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サムスン電子、アウディに車両用半導体を供給


サムスン電子は3日、昨年10月に自動車用半導体のブランドである「エクシノスオート」をローンチして以来、初めてアウディに車両用半導体を供給すると明らかにした。半導体業況が鈍化する中で、41兆ウォン台と推定される車両用半導体市場を積極的に攻略するという抱負だ。

サムスン電子がアウディに供給する部品は、運行情報・車両状態伝達とマルチメディアなどのためのインフォテインメントシステム用半導体「エクシノスオートV9」だ。最大2.1ギガヘルツで動作する高性能「オクタコア」によって、車両内部に設置されたディスプレイ6つを一度に制御することができ、最大12台に達するカメラをサポートする。

またグラフィックス処理ユニット(GPU)3つによってデジタルダッシュボード、中央画面表示装置(CID)、ヘッドアップディスプレイ(HUD)などのアプリケーションを独立して動作させることができる。人工知能(AI)の演算のためのニューラルネットワーク処理装置(NPU)も搭載されている。音声はもちろん顔の表情の認識など、さまざまなデータを迅速かつ正確に処理することができ、運転者は運行状況に応じた情報をリアルタイムで受け取ることができる。

このほかにもISOの車両用半導体の安全規格である「ASIL」クラスBをサポートする。ASIL等級は事故発生の可能性、重大度、運転者制御の可能性をもとに、4つのレベル(A・B・C・D)で区分されるが、インフォテインメントシステムはクラスBに合わせなければならない。

昨年10月、サムスン電子は独「国際自動車部品博覧会」で、車両半導体ブランド「エクシノスオート」とカーイメージセンサーブランド「アイソセルオート」をそれぞれ展示して関連するラインナップを公開している。「目覚める」という語エクシノス(Exypnos)から借用したモバイルプロセッサのブランドをしばらくのあいだ混用したが、自動車半導体市場が膨張したことから「エクシノスオート」という車両用半導体ブランドを別途に立ち上げたわけだ。

市場調査会社のIHSによると、世界的な自動車半導体市場は2018年に370億ドル(約41兆ウォン)と推定され、2022年は553億ドル(約62兆ウォン)規模に成長すると観測される。市場シェアはオランダNXP(19%)、独インフィニオン(16%)、日本ルネサスエレクトロニクス(15%)などの順で一部の企業が優位を争っているが、メモリのような絶対的な強者はない状況だ。このため、サムスン電子は2016年に米国の電装企業ハーマン社を買収し、昨年8月に半導体を中心とし電装部品などを「将来の成長事業」に選定するなど、すばやい動きを見せている。
  • 毎日経済_イ・サンドク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-01-03 17:42:12




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