サムスン電子また「悪材料」…半導体訴訟、相次ぐ



米国のイメージングソリューション企業のセレクト社は、サムスン電子を相手に特許侵害訴訟を提起した。半導体の景気減速が続く状況で、サムスン電子を相手に相次いで特許訴訟が提起されているなど、「グローバル1等」に対する牽制の動きが現れている。一部では、半導体市場などでのサムスン電子が占める地位と収益性を考えると、高額賠償金を狙った訴訟がさらに起こされるのではないかいう見通しを出している。

14日の米国法曹界と産業界によると先月、米セレクト社はサムスン電子とサムスン電子米国法人を相手に、陪審裁判(Jury Trial)を米国コロラド州の連邦地方裁判所に要請した。

コロラド州の連邦地裁は「米国特許法35条の規定により、コロラド連邦地方裁判所は該当の裁判の管轄権を有する」と裁判に突入した。米国内の民事訴訟は訴訟当事者のうちの一方が陪審裁判を要求すると棄却・却下せずに成立する。先月、カイストの知識財産管理子会社である「カイストIP」は、サムスン電子を相手に「3次元半導体プロセス技術」に対する特許侵害訴訟を起こしている。サムスン電子の立場では、続けざまに訴訟に巻き込まれたわけだ。

セレクトがサムスンの特許侵害を主張する分野は、「相補型金属酸化半導体(CMOS)」関連技術だ。 CMOSイメージセンサーの一種で、カメラが撮影した映像の深度と色彩をリアルタイム検出し、デジタル映像データに変換する装置だ。 CMOSは画像データの切り替え速度が速くて消費電力が低いという特徴があることから、携帯電話やデジタルカメラなどの携帯端末に広く使われる技術だ。

セレクトは「既存の複雑な回路図をかなり省けるなど、CMOS回路基板の回路構成で特許を保有している」と自社の技術を説明した。それとともに、サムスン電子がセレクト社の保有している技術でタブレットPC「ギャラクシータブ2~4」、携帯電話の「ギャラクシーS5~S9」、「ギャラクシーノート4~8」などを製造販売したと訴状で指摘した。続けてセレクトは、「過去の技術侵害に対する完全な補償が必要だ」と主張した。

セレクトがこのように広範囲に訴訟対象を包括させたのは、米国特許法284条が懲罰的な賠償条項を含んでいるためとみられる。米国特許法は特許侵害の告知を受けたり、経営陣がこれを認知しても対応しない場合、最大で3倍以上の課徴金を賦課できることを明示している。販売された部品や完成品に搭載された部品価格の3倍を求めることができるわけだ。先だってアップルは2014年、サムスン電子との訴訟当時に販売された携帯電話一台あたり6.4ドルに達する賠償を要求したことが分かった。

サムスン電子はセレクトの主張に対して、「まだ訴訟提起の初期なので訴状を基づいて状況を把握しているところ」だとし「訴状を確認した後に対応策を検討する計画だ」と説明した。

サムスン電子は昨年以来、さまざまな特許訴訟に巻き込まれている。

昨年、サムスン電子は台湾の情報技術(IT)会社のサイウィグループ(CyWee Group)からモーションセンサー・プロセッシング(センサーが位置と動作などを測定してデバイスに表示)と関連し、特許侵害訴訟を受けたことがある。またこれに先立って、米ダレルテック(Darrelltech)社はテキサス州東部地方裁判所に、サムスン電子の携帯電話アプリは自社のデザインと類似しているとして、ギャラクシーシリーズなどに対して訴訟を起こしたことがある。

財界の関係者は「サムスン電子の位相や収益性などを勘案すると、高額賠償金を狙った訴訟が今後も提起される可能性がある」とし、「特に今年に入って半導体技術に関する訴訟が相次いでいる」と説明した。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/イ・サンドク記者/ヨン・ファンヂン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-03-14 17:39:15