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韓国・SK総合化学、中国シノペックから製油所買収


SK総合化学が出資した韓・中合作石油化学社の中韓石化は、中国最大の石油化学企業シノペック(Sinopec)社傘下の精油設備を約2兆2000億ウォンで買収する。中韓石化の安定原料需給と精油・化学の統合運営によるシナジー効果も期待される。崔泰源(チェ・テウォン)SK会長は3月末のボアオフォーラムに出席するため中国を訪問した当時、シノペック側と今回の買収件について議論するなど、買収に深く関与したと伝えられた。

SK総合化学は29日、2013年に中シノペック社と合弁で設立した中韓石化がシノペック傘下の武漢分公司(武漢リファイナリー)を買収することにしたと発表した。これと関連して、SK総合化学はこの日に理事会を開き、買収に必要な資金の出資を決意した。

これと関連してSK総合化学はこの日、公示を通じて中韓石化の武漢リファイナリー買収のために11億元(1898億ウォン)を現金出資した。合弁会社のシノペックは武漢リファイナリーの資産20億5000万元(3526億ウォン)を現物出資することになる。今回の投資後も中韓石化に対するSK総合化学とシノペック両社の持分比率は、これまでのように35対65で維持される。武漢リファイナリーの総買収価額は土地資産を含む128億4000万元(2兆2069億ウォン)で、両社の出資分をのぞいた残りの金額は外部借入などでカバーする予定だ。今回の買収は今年の下半期に仕上げされる見通しだ。

中韓石化の今回の製油所の買収は、中国政府が新成長動力として推進している軟化一体(精油と化学の結合)構築作業の一環だ。

SK総合化学側は、「今回の買収で合弁会社の中韓石化を通じて、中国に精油設備を間接的に保有することになった」とし、「中韓石化だけでなく、SK総合化学の競争力強化にも大きく寄与するものと期待される」と説明した。

SK総合化学は中韓石化を通じて中国での石油化学工場の経営を経験したことに続き、今回は韓国を含むアジア企業としては初めて中国の石油精製所の経営に参加することになった。今回の買収はSKの工程運営・安全と保健・環境管理能力を高く評価したシノペック側の提案で実現した。 SK総合化学は蔚山工場の工程運営技術などを中韓石化武漢リファイナリーに移植して生産効率を向上させ、精製・化学工場の統合でシナジーを最大化するという目標だ。今回の買収により、中韓石化は安定した原料需給の効果はもちろん、精油・化学の統合運営によるシナジーも最大化される見通しだ。中韓石化の事業拡大と収益改善の面はもちろん、シノペックとの協力増進も期待される。

SK総合化学側は「武漢リファイナリーが位置した湖北省をはじめとし、近隣の4つ省のすべての石油製品であるガソリン・軽油・灯油の供給が不足している状況で、石油製品の販売も中韓石化の収益向上に寄与するものと見られる」と説明した。

湖北省の省都である武漢市に位置したシノペック武漢リファイナリーは、1977年に初稼動したこの地域の代表的な製油所で、一日17万バレルの精製能力を備えている。 2017年と2018年はそれぞれ3500億ウォン水準の営業利益を達成しており、最近は2度の大規模な投資を通じて、大々的な設備の交換作業を進めた。 2020年までに高度化工程であるFCC増設と設備近代化の作業をすべて終える計画だ。一方、中韓石化は商業運転5年めで2兆ウォン以上の営業利益を稼いでおり、SKグループが推進しているグローバルパートナリング戦略の代表事例として位置づけられている。
  • 毎日経済_カン・ドゥスン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-04-29 17:52:58




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