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サムスン「ギャラクシーA80」で中国と真っ向勝負


  • サムスン「ギャラクシーA80」で中国と真っ向勝負
  • サムスン電子IM部門長の高東真(コ・ドンヂン)社長が10日(現地時間)、タイのバンコクで開かれた「Aギャラクシーイベント」で、ギャラクシー初でローテイティングカメラを搭載した「ギャラクシーA80」を紹介している。 写真提供=サムスン電子



スマートフォンの盟主Apple(アップル)のiPhoneが停滞する間に、韓国メーカーと中国メーカーが世界市場で互いの戦略的要衝地と心臓部を狙っている。スマートフォン市場で強者として生き残るためには、まず互いに勝たなければならないが、サムスン電子は新興国での中低価格スマートフォン市場で勝負をかけている。一方、中国はアップル以外の外国製携帯電話の墓と呼ばれる韓国市場と、米・中貿易紛争を避けることができる欧州市場の攻勢に乗り出している。

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サムスン電子は10日(現地時間)タイのバンコクでIM部門長の高東真(コ・ドンヂン)社長が出席した中で「Aギャラクシーイベント(A Galaxy Event)」を開催した。

プレミアムモデルである「ギャラクシーS」シリーズではなく、Aシリーズの公開にコ・ドンヂン社長が直接参加したのは珍しい。この日のイベントに参加したコ社長は、「ギャラクシーA80はセルピ時代を超えて、日常生活の瞬間をすぐに共有する、ライブ時代を生きる消費者に最高のモバイル体験を提供する」と述べた。

市場調査会社のCanalys(カナリス)社によるとサムスン電子は昨年、タイのスマートフォン市場でシェア21.1%で第2位を記録した。前年比での出荷量は36.1%減少した。一方、中国企業の成長は急峻だった。OPPO(オポ)はシェア22.2%を占め、初めてサムスン電子を破って1位に上がった。前年比での出荷量は69.8%も増えた。

サムスン電子はイタリアやブラジルなど、ヨーロッパと中南米の戦略国でイベントを同時に進行した。今年、サムスン電子は中低価格モデルの中で最も多く売れた「ギャラクシーJ」シリーズを中止させ、Aシリーズを押している。昨年、社長に昇進したノ・テムン副社長にプレミアムフォンの「ギャラクシーS」を任せ、「ギャラクシーA」シリーズはパク・キルヂェ専務が総括することで競争体制を構築した。特にギャラクシーSシリーズで最新技術を集中的に公開した戦略を変えて、Aシリーズに新技術を果敢に搭載している。この日に公開されたギャラクシーA80には、初めてローテイティングカメラを搭載する新技術を披露した。

サムスン電子がこのような戦略をとることは、中・低価格のスマートフォンの分野では中国企業が市場をリードしているからだ。これらの新興国でサムスン電子が低価格攻勢を繰り広げる中で、中国企業は実質を手にした。その結果、サムスン電子の昨年のスマートフォン1台あたりの平均販売単価(ASP)は251ドル(約28万5000ウォン)だったが、226ドル(約25万7000ウォン)のファーウェイに追撃された。特にストラテジーアナリティックス(SA)によると、昨年第4四半期のサムスン電子製スマートフォンのASPは225ドル(約25万6000ウォン)を記録し、主要スマートフォンメーカー10社のうちで9位にとどまった。 ファーウェイはサムスンよりも高価243ドル(約27万6000ウォン)だった。サムスン電子が1台当たりの販売価格でファーウェイに逆転されたのは初めてだ。中国のオポも231ドルで、サムスンよりも一階段上だった。

サムスン電子は利益率の防御に乗り出した形だ。昨年、サムスン電子は中国・天津の携帯電話工場を閉鎖するなど、経営合理化のための利益率防御に突入した。昨年のサムスン電子の携帯電話部門の稼働率は87.2%で、テレビ部門の稼働率92.7%よりも5.5%ポイント下回った。このことから、サムスン電子は今年は安価ラインナップであるギャラクシーJシリーズをなくし、中堅ラインナップのギャラクシーAに統合するなど、中・低価格戦略を完全に新しく組んでいる。

一方、中国企業は「外国製携帯電話の墓」と呼ばれる韓国市場への攻勢を強めている。国内総代理店のG-mobi Korea(ジーモービーコリア)はシャオミ社製の人気製品「Redmi Note 7」を発売する。 10日からロッテハイマートを通じて事前予約を行ったこの製品は、価格が24万9000ウォンだ。

新しい市場である5Gスマートフォンの分野でも、米・中貿易紛争で中国が力を駆使することが難しい米国を除いて、国内メーカーの相手は中国ブランドだ。韓国と米国に続き、来月にはヨーロッパで5G商用サービスが開始される中で、LG電子とオポが最初にヨーロッパ市場で5Gスマートフォンを出荷する。スイスはヨーロッパの国の中では一番最初に5G通信の商用化に成功すると思われる。スイスの国営通信社スイスコムはこの日、チューリッヒでLG電子やオポとともに欧州初の5Gネットワークのサービス開始を公開するイベントを開いた。

シャオミとファーウェイも欧州市場の攻略に積極的だ。シャオミの関係者は、「来月スペインなどの西ヨーロッパで5Gスマートフォンを出荷すると予想される」とした。 ファーウェイは早ければ6月に5Gをサポートするフォルダブルフォン「Mate X」を発売するとみられる。
  • 毎日経済_イ・ドンイ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-04-11 17:47:29




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