SKケミカル、バイオ重油の売上げ期待…重油発電に使用促進


「環境にやさしい価値に対する信頼が実を結んだ」。

昨年9月、産業通商資源部が「2019年から微細粉塵の出ないバイオ重油を現場の発電施設に全面普及させる」と発表した瞬間、SKケミカル(代表キム・チョル)は安堵のため息をついた。これまで13年間、環境にやさしいバイオ燃料事業を信じてきたことが正しかったと確認できたからだ。

投資初期にも事業性をめぐって不確実性は大きかったが、動植物の油脂などから抜き出したバイオ重油は微細粉塵の排出を心配することなく、発電市場で環境に配慮した新しい価値を引き起こすものと確信していたからだ。一般になじみのないバイオ燃料油は、石油系燃料であるバンカーC油を代替する環境にやさしい燃料で、車載用燃料として使われるバイオディーゼルよりも引火点は低くて発熱量は高く、発電用として使用されている。

政府は2014年から2018年までの5年間、バイオ重油のバンカーC油を代替する環境にやさしい燃料としての品質と性能そして安全性を確認する試験普及事業を展開してきた。その結果、微細粉塵の主犯である硫黄酸化物はほぼ排出されず、窒素酸化物は重油に比べて39%、微細粉塵は28%、温室効果ガスは85%低減された事実が韓国石油管理院の実証調査を通じて最終確認された。

これを根拠に、政府は国内のバイオ重油メーカーの製品を韓国中部・南部・東西・西部発電および韓国地域暖房公社などの各発電会社の重油発電機14機に対する全面的使用を決定した。

業界によると、国内供給社の中でもSKケミカルは供給能力と先導技術の確保などで圧倒的優位を占めている。

13年前の2006年に蔚山工場の既存設備を活用してバイオ燃料事業に参入し、その後は3年めにシンガポールと4500万ドル規模のバイオディーゼル輸出契約を結ぶ快挙をなしとげた。これとともに、バイオ重油ビジネスの成長可能性を信じて、継続的な投資で生産能力の拡大に集中した。 2014年に韓国中部発電などの発電会社にバンカーC油を代替するバイオ重油を供給し始めて、国内のバイオ重油の供給実績がある企業10社のうちで最大の生産能力を確保した状態だ。年間28万キロリットルの卓越した生産能力を持ち、関連の売上高は約600億ウォンに達する。

業界関係者は「現在、バイオ重油の市場規模は年間50万キロリットル」だとし、「SKケミカルを中心に国内のバイオ重油の各製造社は、政府の全面的普及決定によって大きく拡大する需要にそなえて供給能力を強化するだろうと予想される」と語った。SKケミカルの社内でも、今年の全面拡大普及によってバイオ重油の売り上げと販売量が大きく拡大するだろうと期待している。

政府もまたバイオ重油の全面的拡大がエネルギー業界に新たな活力を吹き込むことを期待する雰囲気だ。これと関連して産業部は今年、14機に拡大適用する場合はバイオ重油のバンカーC油との代替効果がどれほどなのか正確な予測調査を行う計画だ。

業界関係者は、「バイオ重油が微細粉塵に関連する硫酸化物をほとんど排出しないだけに、バンカーC重油の需要をどのよう代替するかは政府の微細粉塵削減調査も重要なデータとして作用することになるだろう」と説明した。

SKケミカルの関係者も、「バイオ燃料事業は将来のビジネスの成長可能性に劣らず、微細粉塵の削減などの環境問題に対する企業の社会的責任ともつながっている」とし、「今年の政府の全面的普及の決定によって、産業界をリードする企業として拡大普及と技術開発にさらに努力する」と明らかにした。
  • 毎日経済_イ・ヂェチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-02-07 18:31:18.0