トップ > 数字経済 > 企業 > 「ポスコの鋼板」中国で人気…先制的に事業拡大

「ポスコの鋼板」中国で人気…先制的に事業拡大


ポスコは鉄鋼技術力を土台に、韓・中修交以前から香港を経由する間接輸出の方法で中国市場の扉を叩いた。そして1994年に中国の天津に海外初の加工センター「POSCO-CTPC(ポスコ-チャイナ天津処理センター)」を設立し、年間10万トン規模の冷延鋼材を加工・販売を開始した。昨年は34万5000トンまで、鉄鋼加工材の販売量を増やした。

天津加工センターはベンツやトヨタにフォルクスワーゲンなど、中国に進出した世界の自動車企業だけでなく、長城自動車などの中国企業にも高品質の鋼板製品を供給して、顧客を多角化したおかげで「サード暴風」をある程度さけることができた。

去る13日、中国の天津市経済技術開発区西区に位置したポスコCTPC西区1工場。ここはポスコの中国進出プロジェクトの歴史とすべてを共にしたと言える。イ・スンチョル所長が親指を立てて韓国語で「安全」を叫ぶやいなや、作業していた中国現地の労働者も同じように「第一」と答え、挨拶を代わりとした。大型コイルを切断する工場なので、安全は最優先の価値だ。毎週水曜日の午前8時の出勤直後から30分間行われる安全教育も、100人すべての従業員に必須のコースだ。ここでは光陽製鉄所や中国の現地生産法人から入ってくるコイルを加工する。巻物のように巻き込まれているコイルの断面を、細く切断したり平面に伸ばす作業を行う。あるいは別の金型にコイルを入れて、鯛焼きのように押し出すブランキング工程も行う。こうして作られた鉄鋼加工材は、電子製品や自動車用鋼板に使われるようになる。

イ・スンチョル所長は「コイルを切断する際にも規格に合った製品が滑らかに出てくるようにする技術が必要で、これに対して加工品質の認証を受けなければならない」とし、「最近の顧客は鉄鋼加工センターでオーダーメイドで完成品を製作して包装し、保管と物流まで責任を負ってほしいというワンストップサービスを要求している」と紹介した。これによって鉄鋼の加工はスリッター工程とシアー工程をこえてブランキング工程に、より複雑になる傾向にある。チョ・ウォンヒョン生産部長はブランキング工程に近付いて、「コイルが一つずつほどけて余裕を持ち、ブランキング工程にゆっくりと入っていく」と言う。続いて、外観が地下鉄車両のような場所の内部を指して、「金型を取り付けてその後800トンの力で上から瞬時に押し、下でサンドイッチのように支えればコイルが切断される」と説明した。金型は顧客が別途に要求した形状に応じて成形される。四角形や菱形や、穴のあいた形で作られる。これはほとんどが車のドアやトランクなどの外観に使われる。この工程を経て残ったコイルは別々に集められて転売される。

ポスコCTPCは現在、経済技術開発区東区に家庭用鋼板を加工する1~2工場、SEOの自動車鋼板を加工する第1工場を保有している。昨年は売上高2億7900万ドル(約3100億ウォン)と営業利益300万ドル(30億ウォン)を達成し、これまでの経営計画(売上高2億3100万ドル、営業利益180万ドル)を超過達成した。韓国企業の多くが中国市場では不振な中で出てきた成果だ。

イ・スンチョル所長は「コイルは購入コストの割合が高いので、加工を通じて膨大な付加価値を創出することはできないが、真正なサービスを通じて顧客満足度を向上させ、これをソリューションに結び付けている」と強調した。

ポスコCTPCは北京と天津の近くの完成車工場の増設傾向と相まって、今年4月には西区2工場の竣工式を行って先制的に対応することにした。すでに各自動車メーカーとの事前供給契約も締結した。最近では中国の電気自動車会社にも高品質の電気めっき鋼板を供給するほど、新規顧客の創出に力を入れている。
  • 毎日経済_天津=カン・ゲマン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-02-18 19:52:37




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア