トップ > 数字経済 > 企業 > 韓SKイノベーション、二次電池でハンガリーに1兆投資

韓SKイノベーション、二次電池でハンガリーに1兆投資


  • 韓SKイノベーション、二次電池でハンガリーに1兆投資
  • SKイノベーションのバッテリーと分離膜の生産能力


SKイノベーションは、同社の未来事業として育てている電気自動車用バッテリー事業を強化するために約1兆ウォンを投資して、ヨーロッパ地域に2番目のバッテリー生産基地を建設する。また、市場が急成長しているリチウムイオン電池分離膜(LiBS)などを生産する素材事業部門を子会社として分社して専門性を強化する。

SKイノベーションは27日に理事会を開き、「ヨーロッパ地域内に追加のバッテリー工場に対する建設投資」と「素材事業の分社」に関する案件を議決したと発表した。今回の決定は全社的な力量を集中して大きくしているバッテリー事業の生産規模を拡大し、素材事業の独自的な経営基盤を設けて競争力を高めるためのものと解釈される。

SKイノベーションが9452億ウォンを投資するヨーロッパ地域の第2電気自動車バッテリー工場は、第1工場を建設しているハンガリーのコマーロム市に11万5500平方メートル規模で建てられる。 2次工場の生産能力は、投資額を考慮すると約9GWh(ギガワット時)と推定される。 SKイノベーションは第2次欧州工場を今年の3月に着工し、2020年の上半期中に工場を竣工した後に設備の安定化と試運転などを経て、2022年の初頭から本格的な量産を目標にしている。

SKイノベーションの関係者は、「今回の投資は世界の自動車市場が電気自動車に移っていく傾向の中で、急成長している市場の変化に対応し、市場の中で地位を強化して真っ向から勝負するための決定だ」と説明した。

SKイノベーションは現在稼動中の西山工場(4.7GWh)に続いて、ハンガリーのコマーロム工場(7.5GWh)、中国の常州工場(7.5GWh)、米ジョージア州工場(9.8GWh)など、現在建設している工場が完工する2022年までに追加の増設を通じて、全世界的に60GWhの生産能力を確保することになる。

キム・ヂュンSKイノベーション総括社長は、今年初めに米ラスベガスで開催された「CES 2019」から2025年までに100億ドル(約11兆ウォン)を投資して、生産規模を100GWhに拡大する計画を明らかにした。キム社長は当時、「SKイノベーションはグローバルバッテリー市場のリーダーになることを確信している」とし、「わが社の戦略はグローバルサクセスストーリーを作り上げること」だと述べた。

これとあわせて、SKイノベーションはこの日の理事会で将来の事業として育成する素材事業を、100%子会社(仮称SKアイイ素材)に分割することにした。専門性を確保してグローバルな競争力を高めるという布石だ。来月の株主総会を経て分割作業が完了すれば、SKイノベーションの子会社はSKエネルギー、SK総合化学、SKルーブリーコンチュ、SK仁川石油化学、SKトレーディングインターナショナルなど、既存の5つから6つに増えることになる。

SKイノベーションの素材事業はリチウムイオン電池の核心素材である分離膜と、フレキシブルディスプレイ用のフレキシブル基板であるフレキシブルカバーウィンドウ(FCW)が含まれる。 SKイノベーションはリチウムイオン電池分離膜の分野での果敢な投資を通じて、2014年の世界市場で2位に浮上した。市場では世界1位のサプライヤである旭化成と熾烈な競争を繰り広げているSKイノベーションは、2021年ごろには世界1位のサプライヤに跳躍するものと予想される。

SKイノベーションのFCWは今年1月にCES 2019で初めて披露した後、グローバル各企業の関心と好評が続いている。 FCWはフレキシブルディスプレイの前面に適用される主要材料であり、透明性を持ちながらも数万・数十万回をたたんだり開いたりしても折り目が残らないようにすることが技術力だ。

業界の関係者は、「SKイノベーションの今回の素材事業分割の決定は、素材事業で事業に対する専門知識と独自のマネジメントシステムをそなえ、内外の経営環境の変化に能動的に対応するための次元と考えられる」と説明した。
  • 毎日経済_カン・ドゥスン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-02-27 20:02:31




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア