CJ第一製糖、今年のバイオ売上げ3兆超える


  • 27日、京畿道水原広橋にあるCJ第一製糖の「CJブロッサムパーク」バイオ研究所で、研究者たちが優れた菌株の選別作業を行っている。 写真提供= CJ第一製糖



京畿道水原市広橋(クァンギョ)のCJ第一製糖の研究開発(R&D)センター「CJブロッサムパーク」。27日に訪問した場所では、修士・博士級の研究員400人あまりが最高の微生物(菌株)を作成するために昼夜をわかたず働いている。目に見えもしない小さな微生物は、CJ第一製糖のバイオ事業の中核資産であり競争力だ。この微生物が作り出す売り上げは昨年だけで2兆7157億ウォンに達し、今年は3兆ウォンを突破することが有力だ。

微生物はトウモロコシなどの穀物を食べてアミノ酸を作り出す。微生物が吐き出したリシン(lysine)やトリプトファン(tryptophan)、メチオニン(methionine)、トレオニン(threonine)
、アルギニン(arginine)、バリン(valine)などのアミノ酸を食べるのは他でもない豚と鶏だ。家畜は飼料から一緒に摂取するアミノ酸を食べて、より速く丈夫に育つ。

最高の微生物とは、最も高い収率でアミノ酸を作り出す微生物をいう。畜産業に必要なアミノ酸を作るCJ第一製糖は、すでに3つの品目(リシン、トリプトファン、バリン)で世界1位を占めている。ここで作られた最高の微生物は中国やブラジル、インドネシア、米国、マレーシア、ベトナムなど、全世界に広がっている10カ所の工場にわたされて、そこでアミノ酸を生産する。 CJ第一製糖のバイオ売上げの99%は韓国の外で上がっている。アミノ酸の原料である穀物生産地と、アミノ酸を食べる家畜を大量に育てる地域に工場が近接していることが営業や物流に有利だが、これらはほとんど海外にあるからだ。

また、アミノ酸のほかに食品用の核酸、魚飼料の原料の濃縮大豆たんぱく(SPC)もCJ第一製糖が持っている世界1位製品だ。

わが国1位の食品会社であるCJ第一製糖がバイオ企業になったのは、1964年に第一製糖が出した調味料「味味豊(ミプン)」にさかのぼる。味豊はわが国ではMSGとして知られるグルタミン酸ナトリウムにだが、微生物による発酵で生産する。 MSGの元祖格である日本の「味の素」にしたがって、CJ第一製糖がリシンの生産を開始したのは1991年だ。インドネシアにリジン工場を設立し、最初からグローバル事業を目指して始めた。

CJ第一製糖のバイオ事業がグローバル1位になったのは、わが国の半導体や造船が世界1位を占めるようになった過程と類似している。源泉技術を持つ日本とヨーロッパの企業を模倣することから始めたが、大規模な投資と圧倒的なコスト競争力でそれらを追撃。キム・ソヨンCJ第一製糖バイオ研究所所長は、「技術力では先進国の企業と同等かそれ以上のレベルに来ており、原価でのコスト競争力が高い」と説明した。

CJ第一製糖が2015年に生産を開始した「L-メチオニン(L-Methionine)」は、技術面でも先進国の企業に追いついたことを示す事例だ。現在の市場シェアは10%に過ぎないが、環境に配慮した工法という技術的優位にあるため、間もなく6つ目の世界1位製品になると同社は期待している。メチオニンは2017年時点で34億ドル(約3兆8000億ウォン)規模で、アミノ酸の中では最も大きいだけでなく、2022年には45億ドル(約5兆ウォン)規模にまで拡大すると予想される。

CJ第一製糖は最近、新規のアミノ酸の開発に速度を出している。 2016年には機能性アミノ酸「システイン(cysteine)」を、2017年には高付加価値品として注目されている「ヒスチジン(histidine)」を生産し始めた。

CJ第一製糖が保有する知的財産権(IP)は、昨年の時点で2974件に達している。先発企業が持っている微生物関連の特許を回避しながら、新しいIPを継続して登録した結果だ。 CJ第一製糖バイオ事業は、わが国の主力産業が直面しているものと同様のサンドイッチ状況にある。けっきょく研究開発を通じて核心的な技術力を確保することにしか答えがない。 CJ第一製糖はこの2年間、バイオの研究開発に1000億ウォン以上投資したことに続き、今年は800億ウォンを投資する計画だ。
  • 毎日経済_広橋=イ・ドクチュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-03-27 19:19:49.0