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SKイノベーション、バッテリー分離膜で世界一狙う


  • SKイノベーション、バッテリー分離膜で世界一狙う

SKイノベーションは4300億ウォンを投資して、ポーランドに「リチウムイオン電池分離膜(LiBS)」工場を設立する。この工場はSKイノベーション初のヨーロッパ生産基地であり、これによって急速に成長する市場を積極的に攻略し、将来の事業として育成するという腹案だ。

SKイノベーションは27日、ポーランド西部のシロンスク県に電気自動車用バッテリーの核心素材であるLiBSの生産工場を建設すると明らかにした。昨年着工した中国江蘇省の常州工場に続いて2つめの国外LiBS生産基地で、2021年の量産を目標にして今年の第3四半期に着工する予定だ。規模は約3億4000万平方メートルで、投資額は3億3500万ユーロ(約4300億ウォン)に達する。

SKイノベーション側は、「今回の投資は急成長中の世界の電気自動車用バッテリー産業の核心素材である分離膜市場を先取りするために、グローバルな生産拠点を追加で確保する次元」だとし、「世界の電気自動車用バッテリーメーカーの欧州と中国などの大規模な増設と、安定した需給を希望する顧客のニーズを積極的に反映した結果だ」と説明した。

またSKイノベーションは忠清北道曽坪工場も増設し、現在は11基のLiBS生産ラインを11月までに13基に増やす予定だ。完成すれば年間生産能力は現在の3億6000万平方メートルから5億3000万平方メートルに増えることになる。曽坪工場の増設に続いて中国とポーランド工場が完成すれば、LiBSの年間総生産能力は12億1000万平方メートルに達する。

SKイノベーションはこれまでリチウムイオンバッテリーの分離膜分野における果敢な投資を通じて、2014年に世界市場で第2位に浮上した。現在、世界第1位のサプライヤである旭化成と熾烈な競争を繰り広げているSKイノベーションは、グローバルな増設計画が順調に進めば2021年には世界第1位のサプライヤに跳躍するものと予想される。

これと関連し、SKイノベーションは最近の株主総会で将来の事業として育成する素材事業を、100%子会社(仮称SKアイイー素材)として分割することに確定し、来月1日に発足を控えている。これは素材部門の専門性を確保し、グローバルな競争力を高めるための布石だ。
  • 毎日経済_カン・ドゥスン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-03-27 17:46:07




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