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サムスン電子、保有現金100兆突破

現金保有、1年で20兆ウォン増加 

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  • サムスン電子保有現金


サムスン電子は昨年、半導体「スーパー好況」に支えられ、初めて現金保有額が100兆ウォンを超えたことが分かった。

サムスン電子はこれまで人工知能(AI)と5世代移動通信(5G)、バイオ・電装を中心とした半導体を将来の成長産業にすると公言しただけに、莫大な現金力を動員して海外有数の企業を相手に積極的な買収・合併(M&A)を行うのではないかという分析が出ている。

17日のサムスン電子によると、昨年末現在でサムスン電子が保有している現金保有額(連結ベース)は104兆2100億ウォンと集計された。これは2017年末の83兆6000億ウォンから24.7%も急増したものだ。

現金保有額は現金と現金性資産、短期金融商品、長期定期預金などをすべて合わせたもので、借入金を除いた純現金は89兆5500億ウォンと分析された。半導体の好況に支えられて現金が増え、総資産も1年ぶりに12.5%増加した339兆3600億ウォンに達したことが分かった。

このように、サムスン電子の現金保有額が20兆ウォン以上も増加したのは、半導体産業を中心に実績が改善されたためだ。一方で施設投資額が2017年の43兆4000億ウォンから、2018年には29兆4000億ウォンに減ったことも影響を及ぼした。

現金保有額が増えたということは、それだけ大規模なM&Aを断行できる資金力を備えているという意味だ。先だってサムスン電子は2018年8月、AI・5G・バイオ・半導体を将来の成長動力として、2021年までに全180兆ウォンを投資すると明らかにした。半導体とディスプレイに対する新規投資はもちろん、将来の産業への投資やM&A資金として活用される見通しだ。

特に電子業界と証券業界では、サムスン電子が今年は数回のM&Aを断行すると予想している。

キウム証券は投資戦略レポートで、「サムスン電子はシステム半導体メーカーを買収する可能性が高い」とし、「実際に買収が行われた場合、既存のファウンドリ(半導体受託生産)事業との相乗効果を期待できる」と語った。

またイスラエルのメディアによると、サムスン電子はモバイル用のマルチカメラの技術を保有しているイスラエルのスタートアップ「コアフォトニクス(Corephotonics)」を買収する交渉を終盤進めている。コアフォトニクスは中国企業のオポ(OPPO)社に10倍光学ズームカメラの技術を提供した。
  • 毎日経済_イ・サンドク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-02-17 17:45:46




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