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ロッテスーパー「韓国版オカド」構築

ロボットピッキングシステムによる物流センター 

  • ロッテスーパー「韓国版オカド」構築

ロッテスーパーはピッキング(オンライン注文の商品を選ぶ作業)をロボットに任せる新店舗を実験する。これまで国内でピッキングは「人の仕事」だった。顧客が注文したいろいろな商品を一つの出荷バスケットに入れるシステムがなく、従業員が直接行き来しながら品物を入れた。ロボットピッキングシステムが普及するとオンライン注文の処理量は大きく増えて、配達時間は短縮される。

11日、ロッテショッピングによるとロッテスーパーは3月、京畿道の儀旺(ウィワン)市に50億ウォンをかけてロボットピッキングの可能なスマート物流センター(ロッテフレッシュ)をオープンする。顧客がロッテスーパーのオンラインモールから購入すると、センター内でロボットが商品をバスケットに入れるという式だ。商品を入れたバスケットは自動的に包装台に移動する。包装された注文商品は2時間以内に配達先に送られる。冷蔵・冷凍が必要のない加工食品と生活必需品から実験した後、商品群を拡大する予定だ。ロッテスーパーは夜明けの配達が多く、瑞草(ソチョ)地域などの高級スーパーストアもロボットピッキングの採用を検討している。

ロッテスーパーの関係者は、「オンライン注文を人がいちいちピッキングすると効率を高めるのが容易ではなく、人件費も負担になる」とし、「ロボットを投入して作業効率を高めるつもり」だと述べた。会社側はロボット投入時は、物流センターの面積は70%減って、処理可能な配達件数は最大4倍に増えると予想している。配達時間も従来の3時間から2時間に縮まる。

ロッテスーパー儀旺フレッシュセンターは、英国のオンラインスーパーマーケット「オカド(OVADO)」をベンチマークした。オカドは消費者が直接行くことのできるオフラインショッは一つもないが、新鮮な食品をただちに出荷するというコンセプトで、2017年の時点で年間売上2兆ウォンを達成した。物流倉庫でバナナや牛乳や卵などの生鮮食品を、ロボットがピッキングして出荷する。1100台のロボットがそれぞれ一日50~60キロメートルを移動し、5分後には50件の注文を処理する。オカドでよく購入する利用者は65万人に達している。

ロッテはノルウェーの物流ソリューション会社「オートストア(AutoStore)」技術を採用してセンターを構築する。オートストアの国内事業パートナーであるLG CNSが、国内で初めて構築する韓国1号センターでもある。

未来の店舗の核心はすばやい納期と利便性だ。店に行かなくても、直接店に行って品物を選んで持ってくるよりも早く受け取ることができる。店頭陳列に限界があるオフラインと差別化し、さまざまな品揃えで勝負していたオンラインショッピングモールは、勝負手を変えた。これらのオンラインショッピングモールは最近、有料会員などを発行して翌営業日の発送と当日発送などをはじめるやいなや、オフライン流通売場も「より速い納期」を強調した。今年は商品に劣らず、配達競争が激しくなる見通しだ。

ロッテマートは早ければ3月に金泉店で、顧客が注文すれば30分以内にバイクで配達するサービスを開始する。「配信の民族」のようなオンライン注文の配達業者と提携して、これまで3時間以内だった配達時間を30分にまで短縮する計画だ。北京や上海など中国の主要都市にオープンした「盒馬鮮生(ホマシェンソン)」とよく似た配送方針だ。

ホマシェンソンは顧客が半径3キロメートル以内の場合、オンライン注文商品を30分以内に配信してくれる。今ではロッテマート物流センターや店舗から顧客に出荷する際は、1.5トン積みのトラックが行く。オートバイならトラックを満載にするほどの注文が無い場合でもすぐに届けることが可能だ。
  • 毎日経済_イ・ユヂン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-01-12 09:28:57




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