中ファーウェイ、アジアの「5G拠点」にソウル選ぶ


  • ファーウェイ社のGuo Ping(グォピン)循環会長が中国広東省の本社で17日、韓国の記者らに会って質問に答えている。写真提供=ファーウェイ


ファーウェイ(華為技術有限公司/Huawei)社は来月中旬、ソウルに世界初の「5Gオープンラボ(サービス開発センター)」をオープンする。通信機器分野で世界1位企業のファーウェイが、アジアでの5G攻略拠点として韓国を選択した。 ファーウェイは今年の初めにグローバルな5G市場攻略のために、ヨーロッパ・中東・アジアなどの3つの地域に5Gオープンラボを設置し、現地企業との協業に乗り出す計画だと明らかにしたことがある。 21日の情報技術(IT)業界によると、ファーウェイは、韓国企業と消費者が5G時代にふさわしいサービスを体験して革新できるように支援する5Gオープンラボを来月に開設する予定だ。

ファーウェイの5Gオープンラボは中国本土にもない。 ファーウェイは当初、年内に中国現地を含めて世界の主要拠点地域に5Gオープンラボを開設する計画だったが、世界的に5G競争が激しくなり、韓国が5Gの商用化に速度を出したことで韓国でのオープン時期を早めたことが分かった。 ファーウェイの関係者はこの日、「韓国で世界初の5G商用サービスが3日に開始され、光化門などのソウル都心を中心に通信環境が急速に変化している」とし、「グローバルIT企業の最高経営責任者が5Gの見学で韓国を訪問するなど、グローバルな5G生態系で高まった韓国の位相を考慮し、オープン時期を前倒しにした」と述べた。特にこの研究所は5G関連の技術と部品の開発に乗り出す韓国の大・中小企業のために、通信機器のテストを支援するなど、チップセットとデバイスや端末を網羅するエンドツーエンド(End-to-End)の生態系を提供する事業を行う。また、5Gサービスの導入を推進しているアジア諸国のキャリアなど、グローバル企業にテストベッド環境を提供するものと予想される。

ファーウェイはすでに40社に達するグローバルキャリアに5G機器を供給することにしており、このラボを橋頭堡にしてグローバル市場へ5Gサービスを伝播する計画だ。

ファーウェイが5Gオープンラボの最初の設地域として韓国を選ぶしかなかった理由は明らかだ。中国では第1通信社であるチャイナテレコムなどが5Gサービスを計画しているが、周波数の割り当てなどが遅れていることから、早くても今年の末にようやく5Gの商用化が可能だ。

米国はベライゾンなどがサービスを開始したが、ファーウェイ社製の装置などに「バックドア」(使用者の認証なしに情報を隠匿するしかけ)があるとして米・中貿易紛争で攻撃ポイントになっており、ファーウェイが進出しにくい市場だ。このほかにスイスなど欧州の一部の国でサービスが開始される予定だが、わが国のように大規模なサービスではないことから、韓国市場はファーウェイの立場からは戦略的な要衝地となる。

ファーウェイは国内市場に12年前に進出し、LGユープラスに4G機器を供給したことに続いて5G装備も供給している。特にファーウェイは韓国内で購買部門を別途に運営している。昨年、ファーウェイがサムスン電子とSKハイニックスを含めて韓国製品を購入した費用は106億5000万ドル(約12兆ウォン)に達する。これは対中貿易で6.6%を占めている。

ファーウェイは研究所の開設を控えて、韓国内の人材育成に貢献する計画だと明らかにした。 IT業界の関係者は、「5G機器のセキュリティ議論をめぐって米国と対立している状況で、ファーウェイは韓国に5Gオープンラボを最初に開設するなど、積極的な姿勢をとっている」とし、「ファーウェイが中小企業の技術支援と大量の部品購入なに乗り出したことで、機器導入に懸念を表していた韓国政府と共生歩調に乗り出したものと見ることができる」と語った。
  • 毎日経済_深圳=イ・ドンイ記者/ソウル=イ・ソニ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-04-22 16:23:50.0