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サムスン電子、5Gチップ増産...米クアルコムに挑戦

5G通信チップの10~20%増産を推進 

5G(第5世代)スマートフォンが予想を上回る人気を呼ぶサムスン電子は、これに使われる5G通信用モデムチップ(半導体)と周辺チップの増産を推進する。増産規模は10~20%程度と伝えられた。来年以降に急激に成長すると予想される5G通信半導体市場で、世界的リーダーの米クアルコム社にすばやく追いつき、市場支配力を高めようとする戦略だ。

李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長は今年の初めに、「2030年までに非メモリー半導体(CPU・モバイルAPなど)も世界一等になる」という目標を明らかにした。サムスン電子は5G通信半導体を、この目標を実現する重要な製品の一つとして育てることが分かった。 9日の電子業界によると、サムスン電子は最近出荷した5Gスマートフォンが大きな人気を集めていることに力を得て、核心部品の5Gモデムチップの需要が増加すると見て生産量を増やす案を推進している。

5Gモデムチップはサムスン電子システムLSI事業部で設計してファウンドリ部門が生産するが、生産ラインの切り替えなどによって増産可能と思われる。現在、5Gモデムチップを生産できるメーカーはサムスン電子と米クアルコムと米インテル、中国の海思半导体有限公司(ハイシリコン)などがあげられる。

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市場調査機関のストラテジーアナリティックス(SA)は、今年の5Gモデムチップの生産量をクアルコムが620万個でサムスン電子が50万個と予想したが、今回の増産推進でサムスン電子の実際の生産量は大幅に増える見通しだ。世界の5G通信半導体市場の規模は今年の1億6100万ドルから、2021年にざは30億7300万ドルに、2023年は79億6800万ドルなどに拡大する見通しだ。

NH投資証券のト・ヒョヌ研究員は、「5Gフォン人気は韓国だけでなく、5Gが商用化される他の国でも同様高まることがありうる」とし、「5Gモデムチップの需要が大きくなると見られるだけに、サムスン電子の増産は非常に可能性の高いシナリオ」だと述べた。ト研究員は「最近、サムスン電子はアップル側から納品依頼を受けたが、物量をそろえることができないことから断ったという外信報道があった」とし、「アップルに供給できる生産力まで備えたなら、クアルコムとのギャップを縮めることはできるだろう」と付け加えた。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/ヨン・ファンヂン記者/ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-04-09 17:50:05




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