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日本に第3の韓流...Kビューティー春風「そよそよ」


  • 日本に第3の韓流...Kビューティー春風「そよそよ」

アモーレパシフィック(Amorepacific)のエチュードハウス(ETUDE HOUSE)は先月、鹿児島の「SHIBUYA109 KAGOSHIMA」に新店をオープンした。エチュードハウスの29番めの店で、この日は日本の顧客が殺到し、ショッピングモールの正門はオープン前から長蛇の列となった。今月1日には小田井に30番めの店舗がオープンした。エチュードハウスは韓国女性とは異なり、果敢なボールタッチとほのかなリップメイクを好む日本のトレンドに合わせたメイクアップを着実にリリースして人気を集めている。今春、エチュードハウスのインスタグラムに掲載された「桜エディション」は「いいね」が2万を遥かに超えた。

最近、日本で「第3の韓流」ブームが吹いており、Kビューティーにも春の風が吹くか注目される。2003年にドラマ「冬のソナタ」、2010年は「BIGBANG」「少女時代」がそれぞれ第1・第2の韓流を起こしたらとすれば、2017年の「TWICE」日本進出が第3の韓流を導いている。

エチュードハウスは2011年の日本進出以来、年平均で30%の成長を記録している。日本全体の化粧品市場と比較すると、15倍ほど高い成長率だ。 KOTRAが発刊した「2018年世界化粧品業界白書」によると、日本の化粧品市場は最近の5年間(2013~2017年)で1.9%の増加率を見せている。日本の化粧品市場は米国と中国に次ぐ世界第3位の規模だ。グローバル市場調査機関であるユーロモニターによると、2017年時点で360億7200万ドルの規模だ。

ザ・セム(the SAEM)のコンシーラーは日本進出の初期からベストセラーとなった。「カバーパーフェクション・チップコンシーラー」は日本最大のビューティー&ヘルスサイトのアットコスメ(@cosme)で昨年、コンシーラー部門で1位製品に選ばれた。現在、この製品は主流流通チャネルであるプラザ、東急ハンズ、ロフト、アインズ&トルペなど日本全国8000カ所で販売されている。ザ・セムは2016年の東京1号店のオープンを皮切りに、現在は東京に3つの単独店を運営しており、今年は大阪に新店舗をオープンする予定だ。

ミーシャ(MISSHA)も最近、日本での販売を回復する雰囲気だ。昨年12月にアットコスメで「Mマジッククッション」がリキッドファンデーション部門の評価で2位に上がった。昨年の累積販売数は300万本を超えた。ミーシャはBBクリームの人気を背にうけて2012年に300億ウォン内外の売り上げを上げて、日本事業の頂点を極めたことがある。その後、日本国内の韓流が停滞したことで「2017年に日本全店撤収」という痛みを経験した。代わりにドラッグストアや化粧品編集ショップへの入店拡大に戦略を変えながら、現在は販売店2万ヶ所を確保している。売上げは2015年の140億ウォンから2016年に273億ウォン、2017年は282億ウォンを記録し、着実に増加する傾向にある。

イニスフリー(innisfree)は最近、日本で自然主義に対する選好度が高まりつつ人気を集めている。東京で最もトレンディーな地域である表参道と原宿、渋谷への出店もブランドイメージに肯定的な影響を及ぼした。

2020年の東京オリンピックは国内化粧品会社に好材料として作用しうるという見通しが出ている。外国人が日本を訪問するインバウンド(inbound)旅行が増え、これによる消費がともに増加するためだ。

国内化粧品は日本ではプレミアムよりもマスティージ製品としての競争力を持っている。日本は自国の化粧品「Jビューティー」に対する自負心が非常に高く、同時にグローバルな名品化粧品に対する選好度が非常に高いため、プレミアム化粧品市場の攻略は容易ではない。アモーレパシフィックグループの最上位の化粧品ブランドである「アモーレパシフィック」が2014年に日本市場から撤退したのはこのような背景と無関係ではない。

化粧品業界の関係者は「現在、日本で人気のある韓国の化粧品のほとんどは、3000円以下の低価格製品に集中しているという点が限界」だと述べた。
  • 毎日経済_イ・ユンヂェ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-03-17 18:42:44




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