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韓国移動通信3社、業績不振の長いトンネル

5G投資と料金割引が「足首」つかむ 

SKテレコム、KT、LGユープラスなど韓国移動通信3社は、2018年の第4四半期はふるわない成績表を受けることになる見通しだ。

加入者あたりの平均売上高(ARPU)が持続的に下落する中で、2017年9月から施行された選択約定割引の上方(20%→25%)の影響と料金減免、5G投資費用の増加が原因とみられる。

27日の業界によると、先だってLGユープラスとSKテレコムは29日と31日、2018年第4四半期の業績発表をそれぞれ進行すると公示した。 KTは2月12日に発表する予定だ。

もちろん今回の業績発表は昨年から変更された会計基準であり、2017年と直接比較は難しい。新しい基準が適用されることによって、3社の昨年の売上げと営業利益はいっせいに減少した。旧会計基準を適用したときよりも、多ければ1000億ウォン以上の差がでることもある。

このような結果は収益を認識する方式が全面的に変わったからだ。しかし業界ではあまり気にしない雰囲気だ。今後1~2年間はこのような基調が続くだろうが、2年ほど経つと所定の位置を見出すだろうという理由からだ。

まずSKテレコムは、2018年第4四半期は売上げ4兆4420億ウォンと営業利益2600億ウォンと予測された。これは前年同期比でそれぞれ1.2%と16.1%程度減少した水準だ。

未来アセットテウのイ・ハンム研究員は、「新規iPhoneの販売が予想よりも不振だったし、中低価格端末の販売比率が増加し、マーケティング費用の支出が予想よりも大きかっただろう」と分析した。また「ADTキャップの買収価額と帳簿価額の差で発生する取得原価配分の反映で、ADTキャップ買収による営業利益の増加効果が低かったものとみられる」と説明した。

ユアンタ証券のチェ・ナムゴン研究員は「選択約定25%の加入率は上昇しており、新規プランの効果は微々たるたものと把握される。無線ARPUの下落は前期比で緩和するだろうと予想されるが、前年同期比での下落率は8%前後を記録する見通しだ。2019年上半期まではこのような流れに大きな変化はないだろう」とした。

KTは2018年第4四半期の売上げと営業利益は、それぞれ5兆9400億ウォンと1850億ウォンと推定された。売上げは前年同期比で2.7%減少した。営業利益は38.4%増加したものの、当初のコンセンサス(2024億ウォン)を下回る見通しだ。これはアヒョン支社の事故による網障害の補償費、ワイブロサービスの終了による埋没費用、通常の季節的費用などがあげられる。

未来アセットテウによると、アヒョン支社の事故による網障害の補償費用は400億ウォン水準であり、営業外費用として100億ウォン水準の小商工人慰労金が執行されたと推定される。ワイブロサービスの終了とともに、施設撤去費用と3万人あまりの加入者に代案としてLTEエッグを無償で支給したことで施設撤去費用など約200億ウォンを反映した。

キム・ジュンソプKB証券研究員は「一回性問題の発生による売上げ減少とコスト増加分は700億ウォン水準と推定する」とし、「IPTVの売上げ増加などの業績改善にもかかわらず、一回性の費用発生で影響を受けた」と説明した。

LGユープラスの2018年第4四半期の売上高と営業利益は、それぞれ3兆1070億ウォンと1720億ウォンと予想される。前年同期比で6.6%と14.4%ずつ減少した。

イ・ハンム未来アセットテウ研究員は、「賞与支給による人件費の増加、中・低価格端末の販売および5Gコストの増加、5Gサービスの商用化開始に起因する周波数コストの償却などが、実績の下落につながったと分析される」と述べた。

アン・ジェミンNH投資証券アナリストは、「料金引き下げと選択約定割引加入者の増加によって、無線ARPUは3万1560ウォンで前年同期比で8.9%減少しただろう」とし、「マーケティング費は5540億ウォンで、第4四半期の広告宣伝費の増加要因として小幅で増加しただろう」と推定した。
  • 毎日経済デジタルニュース局_キム・スンハン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-01-27 11:29:56




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