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中国、外資ゲームへの許可を再開…韓国は除外?


  • 中国、外資ゲームへの許可を再開…韓国は除外?
  • 中国ゲーム市場進出を準備中のKゲーム


中国当局は昨年2月26日から中断していた外資ゲームの許可を13ヶ月ぶりに再開した。外資ゲーム30種が流通許可である「版号(パンホ=出版認可番号/ゲームサービス許可権)」を取得したが、パンホ発行が期待された「バトルグラウンド(モバイル版)」などの韓国産ゲームは一つも含まれていないことが分かった。「サード葛藤」の残滓が韓国産ゲームの中国進出に、依然として障害として作用しているのではないかとの指摘が出ている。ただし米・中貿易交渉を進めている中国は、外資に対する開放信号を継続してちらつかせており、近いうちに韓国産ゲームにも鍵を開けるだろうという期待感が高まっている。

去る2日、中国の国家新聞出版広電総局は3月29日付けでパンホの発給を受けた外資ゲーム30種を公開した。今回承認された外国製ゲームは、テンセントが輸入した「ゲーム・オブ・スローンズ」、NHNの日本子会社であるNHNプレイメントが開発したモバイルゲームの「#コンパス」などだ。ゲーム機器別に見るとモバイルゲームが22種で最も多く、PC用ゲーム(5種)、Xボックス用(2種)、プレイステーション用(1種)が続いた。

中国当局はゲーム市場の整備のために、昨年3月から輸入ゲームだけでなく、中国現地のゲームに対するパンホ発行も全面的に中断した。その後、昨年12月から自国産ゲームに対するパンホ発行を再開した後に、今度は輸入ゲームにも許可を再開した。中国では各ゲーム会社は新しいゲームを流通する前に、当局の許可を受けて「ゲームパンホ」を取得しなければならないが、この制度は新規オンラインゲームの総量を制限する当局の主要な手段の一つだ。

今回の措置をめぐって一部では、中国が3日(現地時間)にワシントンDCで開催される第9回米中貿易交渉を控え、米国に開放メッセージを伝達したものと分析している。今回、パンホの発給を受けたゲームのほとんどは米国と日本企業の知的財産権(IP)を活用して開発されたゲームだからだ。

今回のパンホ発行の対象に含まれるだろうと期待を集めた韓国産のゲーム「バトルグラウンド」は、次を期待することになった。バトルグラウンドは2017年11月に韓国のゲーム開発会社ブルーホールの子会社であるパブチが、中国のテンセントと中国内のサービス契約を結んだゲームだ。現在、ポプチのほかにネットマーブル、NCソフト、パールアビス、ウェブゼンなど韓国のゲーム各社は、「リネージュ2:レボリューション」「三国ブレード」「黒砂漠」「ミルの伝説」など、さまざまなゲームの中国発売を準備している。

このような状況にもかかわらず韓国のゲーム各社が中国市場を容易に放棄しない理由は、それほどまでに規模が大きいからだ。 IDCが発行した「2017中国ゲーム産業報告書」によると、中国ゲーム市場の規模は2036億元(約34兆4000億ウォン)で世界1位はもちろん、世界市場の3分の1を占めるほどだ。

とうぜん国内ゲーム各社はパンホ発行の再開を歓迎している。パプチの関係者は、「パンホ発行が肯定的な信号であることは明らかだ。いったん見守る」という反応を見せた。ウェブゼン側は「韓国ゲームが停滞している状況でうれしい知らせだから見守る」と述べた。先月末の公示を通じて「黒砂漠モバイル」の中国版権契約のニュースを明らかにしたパールアビスも、「最近の中国パンホ発行のニュースで、期待感を持って見守っている」と述べた。

しかし一部では、中国のゲーム市場での韓国ゲーム会社の競争力は以前ほどではないという懸念も存在する。ゲーム業界の関係者は、「パンホ発行が再開されたといっても、以前のように中国市場で韓国ゲーム会社が大ヒットを飛ばすことは容易ではないだろう」と語った。現在、パンホ発行を待っているゲームが7000種に達するという点も不安要素だ。

それにもかかわらず、証券市場では中国政府が外資へのパンホ発行を開始したというニュースに、中国関連のゲーム株がいっせいに上昇した。 3日の株式市場でパールアビスは、前取引日比で5.1%上昇した17万9400ウォンで取引を終えた。ウェブゼン(6.2%)、ネットマーブル(4.15%)、NHNエンターテイメント(3.41%)も強気を見せた。

証券業界の専門家らは今回のニュースを肯定的に評価しながらも、バラ色の展望は警戒しなければならないと強調した。ハナ金融投資のファン・スンテク研究員は、「中国で外資パンホが本格的に発行されたという点は肯定的だが、韓国ゲームが中国に直接出荷されるかについては慎重に接近するべき」だと述べた。 キウム証券のキム・ハクチュン研究員は、「韓国のゲームメーカーに対するパンホ発行の遅延が2年を超えたため、これを予断することは難しい」と言いながらも「パンホ発行を待機しているゲームメーカーの期待値は拡大される見通しだ」と述べた。
  • 毎日経済_北京=キム・デギ特派員/ソウル=イヨンイク記者/パク・ウイミョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-04-03 20:23:18




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