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サムスン電子、売上げ20%減少…半導体市場の縮小で


  • サムスン電子、売上げ20%減少…半導体市場の縮小で

今年の半導体市場の規模は昨年よりも7%減少するという見通しが出た。また、今年1月の半導体市場の規模は前年同月と比較して、30ヶ月ぶりにマイナス成長したという統計も登場した。

昨年第4四半期の供給過剰とアメリカの情報技術(IT)大手企業のデータセンターに対する投資不振、中国の景気減速などに触発された半導体市場の不振の影響が本格的に表れているわけだ。特にシステム半導体などの非メモリよりもメモリ(D-RAMやNAND型フラッシュ)市場がさらに不振であることから、「グローバル半導体売上げ1位」は、サムスン電子からインテルに変わることがありうるという予測さえ出ている。

グローバル市場調査会社のICインサイツは8日、今年の世界半導体市場の規模(売上高)は4689億ドル(約529兆6000億ウォン)で、昨年(5041億ドル)よりも7%減少するとの見通しを発表した。特にシステム半導体などに比べてメモリ事業が大きく低迷すると予測された。非メモリ事業を主力としているインテルの今年の売上げは706億ドルで、前年(699億ドル)に比べて1%増加すると観測された。一方でICインサイツは、メモリ分野で最強のサムスン電子の半導体売上高は631億ドルにとどまり、昨年(785億ドル)に比べて19.7%急減すると予想した。

ICインサイツ見通しが現実になると、サムスン電子は「グローバル総合半導体1位」というタイトルをインテルに差し出すことになる。サムスン電子は2017年第2四半期の半導体事業のみで売上げ17兆5800億ウォン(約158億ドル)を記録し、四半期ベースではインテル(148億ドル)を初めて上回った。 24年のあいだ世界の半導体業界で「皇帝」として評価されたインテルを抜いて堂々と1位に上がったわけだ。

しかし昨年の下半期から半導体景気が急激にくずれ、状況が逆転する兆しを見せた。昨年の第4四半期、インテルは187億ドル(約20兆9000億ウォン)に達する売上を達成し、サムスン電子半導体事業の売上げ18兆7500億ウォンを再び追い越した。しかし昨年の半導体全体の営業利益と売上高はサムスン電子が1位を守った。

ICインサイツは今年、DRAM・NAND型フラッシュメモリなどのメモリ事業を中心に、半導体市場がくずれるだろうとにらんでおり、サムスン電子、SKハイニックス、マイクロン、東芝などのグローバルなメモリメーカーの売上げはすべて20%前後下落すると予想した。 ICインサイツは「2019年には悪名高い半導体市場の不安サイクルが、依然として影響することを再確認する時間になるようだ」と説明した。 ICインサイツによると、昨年の半導体メーカーの売上げランキングはサムスン電子とインテルに次いで3位SKハイニックス(368億ドル)、4位TSMC(342億ドル)、5位マイクロン(310億ドル)という順序だった。

半導体市場が動揺するようすは年初から感知されている。日本経済新聞(日経)は世界の主要半導体メーカー42社が参加する「世界半導体市場統計機構(WSTS)」の資料を引用し、1月のグローバル半導体市場の規模は前年同期比で5.7%減の355億ドルに止まったと報じた。月間の半導体市場の規模が前年同期比で減少するのは30ヶ月ぶりだ。日経は「半導体市場が一時は20%を上回る高成長を続けたが、昨年の後半から減速してけっきょくはマイナスに進入した」と説明した。

市況低迷にともなって半導体の価格も下落傾向を見せている。 DRAMエクスチェンジはこの2月のDRAM(DDR4 8Gb基準)固定取引価格は5.13ドルで、前月より14.5%減少したと発表した。去る1月にも価格が17.24%下落している。特に2月の固定取引はピークだった昨年9月に比べて37%下がった数値だ。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/イ・サンドク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-03-08 17:47:13




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