関係者は、「不況と1人世帯の増加などで消費の概念が所有から経験に変わる傾向が現れ、ケアソリューション事業に拍車をかけている」とし、「特に消費者のあいだでは金銭的負担で、製品を所有するよりもレンタルを通じて経験しようとする傾向が強まっている」と説明した。

KT経営経済研究所によると、国内のレンタル市場全体の規模(家庭用品、車両、機器など)は、2016年の25兆9000億ウォンから昨年は28兆7000億ウォンに成長したことに続き、2020年には40兆ウォンを超える見通しだ。家庭用品(生活家電、ヘルス用品など)のレンタル市場も、2011年の3兆7000億ウォン水準から2016年には5兆5000億ウォンに成長した、2020年には10兆7000億ウォンに達すると予想される。

現在、家電レンタル市場の1位はコーウェイ(昨年の売上げ2兆5167億ウォン)であり、続いてLG電子、SKマジック、キョウォン、ククホームシス、チョンホナイスのあいだで競争が激しく進行している。特にLG電子の事業報告書によると、今年の第1~3四半期の同社の国内レンタル事業の売上げは1兆392億ウォンで、前年同期比で90%水準に急増したことが分かった。

レンタル市場で最近注目を浴びているアイテムは、空気清浄機や乾燥機などだ。特に空気清浄機は微細粉塵や黄砂などの影響で、レンタル需要も急速に増加しているというのが業界の分析だ。 LG電子のレンタルアイテムの中には微細粉塵などを除去する衣類清浄トロンスタイラーなどが人気アイテムにあげられる。

LG電子の関係者は、「昨年から生活家電を中心にレンタルサービス項目を拡大しているが、消費者の需要に合わせてこれをさらに増やしていく方針」だとし、「管理サービスもアップグレードして、市場シェアを高める計画だ」と説明した。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/イ・サンドク記者/チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-12-13 17:42:12




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