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LGイノテック、iPhoneの萎縮で「泣き顔」

アップルに納品するカメラモジュール不振 

  • LGイノテック、iPhoneの萎縮で「泣き顔」
  • 実績の推移


LGイノテック(LG Innotek)はiPhoneの販売不振の影響でカメラモジュール事業がふるわず、昨年の第4四半期は期待以下の実績を記録した。 LGイノテックはカメラモジュールに対する依存度を下げるために、今年になって就任したチョン・チョルドン社長を中心として機能性発光ダイオード(LED)や自動車用電装部品など、新事業の育成に積極的に乗り出すものと見られる。

LGイノテックは25日、昨年の第4四半期は売上高2兆4305億ウォンと営業利益1036億ウォンを記録したと発表した。前四半期との比較で売上高は5.1%増加したが営業利益は20.1%減少し、市場の期待値にくらべて不振だった。前年同期比での売上高と営業利益は、それぞれ15.3%と26.6%減少した。

LGイノテックの実績が振るわないのは、カメラモジュール事業が世界的なスマートフォン市場の萎縮の影響をそのまま受けたからだ。 LGイノテックの光学ソリューション事業部は、AppleのiPhoneに搭載されるカメラモジュールを製造する事業部であり、会社全体の営業利益の3分の2以上がここから出てくる。このためにLGイノテックはiPhoneの新製品が出荷される後半に実績が良く、上半期の実績は低調になる「上低下高」のパターンをまい年繰り返している。今年はiPhoneの新製品販売までが期待に外れて、LGイノテックも不振を免れなかった。

同社の関係者は、「スマートフォン部品の新モデルと自動車部品の需要で継続的に売上げは増加したが、予想よりも振るわなかった業況と主要顧客の年末の在庫調整、固定費の増加などの影響で収益は減少した」と説明した。

事業部別にみると、昨年第4四半期の光学ソリューション事業部の売上高は1兆6748億ウォンで、前年同期との比較で20%減少したが、年間ベースで見ると5兆969億ウォンで前年比8.9%増加した。 LGイノテックはマルチ型カメラモジュールと新技術のモジュールなどの差別化された製品を出荷して、市場に一足先に対応した結果だと説明した。

LGイノテックは、Appleとカメラモジュール事業に対する依存度を下げつつ事業を多角化し、安定した実績を実現することが主要な課題として浮上した。チョン社長は世界最高水準のカメラモジュールの競争力を維持しながら、機能性LED、自動車用電装部品、熱電半導体などの新事業を積極的に育成するための意志を見せて、社員らにこれを注文したと伝えられた。

LGイノテックは年間ベースで、昨年は史上最大の売上高である7兆9820億ウォンを記録した。年間営業利益は2635億ウォンで、前年比で11.1%減少した。
  • 毎日経済_チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-01-25 19:26:31




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