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現代自、大規模な労働者の再配置を推進


現代自動車は最近、中国の工場再編に続いて蔚山工場などの国内事業場を対象に、人材の再配置案を準備中であることを確認した。国内外の販売条件が最悪に駆けのぼる状況で、高コストの人件費が発生する中国と韓国を中心に、生産性を高めるためには配置転換などの柔軟な人材運用は避けられないという立場だ。

現代自動車労働組合も危機を迎えている会社の国内外の経営環境に納得していると伝えられたが、人材再配置の問題は労使のあいだでもきわめて敏感な事案であるという点から、組合側が最終的にどのような立場をとるか成り行きが注目される。

7日の現代自動車の複数の関係者によると、現代自動車労使はこの日、現代自動車蔚山工場でハ・オンテ蔚山工場長(副社長)とハ・ブヨン労組委員長を交渉代表とする「雇用安定協議会」を持ち、現代自動車が直面している国内外の事業の難しさなど、経営上の懸案と今後の国内外の生産ラインの調整、国内事業所の人材再配置案を包括的に議論した。

協議会の事情に明るい自動車業界の関係者は、「この日の最初の挨拶で使用者側が危急の経営状況を説明しながら、特段の人材再配置は避けられないという立場を明らかにしたと聞いている」とし、「これに対して労組と今月の8日と11日、13~15日までに5回の連続会議を開催して解決策を模索する」とした。協議会は労使がそれぞれ13人ずつ参加し、外部の諮問委員5人を追加する形で、現代自動車の創業以来で初めて出現する労使間の協議体だ。先だって現代自動車労組は、昨年末の賃金団体交渉の過程で光州型雇用問題に起因する使用者側の人為的な構造調整の可能性にそなえて、雇用安定協議会の設立を要求していた。使用者側もこれに賛成して協議会の構成が行われた後、最初の会議がこの日に開かれたわけだ。

協議会の関係者は、「最近は中国の北京現代自動車第1工場で2000人の整理解雇が完了したが、国内の工場も低い生産性に比べて高コストの人件費問題が深刻な懸案」だとし、「労組の反対が予想されるが、現在のような硬直した働き方と過剰労働力の問題について、使用者側としては労組と虚心坦懐に議論をするしかない状況だ」と述べた。

これと関連して現代自動車は昨年10月、生産量減少の影響から全州工場の生産職労働者210人を全州工場内の他の生産ラインに移し、残りは蔚山工場と光州工場に移動させる緊急措置を断行している。現代自動車が100人以上の労働者を大規模に転換配置したのは、この時が最初だった。全州の商用車ラインで不可避に断行された人材配置転換を含めて、蔚山・全州・牙山(アサン)など全国の事業所で、コスト削減と最適な効率を得ることができる働き方を議論しようというのが会社側の立場だ。

現代の自動車部門の国内従業員の数は、蔚山・牙山・全州などの主要な事業所に正社員6万5989人と期間工2881人の計6万8870人にのぼる。これに対して労組は、今年の初めに2019年執行部の最大の闘争課題として「雇用安定」を掲げた状態であり、使用者側が訴える生産性の向上と国内事業場の労働力再配置問題についてどのような立場をとるか注目されている。
  • 毎日経済_蔚山=ソ・デヒョン記者/イ・ヂェチョル記者/ヨン・ファンヂン記者/イ・ヂョンヒョク記者
  • 入力 2019-03-07 18:37:50




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