「クロスファイア」のスマイルゲート、企業公開を推進



創立17年めの非上場を固守している中堅ゲーム会社のスマイルゲート(Smilegate)社が上場を推進する。 PCゲーム「ロストアーク(LOST ARK)」を開発したスマイルゲートの子会社スマイルゲートRPGを通じてだ。スマイルゲートRPGの上場を通じて「ロストアークモバイル」の開発資金、グローバルへの進出資源を確保しようとするものと解釈される。年間売上げ6000億ウォン規模のスマイルゲートは、売上げの90%を「クロスファイア(Crossfire)」に依存する構造を脱皮して、ポートフォリオの多角化に成功するかに関心が集まっている。

14日のゲーム業界と証券業界によるとスマイルゲートRPGは最近、国内の主要な証券会社に上場のための入札提案要請書(RFP)を発送した。主な証券会社10社がこれを受領したことが伝えられた。証券業界はスマイルゲートが来年の上場を目標に、まずは今月のうちに優先交渉対象候補者を確定し、主幹事の選定を終えるだろうと見通した。しかし、スマイルゲートは「上場の可能性を検討するために、入札提案要請書を送ったのはそのとおりだ。まだ主幹事の選定はしていない」とした。続けて「来年の上場は具体的に確定していない。市場で会社の価値がいくらなのか、競争力はあるかを調べてみる次元」だと説明した。

ゲーム業界は非上場を固守していたスマイルゲートのクォン・ヒョクピン議長が、「クロスファイア」をこえるためにさまざまな試みを行うものと解釈する。クォン議長は中国での「クロスファイア」の成功の後、2000年代後半からゲーム制作と流通部門を分割する企業分割を進め、2010年には持株会社体制を完成した。当時、市場では上場を進めるだろうという予想が出てきたが、クォン議長は非上場を固守した。モバイルゲーム事業の強化のために2014年、上場企業のサンデートズ(SundayToz)の株式を買い入れたこと以外に、スマイルゲートは自己資金でゲーム開発と流通事業を展開した。

今回上場を推進するスマイルゲートRPGは、2011年からPCゲーム「ロストアーク」を開発して昨年に発売した。 1000億ウォンの開発費が投入された大作は、発売すぐさま「バトルグラウンド」を脅かすほどの突風を起こした。 PC房(PCバン=ゲームセンター)でのシェアが15%まで上昇して行き、発売最初の1か月のあいだだけで400億ウォンの売り上げを上げたことが分かった。現在、PC房の順位で5~6位を維持している。

ゲーム業界はスマイルゲートが「ロストアーク」の可能性を見て、海外進出のための実弾確保の次元で上場を推進するものと解釈する。スマイルゲートRPGは「ロストアーク」の興行可能性を見て、現在はモバイル版の開発を検討中だ。またPCゲームの「ロストアーク」は昨年12月、ロシアの総合ポータルサービス企業「Mail.ru(メイルル)」社とロシアでのパブリッシング契約を締結して発売を準備している。年内には他の国への輸出拡大も検討中だ。ゲーム業界の関係者は、「すでにロストアークには1000億ウォンに近い開発費がかかったので、これを回収するためにはグローバル市場への進出と、モバイルゲームの開発が絶対的に必要だ。そのために市場で公募を通じて投資を確保しようとする次元として考えられる」とした。

「ロストアーク」の成功は「クロスファイア」の売上げに依存した収益構造の多様化のためにも必要なものと思われる。「クロスファイア」はスマイルゲート売上げ全体の約80~90%を占めることが分かった。しかし発売10年が過ぎて、「クロスファイア」は中国内での販売が停滞する状況だ。 2017年のスマイルゲートの売上げは6200億ウォン台で、創立以来で初めてマイナス成長した。

スマイルゲートはこれ以外にも「クロスファイア」の停滞を挽回する後続作の確保に注力している。昨年、流通専門の子会社スマイルゲート・メガポート(Smilegate Megaport)社が発売した携帯ゲーム「エピックセブン(Epic7Seven)」が国内外で興行したことから、「エピックセブン」の開発会社スーパークリエイティブ(SUPER CREATIVE)社の買収を進めている。スマイルゲートはスーパークリエイティブの株式64%を買収するための了解覚書(MOU)を締結し、持分交渉を行っている。「エピックセブン」は昨年8月に韓国でリリースされて、グーグルプレイとアップルのApp Storeなどの2大マーケットの売上げ2位に上がったし、世界150カ国にリリースされて米国やカナダなどでもアプリマーケットのリアルタイム売上げ順位で10位圏に進入した。
  • 毎日経済_イ・ソニ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-03-14 19:24:42.0