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「ミスター5G」黄昌圭KT会長、ダボスで5G伝道師


  • 「ミスター5G」黄昌圭KT会長、ダボスで5G伝道師

黄昌圭(ファン・チャンギュ)KT会長は22~25日(現地時間)、スイスのダボスで開かれたダボスフォーラムで「ミスター5G」に呼ばれた。イベント期間中、現場を歩き回って政・財界のグローバルリーダーに会い、大韓民国の「5世代(5G)」移動通信技術の優秀性を力説したからだ。黄会長は「5Gは単純な通信技術の進化ではなく、世界の各リーダーが心配している社会問題を解決し、世界を変えるプラットフォームになるだろう」と強調した。

黄会長は未来プラットフォーム事業部門長であるイ・ドンミョン社長などの主要な役員と、昨年に続いて2年連続でダボスフォーラムを訪れた。

今年は最高位級のビジネスリーダー100人あまりで構成された国際ビジネス委員会(IBC)に、韓国企業で初の招待を受けた。黄会長はダボスフォーラムの現場で記者会見を開き、「5G標準は事実上、すでにKTが主導している。クアルコムの高位経営陣は、KTが注文する仕様通りに(5G関連製品を)設計しているが、KTが広報に乗り出して需要を引き上げて欲しいとした」とし、「(市場ではすでに)KTが暗黙の標準になったという意味だ」と自信を見せた。

黄会長は安倍晋三首相やベトナムのグエン・スアン・フック首相とも続々に会って、グローバルな経営拡大を議論し、アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)とも9年ぶりに会って5Gの商用化サービスについて協力することで意見を一致させた。ラファエル・リーフ米マサチューセッツ工科大学(MIT)総長は黄会長をキャンパスに招待し、「生徒に5Gを講演をしてほしい」と注文した。 22日に開催されたIBC定期会合で、黄会長は大韓民国の5Gの優秀性を知らせる一方で、「5Gはただ速いだけのネットワークではなくインテリジェントプラットフォームで、人類が直面している社会問題の解決にも大きく寄与するだろう」と強調して共感を得た。

4Gまでは企業と消費者間の取引(B2C)を中心にサービスが提供されたが、5GではB2Cは5%に過ぎず、企業間取引(B2B)と企業や公共機関のあいだの取引(B2G)が中心のサービスが95%であるという説明だ。黄会長は企業や公共協力で提供されるサービスは、医療・セキュリティ・安全性・エネルギーなどの公共分野のレベルをさらに引き上げると予想した。

ダボスフォーラムIBCに参加した100人あまりの世界のCEOは、「5Gは米国や中国が中心になると予想したが、最近はファーウェイをめぐる葛藤が拡散していることと、黄会長の説明を聞くと5Gを大韓民国が主導していることがよく分かる」という反応を見せた。WEFのクラウス・シュワブ会長もこの日、「2020年はダボスフォーラムが50周年になる年だが、KTの5G商用化の成果を土台にして、来年はダボスフォーラムで具体的に話してほしい」と要請した。黄会長はアップルのクックCEOとも会って、「5Gをすぐさま準備しなければならない」とアドバイスし、クックCEOは「5Gの重要性に共感し、KTの5Gを見るために韓国を訪問したり米国に招待したい」と回答したとKT側は明らかにした。

今回のフォーラムをきっかけに、KTの多様なグローバル協力プロジェクトも速度を出すとみられる。黄会長は2020年の東京オリンピックでNTTドコモと緊密に協力し、成功的なオリンピックになるように協力することにした。また、KTが保有している5Gテストベッドである「5Gオープンラボ」を中心に、NTTドコモと5Gでの協力を強化するという計画を明らかにした。

黄会長は3月14~15日、東京で開かれる「B20東京サミット」に参加して5Gの成果を共有し、感染症の拡散防止プロジェクトの参加を訴える予定だ。 24日にはベトナムのグエン・スアン・フック首相に会ってKTの先進5G技術を紹介し、ベトナムが東南アジアで一番最初に5Gを商用化する国となるために協力することにした。

このほか、黄会長は今回のダボスフォーラムでアントニオ・グテーレス国連事務総長、クリスティーヌ・ラガルド国際通貨基金(IMF)総裁、マッツ・グランリド世界移動通信事業者協会(GSMA)事務総長などの世界的なリーダーたちと会って5Gの推進状況を説明し、今後の役割について意見を交換した。

黄会長は2016年から努力してきたグローバルな感染症の拡散防止プロジェクト(GEPP)も注目の成果を残した。去る23日、「公共・民間データコラボレーション」セッションのパネルに参加した黄会長は、ローミングデータに基づく感染症の拡散防止、無線・カード決済のデータを活用した地域観光の活性化など、官民のデータ協力事例を紹介した。

あわせて感染症防止のためのの災害安全ソリューションである飛行船型のドローン「スカイシップ」を活用して、発展途上国に医薬品を輸送するプロジェクトを推進していると述べた。黄会長は「20年前の大韓民国が情報技術(IT)強国として位置を確保するところにKTが重要な役割を果たしていたように、2020年には世界がうらやむ5G大国に成長するために決定的な役割を果たすつもり」だと述べた。
  • 毎日経済_シン・チャノク記者/イ・ソニ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-01-27 20:23:57




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