トップ > 数字経済 > 企業 > 現代トランシス社、中国で新たに成長を目指す
現代トランシス社、中国で新たに成長を目指す
「中国市場では『現代』というブランドが『機会』であることを証明する」。
現代自動車グループの核心部品会社に浮上した現代トランシス（Hyundai Transys）社は、中国の自動車部品市場の攻略に乗り出した。今年の初めに現代ダイモスと現代パワーテックの合併で公式に発足した現代トランシスは去る18日に開幕した「2019上海国際モーターショー」に参加して、現地の完成車メーカーを相手に取引先の確保に突入した。
現代トランシス（Transys）の社名は「変形（transform）」「超越（transcend）」「駆動システム（motor system）」が結合された単語だ。現代自動車グループはグローバルな変速機市場を先取りするために最近、系列会社間の合併を通じて現代トランシスを発足させた。
1999年に発足した現代宇宙航空の変速機事業を前身とするこの企業は、現代ダイモスと現代パワーテックの合併を通じて創立20年目を迎えた今年1月、売上げ7兆ウォン台の中心的な部品企業に再誕生した。年間632万台に達する変速機を生産し、これとは別個に現代・起亜自動車とジェネシスブランドに使われるシート約430万個も生産する。合併の過程で現代ウィアから、手動変速機の加工ラインを175億3200万ウォンで譲渡された。その結果、自動車の自動変速機と手動変速機（MT）、デュアルクラッチトランスミッション（DCT）、無段変速機まで変速機の全ラインナップを備えた世界で唯一のトランスミッションのフルラインナップ企業になった。
鄭義宣（チョン・ウィソン）現代自動車首席副会長は、初代代表取締役として現代自動車企画調整2室長を務めたヨ・スドン社長を配置した。グループ系列会社の調整・支援を管掌してきた企画調整2室長の経験と能力で、新設の合併法人がすばやく「事業シナジー効果」を出せるようにしたわけだ。このことからヨ・スドン社長は今回のモーターショーの展示テーマを社名と関連させて「変形・超越（Transform＆Transcend）の自動車システム」を掲げ、会社が確保したパワートレインの核心ラインナップを中国現地の自動車企業に広報するために集中した。パワートレインゾーンには電動化変速機、自動変速機、アクセル・4輪駆動、デュアルクラッチトランスミッションとマニュアルトランスミッションなど、製品別の特性に応じて集中配置した。
発足初期の肯定的な業績が続いていることが分かった。最近、世界最大の電気自動車企業の中国・比亜迪（BYD）社から完成車の合弁会社である東風小康自動車などの現地のメジャー企業と「戦略的協力の深化の関係」を構築したという伝言だ。「戦略的協力の深化の関係」は、企業の相互間の研究開発、製品企画、部品調達などの全部門にわたって協力と供給拡大を目指す方式を意味する。業界関係者は、「現代トランシスが（深化関係を確定的した企業と）パワートレインのフルラインナップ製品をすべて搭載する案を推進する」とし、「このための具体的な技術検討などの議論が進められている」と述べた。
これに対して現代トランシス側は具体的な事実関係には言及せず、「今回のモーターショーでこれまで10年間の取引き関係を維持してきた19の中国の顧客社と継続的に成長し、新規顧客を追加で発掘するために総力を傾けている」と語った。
現代・起亜自動車の中国の合弁会社である北京現代自動車・東風悦達起亜自動車への納品に安住せず、現地企業に供給を拡大して新規顧客を確保し、中国の自動車部品市場で「主導権」を握るという野心だ。これを土台に、昨年の両社合算の売上げ7兆ウォン台の実績を2022年までに70％以上拡大し、12兆ウォンを突破するという目標も設定した。
現代トランスシスは現在、中国現地の営業と生産対応のために北京（パワートレイン、シート）、日照（自動・手動変速機）、常州、重慶、四川など計7つの生産法人を運営している。キム・ホンシク現代トランシス中国営業チーム長は、「両社を統合して構築されたフルラインナップ変速機製品の競争力を土台に、既存の顧客に新製品を紹介して供給スイートを広げたい」とし「特に将来の成長の可能性が高い新規顧客を発掘し、共同成長の勢いを整えるつもりだ」と強調した。
現代トランシス社、中国で新たに成長を目指す
現代トランシスの関係者が18日に正式オープンした「2019上海国際モーターショー」に設置された大規模な展示ブースで、現地完成車メーカーの関係者らを相手に変速機製品の仕様を紹介している。 写真提供＝現代トランシス
「中国市場では『現代』というブランドが『機会』であることを証明する」。
現代自動車グループの核心部品会社に浮上した現代トランシス（Hyundai Transys）社は、中国の自動車部品市場の攻略に乗り出した。今年の初めに現代ダイモスと現代パワーテックの合併で公式に発足した現代トランシスは去る18日に開幕した「2019上海国際モーターショー」に参加して、現地の完成車メーカーを相手に取引先の確保に突入した。
現代トランシス（Transys）の社名は「変形（transform）」「超越（transcend）」「駆動システム（motor system）」が結合された単語だ。現代自動車グループはグローバルな変速機市場を先取りするために最近、系列会社間の合併を通じて現代トランシスを発足させた。
1999年に発足した現代宇宙航空の変速機事業を前身とするこの企業は、現代ダイモスと現代パワーテックの合併を通じて創立20年目を迎えた今年1月、売上げ7兆ウォン台の中心的な部品企業に再誕生した。年間632万台に達する変速機を生産し、これとは別個に現代・起亜自動車とジェネシスブランドに使われるシート約430万個も生産する。合併の過程で現代ウィアから、手動変速機の加工ラインを175億3200万ウォンで譲渡された。その結果、自動車の自動変速機と手動変速機（MT）、デュアルクラッチトランスミッション（DCT）、無段変速機まで変速機の全ラインナップを備えた世界で唯一のトランスミッションのフルラインナップ企業になった。
鄭義宣（チョン・ウィソン）現代自動車首席副会長は、初代代表取締役として現代自動車企画調整2室長を務めたヨ・スドン社長を配置した。グループ系列会社の調整・支援を管掌してきた企画調整2室長の経験と能力で、新設の合併法人がすばやく「事業シナジー効果」を出せるようにしたわけだ。このことからヨ・スドン社長は今回のモーターショーの展示テーマを社名と関連させて「変形・超越（Transform＆Transcend）の自動車システム」を掲げ、会社が確保したパワートレインの核心ラインナップを中国現地の自動車企業に広報するために集中した。パワートレインゾーンには電動化変速機、自動変速機、アクセル・4輪駆動、デュアルクラッチトランスミッションとマニュアルトランスミッションなど、製品別の特性に応じて集中配置した。
発足初期の肯定的な業績が続いていることが分かった。最近、世界最大の電気自動車企業の中国・比亜迪（BYD）社から完成車の合弁会社である東風小康自動車などの現地のメジャー企業と「戦略的協力の深化の関係」を構築したという伝言だ。「戦略的協力の深化の関係」は、企業の相互間の研究開発、製品企画、部品調達などの全部門にわたって協力と供給拡大を目指す方式を意味する。業界関係者は、「現代トランシスが（深化関係を確定的した企業と）パワートレインのフルラインナップ製品をすべて搭載する案を推進する」とし、「このための具体的な技術検討などの議論が進められている」と述べた。
これに対して現代トランシス側は具体的な事実関係には言及せず、「今回のモーターショーでこれまで10年間の取引き関係を維持してきた19の中国の顧客社と継続的に成長し、新規顧客を追加で発掘するために総力を傾けている」と語った。
現代・起亜自動車の中国の合弁会社である北京現代自動車・東風悦達起亜自動車への納品に安住せず、現地企業に供給を拡大して新規顧客を確保し、中国の自動車部品市場で「主導権」を握るという野心だ。これを土台に、昨年の両社合算の売上げ7兆ウォン台の実績を2022年までに70％以上拡大し、12兆ウォンを突破するという目標も設定した。
現代トランスシスは現在、中国現地の営業と生産対応のために北京（パワートレイン、シート）、日照（自動・手動変速機）、常州、重慶、四川など計7つの生産法人を運営している。キム・ホンシク現代トランシス中国営業チーム長は、「両社を統合して構築されたフルラインナップ変速機製品の競争力を土台に、既存の顧客に新製品を紹介して供給スイートを広げたい」とし「特に将来の成長の可能性が高い新規顧客を発掘し、共同成長の勢いを整えるつもりだ」と強調した。
- 毎日経済＿イ・ジェチョル記者／イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2019-04-20 12:30:36
